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いまさらナニって感じの質問ですが・・・
ホールドってなぁんだ?



男性と女性の組み方のこと。
カラダ全体を使って組むわけだけれど、
大部分は、手・腕に関することね。


じゃぁ、ホールドしている間中、
手・腕はどうしているの?



どうって、
だから相手と組んでいて・・・。


他にはすることないの?


他にすること?? 
質問の意味がわからない。


ホールドしている間中、
手・腕は、“相手と組む”以外に何かしていないの?



相手と組む以外にって、
組んでやることいっぱいあるのよ。
相手と感じあったり、リード&フォローをしたり
二人のカタチもキープしなきゃいけないし・・・


ソレだけだと、かわいそうじゃない、
手・腕が。



ハぁ?かわいそうって、
頭、オカシクなってくるよ。
一体何が言いたいの?


それ以外に、
もっと大切なことがあるじゃない!
ソレをしなきゃ、
結果、相手とも組みにくくなるよ、絶対。



んんん?


手・腕だって踊りたいの!!

ホールドをして組んでしまったら、
踊れないなんて悲しいじゃない!?
手・腕も音楽を感じて踊りたい。
踊りの中で、相手と組みたいのよ。




さぁ、ここで言いたいことわかるかしら?
と、ジュンコ先生。


「はい、私もホールドの時の手・腕を、どう踊らせようか?
なんて考えたことありません」


「じゃぁ、代わりに何を考えているの?」


「やっぱり、相手とどう組むかですね。
あと、カタチ。
ひじの位置とか、左手の置き場とか、
グリップするときの格好みたいな・・・」


「そうでしょうね。
たいていの人のホールドは、相手と組む・・・
それだけの役割を一生懸命果たそうとして、
踊ることを放棄してしまうのよね。
だから、運動量が減るの。

ホールドがもっと踊りに参加できるようになれば、
『固めることなんてとんでもない!!』ってことがわかるでしょうね」


「うーん、でもホールドを踊りに参加させるって、
イメージがわかないんですよねぇ」


「ダンスに“足型”があるように、
それに相当する“手型”がある・・・そんな風に考えてみて。
ホラ、足の動きを作り出す「大腰筋」と、
手・腕の動きを生みだす「肩甲骨あたりの筋肉」って、
背骨を通してつながっているって話をしたでしょ?(第62話)

ってことは、足型の数だけ、手型がある・・・」


「手型か・・・。面白いですね」


「まぁそうね。
でも、スタンダードの場合は特に、相手と足はひっついていないけれど、
手はいつもひっついているわけで・・・」


「じゃぁ、足型と手型が体幹部のインナーマッスルを通し、
正しくつながればつながるほどに、
ホールドを通してリード&フォローもできるようにナル・・・
そういう話ですよね」


「そうなのよ!
他にも、スイング動作が足と連動して手・腕にもかかるようになれば、
モノすごく踊りが変わるわね、踊りやすくなるわよ」


「エーそれって、
ショルダー・スイングみたいなものですよね!
どんなふうに踊りやすくなるんだろう?」


「ダンスでよく使う言い方なんだけど
『相手の向こうに踊る』
『相手を通過して踊る』

ってわかるかしら?」


「ワルツのナチュラルターンなど、
回転のかかる動作の時、相手と入れ替わったりする感覚ですよね」


「YES!そういうカラダの動き全般がとてもやりやすくなるわよ。
カラダの動きをホールドで止めてしまっている人はすごく多いから。
止めるよりもっとヒドイ例もあるし・・・」


「もっとヒドイ?」


「ホールドがあるから、
やっと立っていられるようなバランス感覚で踊っている、
つまり手・腕でホールドの格好をしないと踊れない、
ホールドに頼って踊っているって人もいるわけ。
その人にとったら、
ホールドのカタチをキープすることが“命綱”・・・」


「わー!一緒に組んでいる人に、のっかかったり、突っ張ったり、
男性が女性を引っ張り込むのも、その“命綱”感覚なのね」


「そういう場合も多いわね。
本人は気付いていないことだけど・・・。
いわゆる屈筋優位ホールドの典型的症状ね」(第57話) (第58話)


「やばい!
だって、私もホールドを踊らせようなんて考えたことないんですもの。
相手と組むことに一生懸命で。
ひょっとしたら、ホールドに頼って踊っている人なのかも・・・」


「では、本当にホールドに頼って踊っているかどうか、
次のテストで試してみましょうか」


テスト
まっすぐ楽に立って、歩いてみましょう。
楽に手を振ってね。

ハイ次に、手を全く動かさずに、同じように歩いてみましょう。
さっきより、歩きにくい?ですよね。 
コレ、踊っている時、ホールドが止まると踊りにくい・・・と同じ状況なんです。

では、ワルツのシャドウ(男性・女性どちらでもできる方を)をしてみましょう。
ナチュラルターン→スピンターンってな具合に。
思い切って動いてみてね。
ただし、両腕はブラーンと下にたらしたまま。
全く力を抜いて。

さぁ、どう? 踊れたかな?

診断結果は明日に!



      続く 第67話へ



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