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社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3 

空間感覚を感じ取ると

相手との距離感が分かる


~社交ダンサーのための“距離感”の教養 24~


ジュンコ先生とQさんとの対話が続いている。


「組んで踊る相手とのちょうどイイ距離感を図り、
正しいポジションを作る」
のために磨くべき感覚は、

“重さの感覚”とそこから生まれる

“重力軸感覚”

と言う、ジュンコ先生。
なぜ、そのようなモノが必要なのか?


ジュンコ先生
“重さの感覚”
“重力軸感覚”を感じ取ること
って、

『空間感覚』を感じ取る基礎だからなの。

って言っても、ワケがわかんないだろうから、
ちょっと実体験してみましょうか。
Qさん、前回と同じような楽な感覚で立ってちょうだい。
(詳しくは第895話参照)
で、コレでまっすぐかナァってトコロを感じ取ってみて」



「こんな感じかナァ」


ジュンコ先生
「OK。
今、Qさんは地球の中心方向に、
引っ張ってもらって立っている。
床と垂直。
さぁ、身体の中の軸(縦軸)みたいなモノが
感じられるかな?」



「ハイ、ハッキリとした感覚ではないですが」


ジュンコ先生
「それで良いわよ。
では、その軸(縦軸)から、
四方八方に広がる空間を感じるとることができるかな?」



「あぁ、ハイ。
イメージしたら、なんとなく」


ジュンコ先生
「OK!
この感覚が鍛えられてくると、
相手との距離感・取るべきポジションは
大変分かりやすくなってくるのよ。
なぜなら、組む相手にも“重み”はある。
これも本人が意識しようがしまいが、
常に地球の中心に向けて働いているものなのね。
つまり条件は一緒。
その相手の重みのありかを感じ、
『今この人とこのステップを踊るには
どこの位置関係が心地良いか」を感じ取って、
実際に組み位置を変えていく訓練は、
自分の立ち位置が常に明確で、
(重力軸に沿ってまっすぐが基準)
になればなるほどできるようになってくるわ」


(ジュンコ先生
Qさんの前に立って、両手を取って組む)



「あ、先生が前にいてくれると、
分かりやすいです。
空間の広がりを、感じます。
面白いです。
フーン、こんな感じなのか・・・。
ずい分リラックスしないと感じないですね」


ジュンコ先生
「自分の立ち位置が明確で、
重力軸に沿ってまっすぐが基準になればなるほど、
相手と良い距離感で組めるんだけど、
反対に、
相手がいてくれるほうが、
自分の存在の置き場って分かりやすいとも言えるでしょ?

相手を感じることで、

自分の立ち位置をより正確に

感じとることができる
・・・

この辺りが、

対人関係における距離感の妙ね」
(第894話参照)



「なるほど。面白いです」


ジュンコ先生
「ジャアね、試しに、
カラダに無駄な力を入れてみて」



「あ、わかんなくなりました。
自分の重みも、軸感覚も、空間の広がりも。
あっという間に、分からなくなっちゃうものですね。
こうやって比べてみると、良くわかるし」


ジュンコ先生
「踊っている間中、
この感覚が働き身体に指示が出るようになると、
ラテン種目では、
『エライ離れ過ぎてしまった!』
ということも
『くっつきすぎて踊りにくい』 
という事態も回避できるようになってくるわ。
スタンダード種目でも
相手とどのくらいの距離を持って組めばいいか、
感じ取れるようになってくる

ボディコンタクトをしていても、
それぞれの重みは床にかかっているからね」



「よく、

『相手の重みと組みなさい』

って言う先生がいるけど、そういうことか。
それぞれが、自分の重みと、
軸感覚をシッカリ持っている。
それがあって、空間の広がりを感じられると、
相手といい塩梅(あんばい)で組める
・・・そういうことですね」


ジュンコ
「その通り!」


     続く第897話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.74 ~ ビギナー向けダンス・ライブ登場 ~

始めたのは、
「ビギナー向けダンス・ライブ」
という、ダンスイベントです。

掲げたスローガンは、
「いつでも・どこでも・誰とでも
たった8秒でダンスデビュー!」
大げさ?
はったり?
ただの誘い文句?
ではなく、
「全く初めての人でも、社交ダンスがその場ですぐに踊れる」
ことが本当に現実化してしまうという、新しいレッスン形態です。

いったいどんなことをスルのか?
と、ダンスを知っている方に質問をしてみても
まず当ることはないでしょう。

たいていの初心者が最初に習うような、
ジルバ・ブルース・マンボ・・
ではないから、です。
内容はそれらよりもずっと簡単です。

イベント前
「社交ダンスって・・・何をさせられるのだろうか?
自分についていけるのだろうか?
恥をかかないだろうか?」
と、不安気だった参加者たちの表情が、
ダンスが始まるや否や、一変し、笑顔に包まれます。
会場はこんな空気で満たされます。
「え~、これで、いいの?」

踊るというハードルをずい分低く設定してあるのです。
でも、実は、
内容的には、
「初心者の頃に、コレをやっておけば後々困らないだろう、
というようなダンスの基礎がふんだんに練りこまれている」
スグレモノ。
ダンスライブ自体は基本的に1回きりなのですが、
コレと同じ手法を初心者用のレッスンに用いています。
ソコでは、気がつかないうちに、
ハードルはほんの少しずつ高くなっていく仕掛けをしています。
いわば“楽しい身体機能訓練”のようなものでしょうか。

イベント終了時にはこう声をかけます。
「『今日、社交ダンスを踊ったよ』
と、家族や友達に自慢してください」

「どんなことをしたの?と聞かれたら、こう答えてください。
『サンバとウインナワルツと・・・
ブルースやジルバ、タンゴも踊ったよ』
ダンスをご存知の方がいたらビックリされるでしょうね」

しかし、
今でこそ100%セント成功の「ビギナー向けダンス・ライブ」
最初は色々、ありました・・・



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