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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.5 

上手くなるための優先順位

その1音楽


優先順位 ③


ダンスレッスンにおいて
現ジュンコ先生が
とっても大切にしている“意識”で、
昔のジュンコには全くなかったもの・・・
ソレは、

「教える際に

優先順位を考える」


ってモン。

平たく言えば、
「○○より、
●●を先に教えた方が、
後々上手くなる」
といった、教えていく順番だ。

例えば、
小学校に国語って教科があるじゃない?
そこでどんなこと習ったか、覚えてる?
ひらがなや簡単な漢字の書き方
話すことや人の話を聞く力も、磨いたし、
文章を読むことも・・
大きく分けて、
話すこと・聞くこと
書くこと
読むこと
の3つについての基礎を学んできたんだな。

で、卒業し、中学校へ。
中学でも同じ国語という教科はあるけど、
小学校の時と同じことって習わないよね?
小学校で習ったことを基盤として、
その上に積み重ねていったはず。

高校になると、国語は
現代国語やら古典やら、
漢語やら、文法やらに細分化され、
専門的なチャレンジへとレベルアップ。
まぁ、この辺りから
難しくもなってくるんだけどね。
こういう、学校教育システムも言うなれば、
「○○より、●●を先に教えた方が、
良い※でしょ?」
ってな、優先順位に
基づいて決められているんだな。
※ここでの“良い”の内容は、
“国語に対する関心を深め国語を尊重する
態度を育てることになる”ってこと


私思うに、
ダンスを教えるのも、
学校教育と同じで、
ヤッパ、
小学校的基盤があって、
中学校的基礎がその上に乗っかっていて
高校的選科レベルがあって・・ってな、
秩序だったシステムが
あったほうが絶対いい。
中でも特に、
小学校教育的なモンは
スンごく必要なんじゃないかしら?
つまり、
話すこと・聞くこと
書くこと
読むこと
といった、
実践的な基盤を養っていく時間を持つことが。

コレが
「社交用・競技用として
枝分かれする前の基礎、
つまり、踊る基盤、土台というものがある」
(第600話参照)
ってモンなんだ。

ん?
私たちにはソンナ時間がない?
実年齢を考えてみてくださいよって?
もう、今から小学生なんて、やってられない。
少しでも早く上達したい・・・
って方にもこの“優先順位”は有効なんだ。
いや、優先順位に従った方が、
どれだけ、無駄な時間を削減デキルか、
ってことがわかると、
「なるほど、こりゃいいや」ってな感じで
納得していただけるに違いないんだ。
優先順位は
“段取り”という意味でもアルからね。
そう、ダンスが上手くなるための
段取りが優先順位なんだ。

ダンスにおいては、この言葉、
ものすごくあてはなりますがユエ・・・
「急がば、回れ」
気長に行きましょ。

さて、ここで質問。
“踊る基盤、土台というもの”
ってどういう項目が考えられるかな?
言い換えれば、
「ダンスをするなら、

最初にコレだけは

押さえておきたい
もん」

ちょいと難しく言うとですね・・・

1. 音楽を感じる初歩的力を養う

2.相手を感じる初歩的力を養う

3.基礎的体力(持久力・
バランス力・柔軟性など)を養う

4.人間工学に結びついた、
カラダの初歩的動き
(前進・後退・横・回転など)を養う

5.マナー・エチケットの初歩を学ぶ

 
これくらいかな。

では具体的に、どういうことをやればいいのか
ルンバという種目を例にとってみてみよう。


優先順位その1

音楽を感じる初歩的力を養う



① 良い音楽を選ぶ・色んな音楽に触れさせる

まずは、8ビートの利いた
わかりやすい音楽を1曲セレクトしておく。
この

曲選びがかなり重要なんだ。

曲を聴くと
「へぇ~、コレがルンバってモノなのか」
ってな感じが味わえ
気持ちが乗りやすいもの。
しばらくは、その曲をズーッと使用し、
定番にしてもいい。
ステップを忘れていても、
その音楽がかかると
「カラダが勝手に動き出す!」

なんてふうになるからね。
とにかく、最初の段階で、
音楽に対する
恐怖心を植えつけないようにするために、
ステップをさせるときは必ず、
音楽をかける
ことも重要だ。
少し慣れてくると、
コレも同じようにセレクトしておいた
色んな音楽に
あわせて、フィガーを踊らせる。


② カウントのとり方はキッチリと教える

使用するフィガーは、
ベーシック・ムーブメントで。
男女向かい合い、手を取り
(男性の手のひらの上に女性が手を乗せる。
ホールドはしない
場合によっては、手を離した、
シャドウでも可)
足を肩幅にして立たせ、
男性、左足
女性、右足でスタンバイ
「音楽を1234と聞きましょう」
「4のときに、男性は右足に移り、
1を待って、2の時に左足を前進します」
「4のときに、女性は左足に移り、
1を待って、2の時に右足を後退します」
この後、ベーシック・ムーブメントに。
動きとカウントの関連をゆっくりなぞり、
「ハイ、
後はズーッと音楽を聴き続けて、
ステップしてみましょうね」
コレを徹底させる。
特にスタート時は
「1・2・3・4がわかるまで
ジックリ聴く」習慣を付けさせる

このとき、
音楽と足の動きをあわせることに
集中させるため、
他のテクニックは一切教えないこと!!
例えば、
「つま先から出る」
「ヒザを伸ばす」
など、とにかく一切NG。

音楽が取れなくても、
すぐには注意せずに様子を見る

コレも重要だ。
音楽のテンポを変えたり
(1234はわかっていても
タイミングが合わない場合もある)
別の曲をセレクトしたりしながら、
何が原因で外すのかを探っていく。

様子を見ながら
「クィック・クィック・スロー」
「早く・早く・ゆっくり」
という、タイミング
(第269話参照)
も教えていくこと。


③ 音楽に反応して出てきた動きは
ドンナモノでもOKとする


少し慣れてくると、
カラダが音楽に合わせて
サマザマに揺れ始める人もいるだろう。
ソレはどんなモノでもOKとし
「好きに踊っていいですよ!」
と、支援する。
時には、先生、自らが踊ってみせる。
(こういうときのために、
先生は日頃から
テクニックを磨いておかないと、ね。
みんなマネるから)
もちろんこのときは、アイソレーション、
ヒップムーブメント、
正しいフットワークで踊って可。
ただし、説明(どうやっているか)
のテクニック説明はナシでOK。
方向性、イメージを与えるのみ。


ではでは
少し長くなったため、
優先順位その2以降は次回にね・・・



      続く 第602話へ



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