初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス
ジュンコ先生の
スロー・フォックストロットの
グループレッスンが続いている。
(グループレッスンの登場人物紹介)
CBMとCBMPの感覚が少し分かったノリタケ君、
「フェザー・ステップの練習が、
楽しくなってきました」
と、ジュンコ先生に報告だ。
ところが、
心の中ではこんなことも思っていたんだ。
「華麗で大胆なCBMってのがやりたいんだけれど、
ほど遠い感じ。
中でも分からないのが、
手と足の関連なんだ。
自分でやっていて、なんか変。
CBMって言ったって、ただ、
カラダの中をひねっているだけみたいだし、
コレは正しいCBMってもんじゃない!
って気がするんだよな」
「ジュンコ先生は、
インナーマッスルが使えるようになると、
正しいCBMができるって言うけれど
(第813話参照)
ぞれじゃ、言い換えれば、
インナーマッスルが使えるようにならないと、
正しいCBMができないってことだろ!?
できるなら、
両方をいっぺんに練習したいんだけどナァ。
つまり、
CBMに必要な
インナーマッスルを鍛えながら、
そのアクション自体が、
正しいCBMの理解と練習にもなる
プラクティス
みたいなもんを知りたいんだけど。
そんな都合のいい話ってないかナァ?」
ノリタケ君は、友人の和夫に相談。
すると
「今までグループレッスンで教わった、
“手振りや脚振り”は、
正しいCBMへの単なるアプローチみたいもの、
ソウ、思っているよ。
インナーマッスルを使用した正しいCBMって、
もっと、イメージや体感が違うモンだと思うんだ」
ノリタケ君は尋ねる。
「フーン。
どう違うんだろう」
「CBMって、
思い切り踊るための土台となるテクニックで、
その中には、
人体の緻密な作業も隠されている・・・。
要するに、このCBMっていうテクニックは
“古典的”“オーソドックス”で、
地味なモンだけど、
実際は、かなり奥深く、重要なモノだって感じるんだ。
今や、他のダンステクニックがいっぱいだもんで、
軽視されているみたいだけどね。
正しくCBMができるようになると、
合理的なカラダ使いができるようになって、
メッチャ、踊りやすくなるんじゃないかな?
って気もする。
なんたって、
より良く“歩く”ためのテクニック
なんだもの」
和夫の話をフンフンって聞いていたノリタケ君、
「スゴイ、色々考えてるんだナァ。
で、ちょっとは体感済みなのか?
正しいCBMってモノを」
「いいや。
でも、たぶん・・・」
「たぶん、ナニ?」
「このままでは、
終わらないと思うんだ、
ジュンコ先生のCBMの話。
ここから佳境に入っていくんじゃないの?
もっと具体的に
『インナーマッスルを使用した
正しいCBMとは、コレだ!』
って感じでね。
だから、
今回のスロー・フォックストロットの
グループレッスン中に、
ひょっとしたら、
体感できるようにナルんじゃないかな?
って期待しているんだ」
果たして、
ジュンコ先生は言った。
「これまでのレクチャーで、
『もうCBMを体得できました!』
と言える方は、まだいないでしょうね(笑)
それほどに、
実は、ある意味
難解な身体操作なのよ、CBMって。
真にカラダで理解していくには、
一緒に見直さなければならない、
基礎事項がいくつかあるわ」
そう言って、ジュンコ先生は白板に書き始めた。
姿勢(ポスチャー)とダンス用ニュートラルポジション
肩甲骨・骨盤(上半身と下半身)の連動性
インナーマッスルの活性化
重心移動
「スロー・フォックトロットを踊るには
どうしてもCBMの理解が必要ね。
どうせなら、もうワンランクアップした
インナーマッスルを使用した
正しいCBMをお勉強していきましょうか…」
続く 第820話へ
Real Junko Voice
「もう一つの学連物語」
vol.8 ~ 未練を断ち切る一刀 ~
「最初に大学の校庭であなたを見かけたとき、直感した。
『あぁ、この人と結婚する』って」
そんなドラマティックな告白から、“その人”の話は始まりました。
そのときの私の印象は、
「楚々とした女性らしい人。
優しいが芯の強い、和服の似合う日本女性」
なんとも驚きではありますが、
その人の目にはどうもソウ写ったようです。
さて、ここからが面白くも興味深い話です。
その素晴らしきかな“日本女性”のワタシは、
