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チョット中休み エッセイvol.8 

前足の機能を取り戻せ!

~進化とは退化すること!? ④~


土曜日のインストラクター・コースのレッスン中、
「突き詰めれば人のカラダって、
こんなのですよねぇ」
って私、白板に次のようなモンを描くことがある。

拳骨(げんこつ)くらいの大きさの
○(丸)を描いて、
それに突き刺すように
1本の線を下に向けてプラーンと引く。
その線にはハシゴのように、短い横線を何本も。
で、線の一番下は三角形で締めくくる・・・

「この丸は頭蓋骨で、
この縦線は脊柱(せきちゅう=背骨)、
短い横線は一つひとつの脊椎(せきつい)ね。
この三角形は仙骨」
と説明するが、
「なぁんか、サカナの骨みたいですネェ」
と声が上がる。

ホンマ、そう。
以前にも書いたけど、
人間からややこしいもん取り除いて
ぐっとシンプルにしたら
こんな魚類状態になっちゃうのよねぇ。
(第321話参照)

ところで、おサカナさんって、
すごく身体能力高いと思わない?
空気中よりもウーンと抵抗のキツイ水の中で、
コトモナゲにスーイスーイでしょ?
ものすごいスピードで泳いだり、
向きを変えたり・・・
水族館なんかで、
無駄のない美しい動きを見ると
感動することさえあるモンナ。
で、その動きの源は脊柱と
ソコにくっついている筋肉にアリなんだけど、

脊柱のシンプル性を追求し

本来の力を発揮
できるようになったら、

人間だって、
あんなふうなスペシャルパフォーマンス
できるんやないやろかって話なんだ。

ただし、
進化し、直立2足歩行するために、
(またはすることによって)
脊柱に色んなモンを付けすぎてしまった
ホモ・サピエンス=人類は、
身体能力的には、
お魚さんどころか
四足動物よりも確実に劣っちゃうところが多い。
モチロン両手を使った複雑かつ精巧な動作においては、
人類に軍配が上がるが、
もっと原始的な走る、みたいな動きにおける、
力強さ、安定性、スピード・・
は、四足動物が圧勝だろう。
そういえば、小さい頃大好きだった
「野生の王国」ってテレビ番組で、
サバンナの草原をチーターが駆け抜ける姿に
「カァッコイイナァ」って見入ったもんだ。
獲物を見付けた時の低い姿勢とその集中しきった視線。
疾走するときのグィーンって伸びる肢体。

しなやかに波打つ背骨

そしてアァ、美しい!

肩甲骨の回旋運動!

ソウ、このチーターって
最も肩甲骨が発達した動物らしいんだけど、
その動きたるやすごく色っぽくって
魅力的なんだよなぁ。
歩く時、背中で交互に盛り上がる
左右の肩甲骨アクションは素晴らしい・・・
(肩甲骨、ケンコーコツって、
肩甲骨フェチや、ないですよぉ。
そんでもって、
「野生の王国」を見ていた小学生の頃は、
肩甲骨ナンて言葉は、
知りませんでしたので、念のため・・・)

で、結局、
何が言いたいのかって言いますと、
人の“手”がチーターのように
“前足”としての機能を取り戻し、
つまりは、背中に張り付いていた
肩甲骨サンが、自由を取り戻し、
前方にググッとズレ、(前にナラエ状態のこと)
その肩甲骨の動きに背骨・アバラも連動、
一緒になって反応しだすと
四つ足動物のような
力強く、安定した、スピード感あふれる
ビックパフォーマンスが可能なんじゃ?ってこと!

そして、この

肩甲骨が取り戻した“自由性”

こそが、
“ヒデ君の進化”のキーポイントなんだ。
(最終的に目指すところは、
完全に自由な脊柱=まるでおサカナさんのような
・・・なんだけど、
その手始めとしての
肩甲骨あたりの機能復帰だったってわけ)



では、ここから話を昨日の続きに戻そう。

今回、デモ用レッスンを始める前は、
ヒデ君のカラダも

「イヤァ、運動不足でネェ」

というフツーの人同様、
肩甲骨が背中側の肋骨にピッタシ癒着した、
カチンカチン状態だったんだ。
背骨も、肩甲骨も、
周りの筋肉も一緒くたになって、
石のように動かない。
それに比べると、
まだ骨盤辺りはマシなほう・・・。
まぁ、ほとんどの人がソウなんだけどね。
なぜなら、
足は体重を支えながら
結構ヘビーなお仕事を毎日こなしているから、
ある程度は柔軟に動くものなんだ。
それに比べて腕・手はどうだ?
合理化、機械化が進んだ今日、
軽微なお仕事しかしないですむ。

