初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
特別シリーズ
社交ダンスを教えるということvol.7
主観と客観のズレ
ダンス実学主義の夜明け ⑰
ダンスのレッスンが、
実学になりにくい理由の一つであるという、
主観と客観のズレについて、
ジュンコ先生とQさんの対談だ。
ジュンコ先生
「例えば、日本インターの放送で、
ミルコとアレッシアのホールドを観たあるカップル
『ヒジをシッカリ張っているな。
すごくカッコイイ!』
『トップラインがキレイネェ。
女性はアンナにも反るものなのネェ』
この言葉は、
“客観的”意味合いを持っているわけ。
一方、ホントウに
ミルコがヒジをシッカリ張っているか?
アレッシアが反っているか?
は、分からない・・・。
Qさん、どう?
二人はソウやっていると思う?」
Q
「ウーン、やっていないと思いますよ。
というか、やっているかもしれないけれど、
ソレは何か他の事をやった結果であって、
そのまま、目で観たまんまに、
ヒジを張って、頭を反らして、
とはやっていないと思います」
ジュンコ先生
「ソウね。
ミルコ&アレッシアにとってみると、
何か、
“主観的”な意識を持ってやった結果が、
ヒジの張り具合、
トップの反り具合になって
現れたということなのよね。
ここに、
観る側=客観と、
スル本人=主観のズレがあるのよ」
Q
「なるほど、分かりました」
ジュンコ先生
「本当に大切なことは目には見えない
『意識の形』みたいなものにある。
つまり、
客観視することは、ほとんどできないの。
目で見たままの、
表面的な形にとらわれていては、
本質をつかむことはできないわ」
Q
「ソウですね。
でも、ダンスって目で見たカタチに
とらわれやすいですね」
ジュンコ先生
「カタチで見えるモノのほうが、
分かりやすい、だから
教師側としても教えやすいという面もある」
Q
「習った方も、
『できタァ』って気分になりやすいですものね。
さっきのミルコの話もヒジをパシッと張り
頭の位置をグーンと離して・・
観たとおりのまま、マネをする。
するとほんのしばらくの間だけ
『ワタシ、アレッシアみたい♥』
って雰囲気になれたりするんですもの(苦笑)
でも、気がつくと、
ムッチャ無駄な力が入っていて、
1回はできても2回目はもう踊れない!」
ジュンコ先生
「ものマネから入って大いにOKよ。
ただ、訓練を積んで、
主観と客観を修正することができる
ようになれば、
もっと有意義な、ものマネが、
できるようになってくると思う。
それに、コーチャーからの
レッスンの受け方も変わってくるでしょうね。
どんなレッスンでも、
自力で実学にできるようになってくる
と思うわ」
Q
「ソレは面白い!」
ジュンコ先生
「そうなれば、誰からでも何からでも
学べるようになるんじゃないかしら?」
続く第914話へ
Real Junko Voice
「もう一つの学連物語」
vol.89 ~ 検査結果が出る前に ~
細胞検査をするからと、
しこり部分にピストルみたいなものをあてがわれ、
ズドン。
中の肉片を取られました。
ソレを、念のため2回。
より正確な結果を出したいので、という理由です。
「これ、痛いのに、2度もゴメンね」
医師は、優しく声をかけてくれます。
でも、ワタシは、ほとんど痛みなど感じませんでした。
それほどに、ショックでした。
良性じゃないって、そんな・・・
椅子に戻り、説明を受けます。
「良性が悪性に変わってしまうケースもあるのです」
9年間で、診察を受けたことは?と尋ねられ、
ワタシは、
「一度もありません」
医師はうなずきます。
重い表情。
看護婦さんや研修医は、壁に張り付くようになりながら、
静かにやり取りを聞いています。
仕事のことを聞かれました。
ダンスの話をしました。
「ホウ、社交ダンスですか、ソレはすごい」
一瞬、医師は興味を持ったようです。
ワタシも“ダンス”のことを口にし、一瞬、気持ちが楽になりました。
少し、自分を取り戻せたように思えました。
と、
医師はなにやら頭をめまぐるしく回転させ始めたようです。
そして、ワタシの目を覗き込みながら、
「急ぎましょう。
入院の準備をしてください」
なんと、手術の日取りまで決定してしまったのです。
全くアキがないと聞かされていたのに!?