「アレきり、僕の前で一度も登場することがなかったんだ」
と言うのです。
そしてその理由について、最初は
「失敗した。見間違った」と思ったと言います。
ストレートかつ正直な表現。
ワタシは涙でグシャグシャになりながらも少しおかしくなりました。
その人も目じりに笑いシワを作りながら、話を続けます。
学連時代の私について、
「あなたがどうして、僕と対等になりたいのか不思議だった。
僕は男性であなたは女性で、全然違うのに」
コレは、おそらく“質” とか“役割”とかについての話でしょう。
でも、心に余裕のないワタシには、非常に誤解しやすい言葉でした。
その気持ちを察してか
「あなたは『自分は何もできていなくて僕はできている』
って思って苦しんでいたのかもしれないけど、
僕は僕で、苦しんでいたんだ。
問題は、そんなお互いの苦しさを話し合い、
分かち合えなかったことだ」
そして夫婦になってからも、それができなかったのは、
自分のせいでもアルと、その人は言い始めたのです。
「今回離れてみて、ようやくわかってきたんだ。
あなたの“あの女性らしさ”が出てこなかったのは、
自分のせいじゃないかってね。
僕がオトコとして弱いから、
あなたがオンナになれなかったんだ・・・」
驚きの発言でした。
しかし、言葉以上の深い心を感じ取ることは、
そのときのワタシには到底できませんでした。
ワタシにはもう、返す言葉がなくなっていました。
駅に着き、別れの時がやってきました。
「ワタシが、40歳になっても誰とも出会わなくて、
あなたも独りで、もしもやり直せるのなら・・・」
最後の未練でした。
が、みごとにズバッ、一刀は振り下ろされたのです。
「ソレは、絶対、ない」
お互いの人生を邪魔しないようにしよう、
とでも言いたげな厳しい口調でした。
しかし、ラストはその人らしい穏やかな笑顔
「大丈夫、あなたなら」
さようならの手を振る力も残っていませんでした。
フラフラっと、改札口を探しはじめたワタシに
「じゃぁ」
見つめ、握手。
涙で赤くなった瞳がそこにありました。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
テーマ別インデックス
ジュンコ先生の
スロー・フォックストロットの
グループレッスンが続いている。
(グループレッスンの登場人物紹介)
CBMとCBMPの感覚が少し分かったノリタケ君、
「フェザー・ステップの練習が、
楽しくなってきました」
と、ジュンコ先生に報告だ。
ところが、
心の中ではこんなことも思っていたんだ。
「華麗で大胆なCBMってのがやりたいんだけれど、
ほど遠い感じ。
中でも分からないのが、
手と足の関連なんだ。
自分でやっていて、なんか変。
CBMって言ったって、ただ、
カラダの中をひねっているだけみたいだし、
コレは正しいCBMってもんじゃない!
って気がするんだよな」
「ジュンコ先生は、
インナーマッスルが使えるようになると、
正しいCBMができるって言うけれど
(第813話参照)
ぞれじゃ、言い換えれば、
インナーマッスルが使えるようにならないと、
正しいCBMができないってことだろ!?
できるなら、
両方をいっぺんに練習したいんだけどナァ。
つまり、
CBMに必要な
インナーマッスルを鍛えながら、
そのアクション自体が、
正しいCBMの理解と練習にもなる
プラクティス
みたいなもんを知りたいんだけど。
そんな都合のいい話ってないかナァ?」
ノリタケ君は、友人の和夫に相談。
すると
「今までグループレッスンで教わった、
“手振りや脚振り”は、
正しいCBMへの単なるアプローチみたいもの、
ソウ、思っているよ。
インナーマッスルを使用した正しいCBMって、
もっと、イメージや体感が違うモンだと思うんだ」
ノリタケ君は尋ねる。
「フーン。
どう違うんだろう」
「CBMって、
思い切り踊るための土台となるテクニックで、
その中には、
人体の緻密な作業も隠されている・・・。
要するに、このCBMっていうテクニックは
“古典的”“オーソドックス”で、
地味なモンだけど、
実際は、かなり奥深く、重要なモノだって感じるんだ。
今や、他のダンステクニックがいっぱいだもんで、
軽視されているみたいだけどね。
正しくCBMができるようになると、
合理的なカラダ使いができるようになって、
メッチャ、踊りやすくなるんじゃないかな?