「日頃、手を真上に上げたりすること
ないですモン」


状態だと、
肩甲骨辺りの可動性が衰えて当然だ。
そのまんまの状態で
ハイ、ダンスってなったところで、
日頃、本来の可動範囲をゼンゼン使いこなしていない
手・腕の動きが、
足に比べて不自然になったり、
またはほとんど動かなかったりってなっちゃうのは、
ある意味自然なことかもしんないね。
ソウ、
ダンスの中での手の動きは
足のソレに比べて
低レベルって人がすごく多い
んだよ。
でもそんなこと
(手・腕は本来もっといい動きができるはずなのに
できていないと言う事実)に気付いていなかったり、

「まぁ、エエヤン。
ダンスは(足の)ステップのほうが大切ヤロ」


なんて思っていたりしたらNGだよ。
なぜって
背骨を通し骨盤と肩甲骨が連動しないと、
バランスが取れなくって不自然な運動になっちゃうから。
そう、強靭な足腰、
よく動くヒップ&レッグなどを
がんばって手に入れたところで、
肩甲骨辺りの動きが悪いと、
全体的なパフォーマンスのレベルが
ぐっと下がってしまうんだ。

・・・ってコトで、
ヒデ君カラダ改造メニューの中には、
(第326話参照)

肩甲骨辺りの癒着が取れる

(具体的には頚椎=けいついの7番目から
胸椎=きょうついの4番目まで位の自由度が増す)
エクササイズがふんだんに仕組まれていたんだ。
で、最初の頃は、


「肩甲骨っていうものが
単独で存在するなんて感覚、アラヘン。
まとめて“背中”や」



「ホンマに動くようになるんかぁ?」
と、半信半疑だったヒデ君だが、


メニューを毎日こなしつつ、
アームシェイプ・エクササイズのクカラチャを、
ずっと鏡の前で練習。
で、そのときも


「ジュンコ先生が
ブログに繰り返し書いているとおり、
カラダの中を動かして、
腕・手は、全く力を入れないようにだけは、
気をつけたよ」



さらに、床へのプレス運動とともに
肩甲骨とアバラ骨の連動を繰り返した結果
(第95話参照)


「あ、なんか肩甲骨の動きが
わかるようになってきたわ」

となり、


しかも、
四足動物が歩行するように
(または赤ちゃんがハイハイするときのように)
左手と右足、右手と左足が
まるで、
左前足と右後ろ足
右前足と左後ろ足みたいに連動

するようにまでなってきたんだ。
これはカラダの中にある
クロス方向のネットワーク形成
確立しつつある兆候でもあるんだよね
(第152153話参照)


で、デモ本番のときのヒデ君の腕・手は、


本人談
「腕を通していない、
セーターの袖みたいに、
ブンブン肩や腕が振れるようになってきた」

から、


「自然に任せていただけや」
で、本人の想像以上に、
かなり自由なパフォーマンスが
可能なまでに成長していたんだ。


あんだけ、
フリーアームの右手が振れてるって事は
さぞかし女性とのコンタクトアームもぶん回し
・・・かと思いきや、
これが意外と女性にとってはちゃんとした
リードになっているから不思議なんだな。
いわゆる手によるテンション・コネクションは、
全くナシ。


また本人曰く
「リードは正直、ヨウワカランから、
ただ手ぇつないで踊っていただけ」

にもかかわらず、
リードが感じられた理由は、

手・腕も音楽を聴いて

踊っていた
から(第66話参照)


そして、


足と手がインナーマッスルを通して
つながってきたから

“足型の数だけ手型がある”
状態になっていたから(第66話参照)

に他ならない。


ってな、話を聞いて


「ふうーん、
オレの腕が前足ってそういうことね・・・」



「四つ足動物のような

“しなやかな肩甲骨辺りの動き”

手に入れつつあると言うことか」



「じゃぁ、俺はこのままの線で
がんばれば上手くなれるんや」



などと、納得し始めたヒデ君だったが、
ビデオの中の自分の動きにはまだ
???な点がある様子。



「頭が前にあって、
胸がなくて、背中が丸い・・
姿勢が気になるわな」




私は意地悪っぽく答えた。

「だって、イヌなんだもん。
四足動物は、

“胸”って発達する必要がなかったからネェ」



「え?ソレはないでしょ!? 
動きとかの機能面では良くても、
見栄えは人間としてカッコ良くないと。
マリトースキーやセルゲイはヤッパ、
シュッと立ってるで」

(第325話参照)




「そうなりたかったら・・・
“イヌ” から次は 、

“ネコ” になることね」




ヒデ君、再びア・ゼ・ン。



      続く 第348話へ



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