初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
ジュンコ先生の
スロー・フォックストロットの
グループレッスンが続いている。
「ジュンコ先生のブログ内グループレッスンのご案内」
グループレッスンでのハナコさん。
先日、リーダーと一緒に、
トアル競技団体主催で開催された講習会に参加したもよう。
そこで習ってきたことを後で“おさらい”しようとしたところ、
二人ともよくわかっていないところが、
たくさん出てきたという。
そこで思い切って、
ジュンコ先生に質問してみることに・・・。
「今、ここで(グループレッスンで)
やっているのと同じ、
スロー・フォックストロット
の講習でした。
習ったのは主に『スイング』だったのですが。
その中で、
スイングには3種類ある
という話があったのです。
一つ目が、振り子のスイング・・・
あとの二つが、ちゃんと思い出せないんです」
ジュンコ先生は、
「良い機会なので、みんなで考えてみましょうか」
と言いながら、白板に
振り子のスイング
=ペンデュラム・スイング
と書いた。
「スイングには色々あるわ。
ハナコさんが習ったと言う3種類は、
最近、ちまたのレッスンで、
よく取り上げられるようになったもののことだと思うわ。
大切なモノばかりだから、
サッと勉強しておきましょうか」
そして、
「さぁ後2つのスイング、
分かる人、いるかしら?」
誰も手が挙がらないが・・・
するとジュンコ先生
「“振り子のスイング
=ペンデュラム・スイング”って、
どんなスイングか右腕を使って
みんなで表して見ましょうか」
みんなは、右腕を後ろに引き、
それから前方に向かって振り下ろし、
さらに、前方に手を上げていく・・
「OK。そうね。
背後から大きく振り子を動かすように振り下ろし、
また、前方に振りあがるのが
“振り子のスイング=ペンデュラム・スイング”ね。
コレは、いわば、
上下のスイングになるわね。
じゃ、
左右のスイングについて考えて見ましょうか?」
そう言って、ジュンコ先生は、
両手を大きく左右に振り回る・・・
ソレを見て、カナちゃん
「野球のバットを、
水平に振るようなイメージですか?」
ジュンコ先生は微笑みながら
「良い例えね、その通りよ」
そういいながら、白板にこう書いた。
ロータリー・スイング
=左右に回すスイング
「ロータリーとは回転するという意味よ」
とジュンコ先生。
「へぇ~、そんなのがあるんだ」
ノリタケ君がつぶやいている。
「このスイングをややコンパクトにしたものを、
ドア・スイングと呼ぶこともある。
蝶番の付いた、
ドアを開けたり締めたりするって例えね。
タンゴで、PPに開くときや、
クローズするときに用いるわ」
「さぁ、後一つは?
スタートの時などに使うスイング
下が止まって上が揺れる
非常に高度なスイングよ」
そう言って白板にこう書いた。
メトロノーム・スイング
「なんだ、ソレ?」
という空気が漂い・・・・
続く 第860話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.48 ~ いきなり・ご対面 ~
最後の1段を昇りきろうとした時、急に前に人の気配を感じました。
階下に降りようとしている様子。
ワタシはうつむいていたため、ダンスシューズしか見えません。
男性です。
接触を避けるために、顔を上げます。
すると・・・立っていたのは、なんと、
お師匠サンではありませんか!
「あ」
と言ったきり、二人とも固まっています。
かつて、嫌な別れをしたままだった、“父”と“娘”の対面の瞬間です。
実に14年あまりの歳月の隔たりが、今、埋められようとしています。
“父”は、なんとも奇妙な表情をしています。
笑っていいのか、驚いていいのか、嫌がっていいのか、
突然の事態に、思考が全く追いつかないようです。
ワタシの方がいち早く動き始めます。
「今まで、申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げます。
こんなに早く、
こんな場面で言うようになるとは思ってもみませんでした。
が、ちゃんと、言えました。
師匠も導かれたように、口を開きます。
そしてこんなことを言い出したのです。
「なにも、憎い子やあれへんのやで」
(憎い子じゃないんだよ)
驚きです。
もしワタシにどこかで会うことがあれば、伝えたい・・・
とココロの中で温めていた言葉なのでしょうか。
長い時間凍結したままだった“しこり”のようなものが、
溶けゆくのを感じます。
なんだか変なことを言ってしまったな、と、思ったのでしょうか、
“父”は少し恥ずかしそうな表情で、
「なんや、ボーっとしてしもうた。
ゴッツ、なつかしいのに、頭ではわかってるのに、
とっさには、名前も出てけえへんモンやナァ」
そして、
「心配してタンやで」
きっとビックリするぞ、オオ喜びするぞと言わんばかりに、
“母”のところへ連れて行きます。
“両親”は色々な情報を手にしていました。
娘が“息子”と離婚したことも、
欧米のダンスの勉強のために留学したことも、
知っていました。
“娘”は再婚を報告します。
すると、二人とも声をそろえるようにして聞くのです。
「ダンス関係者か?」
違う、と告げると、
「あぁ、ソレは良かった。
自分にはその方がエエ」
心底、安心した様子に少し驚いてしまいます。
逃げなくて、良かった
ココロから思いました。
しかし、まだ“この続き”あったのです・・・