って気もする。
なんたって、
より良く“歩く”ためのテクニック
なんだもの」
和夫の話をフンフンって聞いていたノリタケ君、
「スゴイ、色々考えてるんだナァ。
で、ちょっとは体感済みなのか?
正しいCBMってモノを」
「いいや。
でも、たぶん・・・」
「たぶん、ナニ?」
「このままでは、
終わらないと思うんだ、
ジュンコ先生のCBMの話。
ここから佳境に入っていくんじゃないの?
もっと具体的に
『インナーマッスルを使用した
正しいCBMとは、コレだ!』
って感じでね。
だから、
今回のスロー・フォックストロットの
グループレッスン中に、
ひょっとしたら、
体感できるようにナルんじゃないかな?
って期待しているんだ」
果たして、
ジュンコ先生は言った。
「これまでのレクチャーで、
『もうCBMを体得できました!』
と言える方は、まだいないでしょうね(笑)
それほどに、
実は、ある意味
難解な身体操作なのよ、CBMって。
真にカラダで理解していくには、
一緒に見直さなければならない、
基礎事項がいくつかあるわ」
そう言って、ジュンコ先生は白板に書き始めた。
姿勢(ポスチャー)とダンス用ニュートラルポジション
肩甲骨・骨盤(上半身と下半身)の連動性
インナーマッスルの活性化
重心移動
「スロー・フォックトロットを踊るには
どうしてもCBMの理解が必要ね。
どうせなら、もうワンランクアップした
インナーマッスルを使用した
正しいCBMをお勉強していきましょうか…」
続く 第820話へ
Real Junko Voice
「もう一つの学連物語」
vol.8 ~ 未練を断ち切る一刀 ~
「最初に大学の校庭であなたを見かけたとき、直感した。
『あぁ、この人と結婚する』って」
そんなドラマティックな告白から、“その人”の話は始まりました。
そのときの私の印象は、
「楚々とした女性らしい人。
優しいが芯の強い、和服の似合う日本女性」
なんとも驚きではありますが、
その人の目にはどうもソウ写ったようです。
さて、ここからが面白くも興味深い話です。
その素晴らしきかな“日本女性”のワタシは、
「アレきり、僕の前で一度も登場することがなかったんだ」
と言うのです。
そしてその理由について、最初は
「失敗した。見間違った」と思ったと言います。
ストレートかつ正直な表現。
ワタシは涙でグシャグシャになりながらも少しおかしくなりました。
その人も目じりに笑いシワを作りながら、話を続けます。
学連時代の私について、
「あなたがどうして、僕と対等になりたいのか不思議だった。
僕は男性であなたは女性で、全然違うのに」
コレは、おそらく“質” とか“役割”とかについての話でしょう。
でも、心に余裕のないワタシには、非常に誤解しやすい言葉でした。
その気持ちを察してか
「あなたは『自分は何もできていなくて僕はできている』
って思って苦しんでいたのかもしれないけど、
僕は僕で、苦しんでいたんだ。
問題は、そんなお互いの苦しさを話し合い、
分かち合えなかったことだ」
そして夫婦になってからも、それができなかったのは、
自分のせいでもアルと、その人は言い始めたのです。
「今回離れてみて、ようやくわかってきたんだ。
あなたの“あの女性らしさ”が出てこなかったのは、
自分のせいじゃないかってね。
僕がオトコとして弱いから、
あなたがオンナになれなかったんだ・・・」
驚きの発言でした。
しかし、言葉以上の深い心を感じ取ることは、
そのときのワタシには到底できませんでした。
ワタシにはもう、返す言葉がなくなっていました。
駅に着き、別れの時がやってきました。
「ワタシが、40歳になっても誰とも出会わなくて、
あなたも独りで、もしもやり直せるのなら・・・」
最後の未練でした。
が、みごとにズバッ、一刀は振り下ろされたのです。
「ソレは、絶対、ない」
お互いの人生を邪魔しないようにしよう、
とでも言いたげな厳しい口調でした。
しかし、ラストはその人らしい穏やかな笑顔
「大丈夫、あなたなら」
さようならの手を振る力も残っていませんでした。
フラフラっと、改札口を探しはじめたワタシに
「じゃぁ」
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