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ジュンコ先生のルンバのレッスン。
お題は、
視線・そして重力センサー・・・


「これから実験をするわよ。
二人組みになって、ホールドをして、

ルンバの

べーシック・ムーブメント


をやってみて。
音楽はかけないから、
二人の息を合わせて、ね」



みんな言われたとおり、
静かに取り組み始めたが。



しばらくして、ジュンコ先生は言った。
「では、

二人とも目を閉じてみましょうか。

さぁ、どんな感じかな?」



カナちゃんが声を上げた。
「目を閉じるって、
なんだか、怖い!
すごく力が入ってしまう」




一緒に踊っている坂田さんも、
「すごく、
バランスが悪いです。
目を閉じるだけで
こんなにグラグラするなんて・・・」




ジュンコ先生は微笑みながら
「他に、意見はないかしら?」
と聞く。



するとトシ子さんが声をあげ
「わたしは、
カラダの揺れがとても心地よいです」




一緒に踊っている平田さんも
「目を閉じる方が、
いろんな感覚が
研ぎ澄まされてきますな」




そんな意見を聞きながら
真理と組んでいる和夫は、
ココロの中で、こう思っていた。
『目を閉じているほうが、
要らないリキミが取れてくる。
それに、ナンだが、
頭の中がグァングァンしてきて
すごく揺れているのを感じる。
不思議な感じだ・・・』




そして、真理は
『最初は怖くて、
力を入れて目を閉じていたけれど、 
慣れたら、
スーッとリキミがなくなってきたわ。 
すると、
すごくバランスが良くなったわ』




しばらくしてジュンコ先生は言った。

カラダの平衡感覚

つまり、

バランス感覚は

普段、

視覚に頼っていることが多い

わけね。
ソレがなくなっちゃうと、
とたんに、
立っていることさえ難しくなる人が多いわ」

「でも、中には、
それほどバランスを崩すことなく
対処できる人もいる・・・。
今、やってもらった実験でもソウね。
(目を閉じてルンバ・ベーシックをやることで)
いつもより、
バランスが悪くなった人もいれば、
かえって、
揺れを感じ取ることができた人もいたと思う」

「ということは、
視覚が閉ざされても、
平衡感覚を保とうとしてくれる器官が
あるってこと。
実はソッチのほうが“主”で、
視覚はその補助ともいえるんだけれどね」
ジュンコ先生はそう言いながら、
白板にこう書いた。



身体が平衡(つりあい)を保つための

重要部位


① 耳の三半規管(さんはんきかん)と
前庭(ぜんてい)

② 眼

③ 深部感覚器
(骨膜、筋肉、関節などにある)




「これらは、

重力を感知し、

カラダのバランスをソレに準じて保とうとする、

重力センサーとも言われるものよ」  



「ダンスをする人は、
そのセンサー、
絶対高感度であるほうがいいですよね?
わぁ、ワタシ、ダメかも。
だって、目を閉じて
ルンバ・べーシックを踊っていたら、
なんだか酔ってきたんだもの・・・」

とカナちゃん。



ジュンコ先生は、微笑みながら、

「じゃぁ、ココで簡単な

テストをしてみましょう。

カラダの平衡性テストよ。

①の耳の三半規管と
前庭の重力センサーの感度レベルも
確かめることができる
わ・・・
といっても、
運動能力テストでもおなじみの

「閉眼片足立ち」

両手を腰にあて、
目を閉じて片足を上げる。
上げた方の足が接地したり、
軸足がずれたりしたらおしまい・・・
さて、何秒できるかな?

もちろん、
長い間立っていられるに越したことはない。
さて、一応の目安だ。

男性・女性とも 
30秒以下   50歳代
31~49秒  40歳代
50~69秒  30歳代 
70~89秒  20歳代
90秒以上   10歳代



ちなみに、カナちゃんは
「ワァ、どうしよう!
15秒しか立っていられない。
え?ソレっておばあちゃん!?
ショック・・・」




「大丈夫よ。
毎日、
「閉眼片足立ち」をエクササイズとして
やっていると、
だんだんバランス良くなってくるから、
タイムは伸びてくるわよ」

「そのエクササイズを続ければ、
重力センサー機能も鍛えられるかな?」

「もちろんよ。
①の耳の三半規管と前庭の重力センサー
機能レベルが上がるでしょうね。
では次、
その機能について、
もう少しお話しましょうか」



      続く 第525話へ



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