初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
まず、おさらいから…。
人体の骨って、実はみんなバラバラで、
筋肉がつなぎとめてくれていなければ、
骨格模型・ガイコツ像は成り立たない。
言い換えれば、
筋肉があるから、人間のカタチをしていられ、
動くことができるんだ。
その重要な役割を果たす筋肉が、
インナーマッスルということなのだが・・・。
Q
「ではジュンコ先生、そろそろ、
ダンサー向け
“インナーマッスルとアウターマッスルの解説”
お願いしマース」
ジュンコ先生
「OK、まず、
インナーマッスルについてね。
骨のすぐそばにある筋肉。
深層筋(しんそうきん)とも呼ばれているわ。
大きな役割は、
姿勢を保持すること
簡単に言えば、骨と骨をくっつき合わせて、
人体のカタチを作る役割ね。
カラダの原型を作るような筋肉。
コレによって、
重力の元でも
安全に動くことができるの。
例えば、私たちがまっすぐに立っているとき、
ガラガラガラと床の上に崩れ落ちて、
骨と肉の山にならずにいられるのは、
この“支えて”“まとめて”くれる
インナーマッスルがあるおかげなのよ」
Q
「え~、それは、どういう・・・?」
ジュンコ先生
「インナーマッスルには、
復元力があるからなの」
Q
「じゃぁ、いかに
カラダに無理なくダンスができるか?
重力と調和しながら踊れるか?の“切り札”は、
インナーマッスルだったんですね!?」
(第825話参照)
ジュンコ先生
「そういうこと!」
Q
「じゃ、アウターマッスルは、
何をしているのですか?」
ジュンコ先生
「アウターマッスルは、
インナーマッスルより皮膚に近い表層にある。
だから表層筋(ひょうそうきん)と呼ばれている。
コレは、
直接的な“目的”を果たす筋肉。
大きな仕事をする筋肉、
表面的な表現をする筋肉ともいえるわね。
すべての運動、モチロン、ダンステクニックも、
この
インナーマッスルと
アウターマッスルの分業
から生まれているわ」
Q
「分業・・・ですか?」
ジュンコ先生
「そうよ。
カラダの設計では、
上手く分業するように仕組まれているの。
インナーマッスルは姿勢・カタチを作るわけだから、
いつも忙しく働いてくれている。
でも、疲れにくい構造からできているから大丈夫。
一方、アウターマッスルは、
何かをしようと決めたときだけ、働けば良い。
コチラは、すぐに疲れる筋肉ね。
良い分業ができている場合、
まずは、
インナーマッスルが作動し、
安定な構造を作り出す
カラダが思い切り動いてもOK!な状態になる。
ソレを受けて、
アウターマッスルが、
思い切り表現する
ってことをやっているの」
Q
「じゃぁ、
インナーマッスルが作動していないのに、
思い切り踊ろうとしたら、
危険ですよね?
力んじゃいますよね?」
ジュンコ先生
「そう。
“動いたら姿勢が保持できなくなる、
危ない”と察知したアウターマッスルは、
本来の仕事ではナイモノ(姿勢の保持)を強いられる。
アウターマッスルは疲れやすい筋肉だから、
カタチをキープするのに、
ものすごく力まなくてはならなくなるわ」
Q
「アイやぁ~。
ソレ、やっちゃってる人、
多いんじゃないですかぁ」
ジュンコ先生
「そうね、とても問題ね。
でも、使い分け、つまり分業が難しいからね。
だから、分業の感覚が分からなかったら、
ほとんど、インナーマッスルのみの使用でも、
良いんだけれどね。
特に社交ダンスの場合は、
そのほとんどがインナーマッスル使用でも、
十分にナチュラルなダンスが可能。
安定感があって、良いダンスになるわ。
ただし、
大きな動き・カッコウはできないけれどもね」
Q
「あのぉ、
インナーマッスルの強化は難しいって、
よく聞きますけれど」
ジュンコ先生
「そんなことはないわよ。
ただし、いくつかのポイントがある。
ソレを押さえておかないとね・・・」
続く 第865話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.53 ~ 学生冬の全日本戦 ~
学生全日本戦は、毎年、夏と冬の2回開催されます。
夏の全日と冬の全日の違いは明確です。
夏は“総合”冬は“単科別”で、チャンピオンが決定するのです。
夏はモダン4種目総合、ラテン2種目総合で審査され
各1組のみ、優勝者が輩出される言わば“狭き門”。
それが、冬は各カップルが1種目のみ選んで出場し、
各種目からの優勝者輩出になるため、ぐっと、チャンスが広がるのです。
全種目の中から、ワタシたちは“タンゴ”を選びました。
周りから「てっきりラテンを選ぶだろうと思っていた」
と、声が上がります。
“その人”はラテン種目が得意な、いわゆるラテン・マン、と、
部内では“位置づけ”をされていたからです。
西部日本チャンピオンのタイトルもラテンで取っていました。
ならば、最後の全日本を賭けた大事な種目、
ルンバかチャチャチャと、来て当然でしょう。
ところが、当人たちは、
ラテンに出場する気はハナからありませんでした。
しかも、なぜに、タンゴ?
