fc2ブログ
目次へ

エクササイズ&プラクティス集へ




チョット中休み エッセイvol.15 

クィックステップで自立を促す

~スタンダード上達への優先順位⑥~


クイックステップレッスンの目標の2つ目
男女それぞれが自立を果たしつつ、
シッカリ踊る感覚を持つ

の、レッスン公開だ。

そう、クイックステップはテンポが速い。
もちろん、ステップ数も多いし、
その分、
“みぞおちから脚”感覚で踊るには
小刻みに変化するカラダの内側の動きを
生み続けなければならない。
ってことを、
男性も女性もお互いが
しっかりと身に付けなければ、
とたんに、
クィックステップは変になっちゃう。
見た目も実際も「重―いダンス」になったり
二人のシルエットが崩れたり・・

つまりは、クィックステップって

男女それぞれの自立を促すには、

すごくいいじゃん!
って、ダンスなんだ。
コレには、音楽も一役買っているよね。
だって、クィックステップの音楽って、
楽しいんだもん♪
だから、自立心を掻き立ててくれる、
ハッスルしやすいってモン。

では、生徒のみんなに出した
指示をのぞいてみよう。


指示その1

スタートは各自がシッカリと切るように。
特に、女性が遅れてしまったら、ここでアウト!
男性にお任せは禁物だ。
ポイントは、

① 音楽を聴いて、
カラダの内側をチューニングしていく
(動かしたり、引き上げたり)

② 男女ともがソウ(カラダ内部チューニング)
することによって、
「あ、今、この瞬間がスタートOK」
というタイミングをつかむことができる。


女性が遅れないようにするためには、
スタート時、男性は
ザワザワとカラダの外側を動かさないようにね。
なぜなら、

女性の音楽を聴く環境を

邪魔してしまう
から。

(コレは女性にも言えることだけど)
そして、後退側である、
女性に引っ張ってもらう感覚を持ってみる。
(第615話参照)


ヒデ君の様子をチラとみる。
OK、ようやく、
スタートで突っ込まなくなった様子だ。


指示その2

音楽をかけず、超スローテンポで踊り、
1歩1歩をジックリ味わい、
また、足元には区切りがある感覚、
カラダの中は切れ目のないつながった感覚を感じる


ユックリ踊ると
「アレ?次のステップ、
ドウだっけ?」
「ここのフットワークなんだったけ?」
 
などと、
多くのハテナ???が出てきた模様。
ソウソウ、それでイイのよね。

わからなくなって、
詰まっているところをあげてもらい、
全員でなぞる・・・
で解決していく、の繰り返しだ。


「足型がいい加減なところは、
動きが止まってしまいますね」

と、ある男性が言い出す。


「そうね。
女性も男性も自分が何をやっているのか、
しっかり把握しないとね」


長身ヒデ君にとって、
女性軍は小柄な人が多いが、
コンナ風に踊ると、

「全く気にならへんわ。
“脚・足”で踊ったら一発やナ。
オレ、脚長いから、
誰とも踊られへん(笑)」



指示その3

どこまでがフィガーのまとまりか、
つまり、フィガーの区切りを、明確にする。


たとえば、
クォーター・ターン・トウ・ライト
プログレッシブ・シャッセ
フォワード・ロックステップ
ナチュラルターンの3歩
ってアマルガメーションの、
それぞれのフィガーのカウント、
ってちゃんと言える?
クォーター・ターン・トウ・ライトは、SQQS
プログレッシブ・シャッセは、SQQS
フォワード・ロックステップは、SQQS
ナチュラルターンの3歩は、SQQ

ね、同じ様なモノが多いし、
ややこしいよね。
しかも、コレって音楽に合わせて踊ったら
あっという間なんだもん。
でも、フィガーのカウントを
ちゃんと感じながら踊るって
そーいうとき(音楽に合わせたとき)
あせらないようにする秘策の一つなんだよ。

でも、だからと言って、
正しく丸暗記・・・はチョイ難しいから
みんなが踊っているときに先生が声を出していう、
または、全員で声を揃えて、
カウントを言いながら踊るってのがいいだろうね。
(フィガーの切れ目をハッキリさせながら)


指示その4

超スローテンポで踊り、
みぞおち部位で作ったアクションと、
フット(足元)のフットワークが
合っているかどうかチェックすること。


特に、
クィックってトウ・バランスが多いからね、
これまたGOODな種目なわけよ。
トウ・バランスでキレイに立つには、
みぞおちから脚が必須だもんね。
つまり、足や足指やふくらはぎで
フットワークを作るのではなく、
フットワークは、

カラダの内側から生まれる

ってコト。
カラダの中を吊り上げる
インナーマッスル軍を使わないと、
足を痛めちゃうかもだし、
動きはギクシャク切れるし・・だから要注意。
ただし、
フットワークはなんであるのか
(トウなのか?ヒールで送るのか?など)
ちゃんと知っていて、
ソレを目指して踊ることは大事だよ。
カラダの内部の運動をどうするかが、
ソレによって明確になってくるからね。
そう、
フットワークはカラダの中を使った
“結果”で、

ある意味“後始末”
なんだ。

できるだけきれいにが良いモンね。


さぁさぁみんな奮闘中。

「フットワーク考えたら、
ホンマ、動きが止まるわ」

とヒデ君。

でも、音楽なしでゆーっくりやったら、
キレイなトウバランスが
できるようにもなっているな。

「クォーター・ターン・トウ・ライト、
SQQSの第2クイック
同じく
プログレッシブ・シャッセ、SQQS
フォワード・ロックステップ、SQQS
の第2クイックの
トウ(T)バランスを特に大切にね。
カラダの中で引っ張りあげる。
そうすれば、
バランスのコントロールが効いて、
前進の時は突っ込まない
後退の時はひっくり返らなくなるからね」


終了後
「来週からは前半がクィックステップ、
後半はいよいよ
スロー・フォックストロットを
やってみましょう」


お、ヒデ君の顔色が変わったぞ・・・。



      続く 第617話へ



いつも 応援クリック ありがとうございます。
      ↓ ↓ ↓
   
人気blogランキングへ
とても励みになっています。(ジュンコ)

Secret

TrackBackURL
→http://universaldance.blog88.fc2.com/tb.php/629-252e9e43