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チョット中休み エッセイvol.10 

なぜか心を打つデモ!?

~感動的なデモを体験したい ③~


みんなに感動を与えるデモンストレーター
そのご夫婦は、
ヒデ君も参加している
グループレッスンの生徒さんなんだ。

年2回の定例パーティでの演技発表で、
ズーッと、みんなの選ぶMVPなり、
先生の選ぶベストカップル賞なりを
受賞されているんだな。
前回のチャチャチャの時も
その燻(いぶ)し銀のような
ベリーグッド・ダンシングで多くの人の心を奪い・・・

いやぁ、あの方たちの影響ってすごいのよね。
初めてパーティに参加した
ある女性(30歳の可愛い彼女)なぁんて、
彼らのダンスに心打たれ、
オイオイ声を上げて泣いているんだもん(!!??)
って、一体、
どんなダンスを?って感じなんだけど、

ご本人評は、

「わたしら、自分ではドコが良いのか、
全くわかりません」


「二人とも、歳、取ってますから(70歳ほど?)
みなさん、
それで応援してくれたはるんやないですか?」


なんて、非常に謙虚というか、
ホンマに、なぜ、自分たちが
“良い”と言われるのかわかんない!?
って首をひねっている・・・


私としては、両方の気持ち、
つまり、
「そのご夫婦のデモに感動する」
モノの気持ちも
「なぜ評価されるのか、分からない」
当事者の気持ちも
まぁ、理解できるんだけどね。 

感動するモンの気持ちとしては、
オイオイ感涙の彼女の言葉に代表されるように、
たいていの人が
「あのご夫婦のダンスになぜ感動したのか・・・
それが自分でもハッキリわからないんです」
から、始まるところが面白いんだ。
そう、この場合、感動の出どころって、
非常に言葉になりにくいみたいなんだな。
無理やり言っちゃえば、
「たぶん、ご夫婦ならではの
ほほえましさを垣間見て・・・」
ってな“夫婦愛”に落とし込まざるをえない。
お年を召されたご夫婦が、踊りながら、
見詰め合って、微笑みあっている姿に
“あ、いいなぁ”と感じちゃって
・・・ということになるんだろうね。
もちろん、ソレも大いにアリだろうけれど、
果たしてソンだけのモンかな?と、
私的には思っちゃうんだ。

お歳を召されている(のに、がんばっている)
仲の良いご夫婦である(から、ほほえましい)
ソレだけでも確かに
感動を呼ぶにふさわしい“条件”だろうが、
あの方たちのダンスが評価を受けるわけは、
決してそれだけではない、と踏んでいるんだ。

その謎を紐解くために、
私がなぜ、あの方たちをベストカップルに選ぶのかの、
お話をしよう。

それは、
お歳を召されている・仲の良いご夫婦である
・・ウンヌンではなく、 
ハッキリ言って、

個々それぞれの

ダンスのテクニックがGOOD


だからだ。

男性は男性として、また、
女性は女性としての
“最小限”でありながら“絶対必要!!”
役割をちゃーんと果たされているってことなんだ。
もっと言うなら、

無駄なことは一切されない

が、

必要なことは外さない

ジュンコダンスの目指す姿をゴク自然な中で
やっちゃってるスゴサを、
お二人とも持っているってこと。
ソレは
穏やかで、それでいて非常に男気のある御主人
愛らしく、たおやかな、
ソレでいてしっかりとした芯をお持ちの奥様
ってな、
二人の人間的な力量からくるものでもあろうけどね。
まぁいえば、ダンスをやっている誰もが目指す、
リーダー&パートナーとしての

“美しき原型”を持っている

ってことなんだ。

また、ソレを、ふくよかな年輪を感じさせる
ご夫婦であるお二人がかもし出してくれるってことに、
みんなは、
これから先の自分たちの姿を重ね合わせたりして、
ある意味、ホッと癒され、
心が温まって=ジンワリ感動
・・・かしらってことでもあるんだな。
さて、リーダー&パートナーとしての“美しき原型”
つまり
“無駄なことは一切されない、
ソレでいて、必要なことは外さない”

って、具体的にはどんな? 
ってことを、もう少し見てみよう。


「オレ、この先、どんなにがんばっても、
あのご主人の“存在感”には勝たれへん」

わがダンナ様、ヒデ君はこう語る。


つまり、まずリーダーたる
ご主人の存在感がスゴイってこと。
で、どうスゴイのかっていうと
(ヒデ君、前回のチャチャチャのデモの録画で、
自分のダンスと見比べながら)