実はそれぞれに、ワケがありました。
まず、ラテンを選択しなかった理由。
当時、東部のラテンのレベルがものすごく高かったのです。
特に女子が上手い。
どの子も、思い切りの良いダンスを当たり前のようにやってのけ、
スタイルよく、美系揃い、動きも垢抜けている・・・
勝ち目は、ナイ、と見ました。
モダンにももちろん、良い選手はたくさんいました。
しかし、当時、 “生粋(きっすい)” ※なモダンマンは、
「ワルツ」や「スロー・フォックストロット」を選択する可能性が高く、
結果、
モダンとラテンの中間的な要素の「タンゴ」の選手層が、
薄くなる傾向があったのです。
タンゴはラテン・マンにとって“穴場”のモダン種目だったのです。
絶対、勝てる種目を選ぶ、という基準に従うと、
タンゴしかない、という状況だったといえます。
して、目標は・・・
優勝はまず無理として、
「決勝進出」
これでも、
ソレまでの全日本ですべて予選落ちだったポジションから見ると、
相当がんばらないといけません。
ワタシたちは話し合い、
週に1度は、“両親”のレッスンを受けようと決めました。
“我流”では勝てそうにないと思ったからです。
しかし、一つだけ“問題”が残りました。
ソレは・・・
※まじりけが全くないこと
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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まず、おさらいから…。
人体の骨って、実はみんなバラバラで、
筋肉がつなぎとめてくれていなければ、
骨格模型・ガイコツ像は成り立たない。
言い換えれば、
筋肉があるから、人間のカタチをしていられ、
動くことができるんだ。
その重要な役割を果たす筋肉が、
インナーマッスルということなのだが・・・。
Q
「ではジュンコ先生、そろそろ、
ダンサー向け
“インナーマッスルとアウターマッスルの解説”
お願いしマース」
ジュンコ先生
「OK、まず、
インナーマッスルについてね。
骨のすぐそばにある筋肉。
深層筋(しんそうきん)とも呼ばれているわ。
大きな役割は、
姿勢を保持すること
簡単に言えば、骨と骨をくっつき合わせて、
人体のカタチを作る役割ね。
カラダの原型を作るような筋肉。
コレによって、
重力の元でも
安全に動くことができるの。
例えば、私たちがまっすぐに立っているとき、
ガラガラガラと床の上に崩れ落ちて、
骨と肉の山にならずにいられるのは、
この“支えて”“まとめて”くれる
インナーマッスルがあるおかげなのよ」
Q
「え~、それは、どういう・・・?」
ジュンコ先生
「インナーマッスルには、
復元力があるからなの」
Q
「じゃぁ、いかに
カラダに無理なくダンスができるか?
重力と調和しながら踊れるか?の“切り札”は、
インナーマッスルだったんですね!?」
(第825話参照)
ジュンコ先生
「そういうこと!」
Q
「じゃ、アウターマッスルは、
何をしているのですか?」
ジュンコ先生
「アウターマッスルは、
インナーマッスルより皮膚に近い表層にある。
だから表層筋(ひょうそうきん)と呼ばれている。
コレは、
直接的な“目的”を果たす筋肉。
大きな仕事をする筋肉、
表面的な表現をする筋肉ともいえるわね。
すべての運動、モチロン、ダンステクニックも、
この
インナーマッスルと
アウターマッスルの分業
から生まれているわ」
Q
「分業・・・ですか?」
ジュンコ先生
「そうよ。
カラダの設計では、
上手く分業するように仕組まれているの。
インナーマッスルは姿勢・カタチを作るわけだから、
いつも忙しく働いてくれている。
でも、疲れにくい構造からできているから大丈夫。
一方、アウターマッスルは、
何かをしようと決めたときだけ、働けば良い。
コチラは、すぐに疲れる筋肉ね。
良い分業ができている場合、
まずは、
インナーマッスルが作動し、
安定な構造を作り出す
カラダが思い切り動いてもOK!な状態になる。
ソレを受けて、
アウターマッスルが、
思い切り表現する
ってことをやっているの」
Q
「じゃぁ、
インナーマッスルが作動していないのに、
思い切り踊ろうとしたら、
危険ですよね?
