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社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3 

痛み解放・つながり再生プロセス

~社交ダンサーのための“距離感”の教養 ④~


前回の続きだよ。

今日は、
「こんな風なパーソナル・スペースの捉え方もあるんですよ」
というお話。
「あぁ、そうだったのか。心当たりアリ」
・・・な方も多いかもね。
では、どうぞ。

パーソナル・スペースって、非常にデリケート。
ゆえに大事に取り扱っていかなきゃってものなんだ。
なぜかというと、
個々のパーソナル・スペースの中には、

「痛み」がたくさん詰まっているから。

誰かがスペースに踏み込んでくるや、その「痛み」がうずき始める。
そして、
「また傷つけられるんじゃないか?」
という怖れが出てくるというんだな。

パーソナル・スペースは、個人個人が持っているんだけど、
ソレは、子どもから成長してくるプロセスで形作られるんだ。
そして、ここからがとっても大切なこと・・・
過去に他人に傷つけられた経験が多い人ほど、
このスペースは広く、人を怖いと感じやすくなっている
という。
だから、パーソナル・スペースって、

傷つかなくてもいい距離

=自分を守れる距離


とも言えるんだ。

さて、この辺りをもうチョイ詳しく説明するために
第872話のA君とB子に再び登場していただこう。

B子はA君とのちょうどいい距離は1メートル
A君はB子とのちょうどいい距離は2メートル
ということは、単純に考えれば、
A君の方が“傷つけられた経験が多い”と言えるんだな。
つまりは「これ以上は傷つきたくない」という潜在的な思いが、
B子より多いってこと。
この気持ちを汲み取らずして、
B子が、
「もっともっと近くにいたい!」
と強引に距離を詰めようとすると逆効果ってことなんだな。
だからと言って、
A君も、
「オレは今まで傷ついてきてるんだから、
B子のことは愛しているけれど、
これ以上距離を詰めようとは思わないぜ」

という選択をせず、
「あせらず少しずつでOKだから、
距離を詰めていく」

忍耐と努力が必要。
また、B子もA君のことを愛しているなら
「A君の痛みを理解し、
徐々に近付いていく」

忍耐および努力が必要なんだ。

二人の愛が成就するための、当面の目標は
「A君の方が傷つきやすくって怖がり屋さんだから、
B子さん、近づくときはゆっくりと徐々に優しくね。
A君は痛みを恐れないで、
B子さんをもっと受け入れて上げられるようになろうね」

で、実際に、第872話の実験の続きの中で、
「お互いに協力し合って距離を詰めていく」練習ができるんだよ。
具体的には、
A君が立っているところに、B子が近付いていく・・・それだけだ。
二人の間の距離感を、できるだけ詰めることができれば成功。 
A君のパーソナル・スペースの2メートル辺りからが、
勝負どころだね。
B子がA君に声をかける。
「もう少し近付いていいかしら?」
A君が応える。
「大丈夫。
少し、胸がザワザワしてきたけれど、
もうちょっとならOKだよ」

・・・というふうに、練習を重ねるんだ。
B子としては、
一気に近付きたい気持ちに、ドコまで忍耐を持てるか?
A君としては、ドコまで勇気を持って、
B子を受け入れられるか、
この辺りが努力のポイントだ。
で、二人の距離が少しずつでも近づいていくと、
A君は今まで誰も入れなかった領域に
B子を招き入れることができるようになっていくんだな。
つまり
“B子のことを特別な存在として見る”
ようになったってこと

今度は反対に
B子が立っているところに、A君が徐々に近付いていく。
コレを順に繰り返すことで、
A君のパーソナル・スペースにあった
「痛み」も解放されていくんだ。
ソレは、
「パーソナルスペースの中に人を入れると
過去の傷が痛むと思っていたのに、
実際は大丈夫だった」

という成功体験が、喜びを生むところから始まる。
また、その喜びが
「大丈夫そうだから、もうちょっと距離をつめてみようかな」
という、次への勇気につながっていくんだな。
やがて
「アァ、距離がほとんどなくなって、
手が届くところに相手がいるのにちっとも痛みを感じないぞ」
というときがやってくる。
恐れることなく、
“無防備・ハダカ”の純な自分で、
相手に向き合える新鮮な喜びに包まれる。
A君はB子をココロからの感謝とともに愛するようになる。
コレが、パーソナルスペースの中にあった痛みが、
解放された瞬間だ。
こうして、
二人の間には、

かけがえのない“絆”が生まれる

んだな。
過去に人から受けた「痛み」が、
人の“愛”によって解放され
人と人が本来のつながりを取り戻していく
・・・
コレは素晴らしい体験だよねぇ。

と、ここまで、恋愛関係の二人を例に挙げてみてきたけれど、
なんと、この

痛み解放・つながり再生プロセスは

社交ダンスの中でも転用できる


ってわけなんだ。

ところが、現実はどうだろう・・・


     次回に続く第875話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.63 ~ “花束”は今もなお ~

私の目に飛び込んできたもの、ソレは絵です。
柱に飾られた、大きな絵。
F40号※くらいでしょうか。
淡いピンクを基調とした美しい花々が、
花瓶からあふれるように描かれています。

「捨てないで、飾っていてくれている!?」

その絵には思い出がありました。
ワタシと“その人”が初めてロンドン留学した際の、おみやげなのです。

見栄えは豪華ですが、
名のあるアーティスト作というわけでもなく、
ロンドン郊外の蚤の市で買った、安価なモノです。
絵より、日本で買った額のほうが高価だったことを覚えています。

「コレ、スタジオに飾ったら似合うんじゃない?」
と、言い出したのは“その人”でした。

同意はしたものの、ワタシは不安でした。
“両親”が、喜んでくれるだろうか?
見識高い“両親”のこと、
一目見るなり「NO」と言われそうな気がしたのです。
出来上がったばかりの麗しいスタジオに飾るには、
ふさわしくないシロモノ、との判断です。
それに、
おみやげはその場の雰囲気で買ってしまうものでもあります。
今、この蚤の市独特のフィーリングの中、
多くの絵に囲まれているからこそ、
良い絵に見えるだけで、
日本に持って帰ったら、
「なんでこんなもの買ってしまったのだろう?」
と後悔するのではないか・・・
一枚の絵を買うか買わないかで、
“その人”とかなり悩んだものです。

すべては杞憂に終わりました。
絵を見た瞬間に、
「おぉ、ええやん、ナァ」
“父”は“母”に言い、
“母”もうれしそうにうなずきます。
「ここにピッタリヤン」
あっという間に、その絵の居場所が決まったのでした。

「ロンドン帰り」のその絵は、すぐに周りの雰囲気に溶け込みました。

そして、14年たった今もなお・・・
あまりに溶け込みすぎて、
忘れ去られているだけなのかもしれませんが。

「この絵、良いですネェ。どうされたのですか?」
などと、
“父”がもし、生徒サンから尋ねられたら、
なんと答えていたのでしょう?
「むかし居たスタッフが、
A級になってすぐにロンドン留学をして、
そのときの“みやげ”や」
なんて、言うはずないか。

絵を見つめながら、
物思いにふけっていたワタシに“父”から声がかかりました。
「今日、来てもらった目的は・・・」

いきなりの意外な話の展開に、ワタシは驚き・・・
 
※F1号はハガキ1枚のサイズ



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