精密検査の時間も、病院の時間外で捻出してくれた模様。
良性か悪性か、
細胞検査のハッキリとした結果が出るのは1週間後のはず。
ソレを待たずにドンドン話は進み・・・
恐る恐る尋ねます。
「最も悪いならば、何の病気が考えられるのですか?」
あっけなく答えが返ってきました。
「ガン、乳ガンです」
え!?
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実学になりにくい理由の一つであるという、
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ジュンコ先生
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ミルコとアレッシアのホールドを観たあるカップル
『ヒジをシッカリ張っているな。
すごくカッコイイ!』
『トップラインがキレイネェ。
女性はアンナにも反るものなのネェ』
この言葉は、
“客観的”意味合いを持っているわけ。
一方、ホントウに
ミルコがヒジをシッカリ張っているか?
アレッシアが反っているか?
は、分からない・・・。
Qさん、どう?
二人はソウやっていると思う?」
Q
「ウーン、やっていないと思いますよ。
というか、やっているかもしれないけれど、
ソレは何か他の事をやった結果であって、
そのまま、目で観たまんまに、
ヒジを張って、頭を反らして、
とはやっていないと思います」
ジュンコ先生
「ソウね。
ミルコ&アレッシアにとってみると、
何か、
“主観的”な意識を持ってやった結果が、
ヒジの張り具合、
トップの反り具合になって
現れたということなのよね。
ここに、
観る側=客観と、
スル本人=主観のズレがあるのよ」
Q
「なるほど、分かりました」
ジュンコ先生
「本当に大切なことは目には見えない
『意識の形』みたいなものにある。
つまり、
客観視することは、ほとんどできないの。
目で見たままの、
表面的な形にとらわれていては、
本質をつかむことはできないわ」
Q
「ソウですね。
でも、ダンスって目で見たカタチに
とらわれやすいですね」
ジュンコ先生
「カタチで見えるモノのほうが、
分かりやすい、だから
教師側としても教えやすいという面もある」
Q
「習った方も、
『できタァ』って気分になりやすいですものね。
さっきのミルコの話もヒジをパシッと張り
頭の位置をグーンと離して・・
観たとおりのまま、マネをする。
するとほんのしばらくの間だけ
『ワタシ、アレッシアみたい♥』
って雰囲気になれたりするんですもの(苦笑)
でも、気がつくと、
ムッチャ無駄な力が入っていて、
1回はできても2回目はもう踊れない!」
ジュンコ先生
「ものマネから入って大いにOKよ。
ただ、訓練を積んで、
主観と客観を修正することができる
ようになれば、
もっと有意義な、ものマネが、
できるようになってくると思う。
それに、コーチャーからの
レッスンの受け方も変わってくるでしょうね。
どんなレッスンでも、
自力で実学にできるようになってくる
と思うわ」
Q
「ソレは面白い!」
ジュンコ先生
「そうなれば、誰からでも何からでも
学べるようになるんじゃないかしら?」
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vol.89 ~ 検査結果が出る前に ~
細胞検査をするからと、
しこり部分にピストルみたいなものをあてがわれ、
ズドン。
中の肉片を取られました。
ソレを、念のため2回。
より正確な結果を出したいので、という理由です。
「これ、痛いのに、2度もゴメンね」
医師は、優しく声をかけてくれます。
でも、ワタシは、ほとんど痛みなど感じませんでした。
それほどに、ショックでした。
良性じゃないって、そんな・・・
椅子に戻り、説明を受けます。
「良性が悪性に変わってしまうケースもあるのです」
9年間で、診察を受けたことは?と尋ねられ、
ワタシは、
「一度もありません」
医師はうなずきます。
重い表情。
看護婦さんや研修医は、壁に張り付くようになりながら、
静かにやり取りを聞いています。
仕事のことを聞かれました。
ダンスの話をしました。
「ホウ、社交ダンスですか、ソレはすごい」
一瞬、医師は興味を持ったようです。
ワタシも“ダンス”のことを口にし、一瞬、気持ちが楽になりました。
少し、自分を取り戻せたように思えました。
と、
医師はなにやら頭をめまぐるしく回転させ始めたようです。
そして、ワタシの目を覗き込みながら、
「急ぎましょう。
入院の準備をしてください」
なんと、手術の日取りまで決定してしまったのです。
全くアキがないと聞かされていたのに!?
精密検査の時間も、病院の時間外で捻出してくれた模様。
良性か悪性か、
細胞検査のハッキリとした結果が出るのは1週間後のはず。
ソレを待たずにドンドン話は進み・・・
恐る恐る尋ねます。
「最も悪いならば、何の病気が考えられるのですか?」
あっけなく答えが返ってきました。
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