力んじゃいますよね?」
ジュンコ先生
「そう。
“動いたら姿勢が保持できなくなる、
危ない”と察知したアウターマッスルは、
本来の仕事ではナイモノ(姿勢の保持)を強いられる。
アウターマッスルは疲れやすい筋肉だから、
カタチをキープするのに、
ものすごく力まなくてはならなくなるわ」
Q
「アイやぁ~。
ソレ、やっちゃってる人、
多いんじゃないですかぁ」
ジュンコ先生
「そうね、とても問題ね。
でも、使い分け、つまり分業が難しいからね。
だから、分業の感覚が分からなかったら、
ほとんど、インナーマッスルのみの使用でも、
良いんだけれどね。
特に社交ダンスの場合は、
そのほとんどがインナーマッスル使用でも、
十分にナチュラルなダンスが可能。
安定感があって、良いダンスになるわ。
ただし、
大きな動き・カッコウはできないけれどもね」
Q
「あのぉ、
インナーマッスルの強化は難しいって、
よく聞きますけれど」
ジュンコ先生
「そんなことはないわよ。
ただし、いくつかのポイントがある。
ソレを押さえておかないとね・・・」
続く 第865話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.53 ~ 学生冬の全日本戦 ~
学生全日本戦は、毎年、夏と冬の2回開催されます。
夏の全日と冬の全日の違いは明確です。
夏は“総合”冬は“単科別”で、チャンピオンが決定するのです。
夏はモダン4種目総合、ラテン2種目総合で審査され
各1組のみ、優勝者が輩出される言わば“狭き門”。
それが、冬は各カップルが1種目のみ選んで出場し、
各種目からの優勝者輩出になるため、ぐっと、チャンスが広がるのです。
全種目の中から、ワタシたちは“タンゴ”を選びました。
周りから「てっきりラテンを選ぶだろうと思っていた」
と、声が上がります。
“その人”はラテン種目が得意な、いわゆるラテン・マン、と、
部内では“位置づけ”をされていたからです。
西部日本チャンピオンのタイトルもラテンで取っていました。
ならば、最後の全日本を賭けた大事な種目、
ルンバかチャチャチャと、来て当然でしょう。
ところが、当人たちは、
ラテンに出場する気はハナからありませんでした。
しかも、なぜに、タンゴ?
実はそれぞれに、ワケがありました。
まず、ラテンを選択しなかった理由。
当時、東部のラテンのレベルがものすごく高かったのです。
特に女子が上手い。
どの子も、思い切りの良いダンスを当たり前のようにやってのけ、
スタイルよく、美系揃い、動きも垢抜けている・・・
勝ち目は、ナイ、と見ました。
モダンにももちろん、良い選手はたくさんいました。
しかし、当時、 “生粋(きっすい)” ※なモダンマンは、
「ワルツ」や「スロー・フォックストロット」を選択する可能性が高く、
結果、
モダンとラテンの中間的な要素の「タンゴ」の選手層が、
薄くなる傾向があったのです。
タンゴはラテン・マンにとって“穴場”のモダン種目だったのです。
絶対、勝てる種目を選ぶ、という基準に従うと、
タンゴしかない、という状況だったといえます。
して、目標は・・・
優勝はまず無理として、
「決勝進出」
これでも、
ソレまでの全日本ですべて予選落ちだったポジションから見ると、
相当がんばらないといけません。
ワタシたちは話し合い、
週に1度は、“両親”のレッスンを受けようと決めました。
“我流”では勝てそうにないと思ったからです。
しかし、一つだけ“問題”が残りました。
ソレは・・・
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