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チョット中休み エッセイvol.12 

ホールド・進化の時

~タンゴでダンゴになりたくない!! ⑦~


「踊ってるとき、
彼女のこと、感じてる?」 
の、私の問いに
一瞬、ギクッとなったヒデ君
「イーや、全然(笑)」
の、開き直りの体勢だ。

「彼女のことも、音楽も、
実は全然、感じていない・・・でした」

って、オイタを発見、
指摘された子供のような表情になり、
頭ボリボリ。

で、
「オモロイナァ、
ホンマ、忘れてしもうてたわ。
相手のことも音楽のことも。
ジュンコ先生が
一番大切にしてる理論やのに・・・」

そして
「優先順位の1から4までを
(第544話参照)
アレやって、コレやって
・・・いっぱい考えてたわ」



というヒデ君に
少しイジワルっぽい感じで
「テクニックを見せ付けてやろうと?(笑)」
と聞くと


「お恥ずかしいしだいです」
ヒデ君、苦笑しているよ。


「でも、多分、
彼女も同じようなモノだと思うのよ。
二人とも、ただ、思い切り、
自分の好きなように
踊っているだけじゃないかしら?
相手と組もうという意識ナシに」


すると、ヒデ君、
問題が見えてきたッテ感じのさっぱりした声で
「ソノ通りや。
お互い自由に踊るはずが、
ムッチャ、不自由になってた」



でもね、実を言えば、
ワタクシ、
コレでOKなんだって思うわけよ。
お互いが、
まずは思い切り自分の表現を試みる
・・・ってことが。
でも、いずれはこうやって限界を迎える。
そのときに、わかるんだ、
組むってことの大切さが。
「やっぱり、
せっかく二人で向かい合ってるんだもん、
もうチョイシッカリ組んで踊りましょうよ」
お互いにそう思い始める・・・
で、
ソコから、ようやく、
スタンダードの真骨頂である
“組む”というプロセスに入ったって
全然OKだって思うのよね。


・・・と、ココまで、
わかってもらえたところで、
ヒデ君に表出してきた、
解決しなければいけない問題について、
私は話し始めたんだ。

「彼女とのダンスを
レベルアップしていくためには、
変えなきゃいけないところが2つあるわ。
カタチのないものとカタチのあるもの・・・」



「カタチのないものと
カタチのあるもの?」




「まず、カタチのないものは、

“意識”よ。

この8ヶ月間がんばって、
身に付けてきたタンゴのテクニックだけど、
いい? 本番で踊るときは、
それらすべてを手放さなきゃ踊れないのよ。
さっきアナタが優先順位に上げた
1. ムーブ 
2. フットワーク 
3. キレ味を出すこと 
4. ネックアクション
(第544話)
それらはすべて、
見につけるべきテクニックではあるけれど、
サァ、本番ってときに、
意識的にやってヤロウと
思ってやるものではないし、
もちろん、
ソレらを見せることがダンスではないよね?
例えば、ミルコは本番のとき、
『ココはアウトサイドエッジで』
とかってフットワークを意識していると思う?」



「ソラ、ないワナ」



「それらテクニックは、
日頃の練習で見に付けておくべきもので、
本番は、
いかに踊るかしかないのよ」



すると、ヒデ君、神妙な面持ちで
「音楽に乗って
相手と楽しく踊る・・・か」




「そうよ。
彼女はタンゴ音楽、大好きなんだもの、
すごく、
音楽を感じて表現したいはずよ。
だから、彼女、
主導にして踊りを組み立ててみるってコトも
ありだと思うンよ。
そのほうが、きっと最終的には
あなたも楽しめると思う」



ヒデ君は、小さく
「確かに・・・」

それから
「変えなアカンとこの、
カタチあるモノのほうって、
何なん?」




「何だと思う?」



“ホールド”やろ? 

だってさっき、俺の真似やいうて、
メッチャひどいホールドして見せたヤン」
(第544話参照)



そうなのだ。
彼女と直接的に組む、
ホールドを変化させなければいけない、
というよりも、
新たなレベルに入っていいときがやってきたんだな。


私は、ヒデ君に言った。
「じゃぁねぇ、
まずはいつもどおりホールドしてみて」


ヒデ君、言われたとおり、ホールド・・・
といっても、
ジュンコ先生ブログをヨークご存知のみなさまは、
楽に力を抜いて、
ヒジを張るコトもなく、
最小限の力で手を上げるって感じの
ホールドなんだろうナァ、
って、想像がつくと思うんだけど、
果たして、ヒデ君、
その通りのホールドなわけ。
骨格・筋肉のつき方しだいでは、
このまんまで、ホント何も教えなくとも、
音楽に乗って相手と楽しく踊っているうちに
イングリッシュ・スタイル、
いわゆる、ヒジをピンとはった
競技スタイルのキレイなホールドへ、
勝手にシフトしていくことが
可能な男性もいるのだが、
ヒデ君の場合は、
いくつかの問題を抱えていたため、
矯正が必要だったんだな。


その問題の一つが、

肩甲骨が

ニュートラルポジションにないこと


背中が丸くなっちゃういわゆる
前肩(肩甲骨が開いて、肩が前にある状態)なんよ。
それ以外にも“肩のつき方”に難アリのヒデ君、
サマザマなエクササイズなどを通して、
ずいぶん矯正は進んではいるが
まだ、完全ではないんだな。
それで、肩甲骨・ニュートラルポジションの位置を
覚えさせるために、
肩甲骨を動かす筋肉の拮抗筋(きっこうきん)である
菱形筋(りょうけいきん)
前鋸筋(ぜんきょきん)
(第481話参照)
から、翼感覚のホールドを作るようアドバイス
(第483話参照)
しばらくの間は、コレを実践していたのだが
実は、ヒデ君の場合、まだコレでも、
ヒジをピンとはった
美しき競技スタイル・ホールドへいたる、
プロセスに過ぎないんだな。
で、今回は、いよいよソレにトライ!ってわけ。


私は次なるコンナ提案をしたんだ。
「ジャ、これから、
今までとは違うアプローチをするよ。
その、今アナタの作っているホールドの
ヒジを上げて・・・」


「え?ヒジなんか上げたら
アカンのん違うの?」



「ううん、いいのよ、
もっともっと、上げるの
・・・そう、
衣文賭け(えもんかけ)みたいに」


「はぁ?
ジュンコ先生、そんなん、
今まで絶対やったら
アカン言うてたん違うの??」

サァ、ヒデ君、目を白黒させているぞ。



実は、コレがジュンコ先生の

イングリッシュ・スタイル

男性ホールド究極の秘密


なんだけど・・・


「今から教えるホールドができたら、
ものすごくソフトなままで、
見た目もGOODなホールドができるんよ」


「パーティまでの数日で、
ドコまでできるわからないけど、
やってみようか」



ヒデ君はコクッとうなずいた。



      続く 第546話へ



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