「このご主人、ナーンにもしてはれへん。
ある意味、ジーッと立ってるだけ。
オレはガンガン動きすぎや」



ソウなんよ。
このご主人、
まず、床にまっすぐ立っていてくれるんだ。
かといって、背筋を伸ばしてとか、
姿勢良くとかって作為的なものは一切無し。
ただ、リラックスして何もせずに立っている
・・・のだ。 
だから重力が自然にかかる
(コレがなかなかできないことなのよねぇ)
でもって、
踊ってる最中も無駄な運動は一切ナシ。
もちろん、女性に対しても、同様だ。

ご本人も
「私は、家内を信用して、
ただついて行ってるだけです」

で、ニコ-ッと笑顔。
(相好を崩してのトビキリの笑顔もまた魅力のひとつ)

そう、コレ、コレなのだ。
この、リードの原点こそ、
世のリーダー諸君になかなかできないことなのだ。


え?リードの原点って?
ソレは、
パートナーへの信頼、
リードの前に・・・
フォロー(することで相手の理解も深まるしね)
で、何より女性にとってはうれしいプレゼント

“自由と気楽さ”

を無意識のうちにさし上げているってこと。

実際、このご主人、奥様以外の女性からも
「ナチュラルですごく踊りやすい~」
「ちゃんと、リードもされますよ。
でも、無理強いはされません」

「全然、気を遣わないで踊れます」
と、評価は高いんだな。

ソンナコンナの賛美にも、
ご本人は頭をかきながら
「いやぁ、ナンで踊りやすい、
言うてもらえるのか、わかりません・・・」

だもんねぇ。

さらに興味深いことに、
コレは一緒に組んで
踊ってみてビックリしたことなんだけど、
重心移動が、メッチャスムーズ。
楽に踊っている割にはキョリも出るってことなんだ。
よく観察すると、
ちゃーんと

“みぞおちから足”になっている。

なんでも、ヒザを故障されていた名残が少々?
だから、ヒザを無理やり使わない・・・
どうも、コレがかえって功を奏しているようなんだな。


さて、
次なるパートナーにおいては、

「奥さんも、柔らかくて、
ものすごく踊りやすいデ」
 
と、ヒデ君。


ハイなハイな、ソウ、
この方、真綿のように柔らかい。
筋肉がほぐれているからなんだろうけど、
触れているとコッチまで癒されてくるんだ。


そして、
「いつも、ニコニコしてくれはるから、
なんか、ホッとするしね」



そう、この笑顔も、
GOODなパートナーとして必須でしょ。
でも、時折、果敢に男性役に挑戦される姿を見ると
ただのフォロー上手だけの女性とは
違う強さもアリで・・・
特にラテン種目のデモでは、
完全にご主人を“リード”する体勢。
また、その加減が絶妙で、
決してデシャバリに見えないってところがいいんだよね。


そして、
お二人とも、静かーながらも、
キッパリとした向上心がある。
レッスンの時の説明にジッと聞き入るお姿は、
学ぼう精神アリアリで
子供のように無心で無邪気な眼差しは、あ・つ・い。


「へぇ~結局は、あのご夫婦、
ジュンコ先生から見て
自然な“ダンス力”があるってことか。
それでデモンストレーションも
感動を生むってワケナンやな」

とヒデ君、


そして、
「ヤッパ、ダンスって深いなぁ。
オレもいつかは、あのご夫婦みたいに、
ナンにも無理せず踊っても、
観ている人が勝手に感動して、
泣いてくれるようなデモが踊れるようになるんやろうか」

って言うのよね。


「だって、あの人ら、
“感動させたろ”とか
“エエとこ見せたろ”なんて気持ち
全然ないんやモンナ」



オ、いいところに気がついたわねと思い、
私は言った。

「感動って、観るモノの心の中である意味、
勝手、気ままに構築されていく世界やからね。
同じデモを見ても、
感動する人もいればしない人もいるでしょ?」


「ソラ、ソウや」


「今度の披露宴デモ・・・どうしようかなぁ。
せっかくやから、
オレもパートナーのユーちゃんも
花婿・花嫁さんも、
会場にいるみんなも感動できるダンス、したいナァ」




もちろん、ソレを目指して、後もう少し・・・
がんばれ、ヒデ君、ユーちゃん

の結果報告は、ま・た・ね。



      続く 第419話へ



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