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グループレッスンが続いている。
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グループレッスンでのハナコさん。
先日、リーダーと一緒に、
トアル競技団体主催で開催された講習会に参加したもよう。
そこで習ってきたことを後で“おさらい”しようとしたところ、
二人ともよくわかっていないところが、
たくさん出てきたという。
そこで思い切って、
ジュンコ先生に質問してみることに・・・。
「今、ここで(グループレッスンで)
やっているのと同じ、
スロー・フォックストロット
の講習でした。
習ったのは主に『スイング』だったのですが。
その中で、
スイングには3種類ある
という話があったのです。
一つ目が、振り子のスイング・・・
あとの二つが、ちゃんと思い出せないんです」
ジュンコ先生は、
「良い機会なので、みんなで考えてみましょうか」
と言いながら、白板に
振り子のスイング
=ペンデュラム・スイング
と書いた。
「スイングには色々あるわ。
ハナコさんが習ったと言う3種類は、
最近、ちまたのレッスンで、
よく取り上げられるようになったもののことだと思うわ。
大切なモノばかりだから、
サッと勉強しておきましょうか」
そして、
「さぁ後2つのスイング、
分かる人、いるかしら?」
誰も手が挙がらないが・・・
するとジュンコ先生
「“振り子のスイング
=ペンデュラム・スイング”って、
どんなスイングか右腕を使って
みんなで表して見ましょうか」
みんなは、右腕を後ろに引き、
それから前方に向かって振り下ろし、
さらに、前方に手を上げていく・・
「OK。そうね。
背後から大きく振り子を動かすように振り下ろし、
また、前方に振りあがるのが
“振り子のスイング=ペンデュラム・スイング”ね。
コレは、いわば、
上下のスイングになるわね。
じゃ、
左右のスイングについて考えて見ましょうか?」
そう言って、ジュンコ先生は、
両手を大きく左右に振り回る・・・
ソレを見て、カナちゃん
「野球のバットを、
水平に振るようなイメージですか?」
ジュンコ先生は微笑みながら
「良い例えね、その通りよ」
そういいながら、白板にこう書いた。
ロータリー・スイング
=左右に回すスイング
「ロータリーとは回転するという意味よ」
とジュンコ先生。
「へぇ~、そんなのがあるんだ」
ノリタケ君がつぶやいている。
「このスイングをややコンパクトにしたものを、
ドア・スイングと呼ぶこともある。
蝶番の付いた、
ドアを開けたり締めたりするって例えね。
タンゴで、PPに開くときや、
クローズするときに用いるわ」
「さぁ、後一つは?
スタートの時などに使うスイング
下が止まって上が揺れる
非常に高度なスイングよ」
そう言って白板にこう書いた。
メトロノーム・スイング
「なんだ、ソレ?」
という空気が漂い・・・・
続く 第860話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.48 ~ いきなり・ご対面 ~
最後の1段を昇りきろうとした時、急に前に人の気配を感じました。
階下に降りようとしている様子。
ワタシはうつむいていたため、ダンスシューズしか見えません。
男性です。
接触を避けるために、顔を上げます。
すると・・・立っていたのは、なんと、
お師匠サンではありませんか!
「あ」
と言ったきり、二人とも固まっています。
かつて、嫌な別れをしたままだった、“父”と“娘”の対面の瞬間です。
実に14年あまりの歳月の隔たりが、今、埋められようとしています。
“父”は、なんとも奇妙な表情をしています。
笑っていいのか、驚いていいのか、嫌がっていいのか、
突然の事態に、思考が全く追いつかないようです。
ワタシの方がいち早く動き始めます。
「今まで、申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げます。
こんなに早く、
こんな場面で言うようになるとは思ってもみませんでした。
が、ちゃんと、言えました。
師匠も導かれたように、口を開きます。
そしてこんなことを言い出したのです。
「なにも、憎い子やあれへんのやで」
(憎い子じゃないんだよ)
驚きです。
もしワタシにどこかで会うことがあれば、伝えたい・・・
とココロの中で温めていた言葉なのでしょうか。
長い時間凍結したままだった“しこり”のようなものが、
溶けゆくのを感じます。
なんだか変なことを言ってしまったな、と、思ったのでしょうか、
“父”は少し恥ずかしそうな表情で、
「なんや、ボーっとしてしもうた。
ゴッツ、なつかしいのに、頭ではわかってるのに、
とっさには、名前も出てけえへんモンやナァ」
そして、
「心配してタンやで」
きっとビックリするぞ、オオ喜びするぞと言わんばかりに、
“母”のところへ連れて行きます。
“両親”は色々な情報を手にしていました。
娘が“息子”と離婚したことも、
欧米のダンスの勉強のために留学したことも、
知っていました。
“娘”は再婚を報告します。
すると、二人とも声をそろえるようにして聞くのです。
「ダンス関係者か?」
違う、と告げると、
「あぁ、ソレは良かった。
自分にはその方がエエ」
心底、安心した様子に少し驚いてしまいます。
逃げなくて、良かった
ココロから思いました。
しかし、まだ“この続き”あったのです・・・
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