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「それを初めて見たとき、
いったい何のレッスンかわからなかった。
・・ソウ、ジャイブかと思ったわ」

ジュンコ先生はソウ切り出した。


何の話かって?


それは、欧米のとあるダンス先進国の、
チャチャチャ初級コースのレッスン風景。

昔の劇場を改装した、
200坪くらいの広ーいレッスン場に若い子がいっぱい!!
なんと、彼らは高校生。
ほとんどがジーンズとTシャツという軽装で、
雰囲気もいわゆるレッスンっていう堅苦しさはなく、
もう男の子と女の子がイッチャイッチャして、お遊びモード。
日本では考えられない光景だよね。
で、もうキャァキャァワイワイしながら、
ステップしてシャッセみたいなことを練習してる。


あ、音楽が・・・。


その時初めて、それがチャチャチャのレッスンだってわかったんだな。

ツー、スリー、チャチャチャチャチャチャではなく、

ツゥー、スーリ、チャッチャチャア~って感じなんだなぁ。

ツー、スリーのところはボワン、ボワン飛ぶように踊り、
チャチャチャのところの歩幅もデカくって、ピョコタン跳ねている。
なんか、ジャイブみたい。
もちろん、カラダはブレまくって、姿勢もグラグラだ。 
結構ユックリ目の音楽に、かろうじて外れていない程度・・・。
リズムも何もあったものじゃない。


オイオイそんなんでいーの?


日本じゃ絶対直されるわよね、
「もっと歩幅は肩幅に、頭や肩の動きは押さえてもっとシャープに」
って。


年齢は30代くらい?
カップルらしき先生が、フロアーを見回っているんだけど、
特に教えたりせず、知らん顔、っていうよりニコニコして見ているだけ。


なんだかおかしいなぁ。


聞くところによると、その日はチャチャチャ5回目のレッスン。
ってことは、
「チャチャチャとは、こう踊るんですよ」
と潜在意識に一番ググッテ入りやすい、
いわゆる“すりこみ”の時期、じゃない!?


これで大丈夫なのかなぁ?って少々心配・・・。


「まぁ、簡単にいえば“放任主義”なのよね。
ステップだけ与えて、ハイ、音楽に合わせて、って感じ。
あとはワイワイ…幼稚園のお遊戯みたいなノリ。
最初見たときは、ソリャぁびっくりしたわ。
で、生徒さんの様子をずーっと観察しながら、
何でだろう?って首をひねっていたわけ。
そうしているうちにね、このレッスンの意図を見つけることができたのよ」


「意図?ということは、
ただ単にホッタラカシていたのではないってことですか?」


「そうなのよ。で、私も日本でチャチャチャのビギナーのレッスンに、
その方式を取り入れるようにしたのよね。そうしたら・・・」


「エ?そうしたら?」


「やっぱり、みんな上手になるわけね」


「上手ってどういう風になったんですか?」


「音楽を外さない、
リード&フォローが的確、ナチュラルなボディアクションができる・・


ダンスの本質部分にあたる大切なテクニックを、

自然なフィーリングで身に付けている


って感じかな。


「競技用、デモ用には、もっとスピード&パワー、
そして美的フォルム&表現力を足していく必要があるけれど、
その前の“下地作り”にはこれで十分じゃないかしら」


「へぇー、なんだか良さそうな話ですけれど、
具体的には、どういうレッスンを?」


「あぁ、それはね・・・」


続きは明日のお楽しみ・・・。


      続く 第37話へ


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