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ジュンコ先生のタンゴレクチャー、
真理からの質問で、

女性のシェイプ

に話は進んでいる。 (第311話参照)



「では、真理ちゃん、
実際にタンゴ・シェイプを作って
男性と組んでみてもらいましょうか」



真理は言われたように、
和夫と組んで見せた。



ジュンコ先生、そしてみんなも
その様子をジーッと見守っている。



ジュンコ先生が真理に言う。
「私のほうから質問ね。
真理ちゃんはどうやって
シェイプを作ろうとしたのかしら?」



「プリントには
“スイング・ダンスのときよりもきつく”
と書いてあったんで、
(第309話参照)

頭をもっと左に持っていこうとしています」



ボディは特に変化させようとはしていないの?」
さらにジュンコ先生が問うと、



「え?ボディは・・・
頭を左に持っていった分、
スイング・ダンスのときより、
もうちょっとねじっているかもしれないですけど、
特に意識的には変えていません」




「では、今、和夫さんと組んでいて、
どこが一番気になるのかな?」



すると、真理は少し苦笑しながら
「私より、和夫さんのほうが、
気になるみたいです・・・私のこと。
すごく違和感があるって・・・こうやって、
手を腕の下に置いた時点で
『踊る気がなえる』ようです」




「あら、ソレは良くないわね。
和夫さん、ソウなの?」



いきなり、話をふられた和夫は、
少し戸惑いながら
「正直、シックリきません」



「どんな風にシックリこないのか、
具体的に言えるかしら?」



和夫は努めて穏やかに
「この間の練習のときにも、
真理ちゃんに伝えたのですが、
なんだか(右腕を)ガシャンって
挟み込まれているような気がするし、
何より自分の右ホールドとの一体感がないんです」




ソレを聞いた真理は
「私、腕にチカラを入れているつもりは、
全然ないんです。

左ひじを張ろうとはしていますが・・・」




すると和夫が
「あ、ひじを張ろうとしているンだ・・・
きっとソレも違和感の原因だ」

と独り言のように言う。



ソレを聞きつけた真理は
「え?ひじは張らないとコウなっちゃうよ」
で、わざとだらリンと左ひじを落としてみせると



「アァ、それはもっと違和感がある!
でも、ピンって感じで

男性のホールドとは関係なしに

トンガって(ひじを)張られると

気になってしまう
んです」


と、和夫。



そのやり取りを見ていたジュンコ先生は、
「みんな、どう思う?
誰か、真理ちゃんに
アドバイスできる人はいるかしら?」



紀子さんは
「あの、

左ひじを張りながらも

男性の右ホールドを

下からすくい上げるよう


にすれば、
男性との一体感が高まるのではと思いますが」




真理は、言われたようにやってみている
「すくい上げるってコウかな?どう?」
と和夫に聞くと



「うん、少し、
真理ちゃんの左の腕が
柔らかくなったように感じるよ」




ハナコさんが手を上げて
「女性の左手は男性の右ホールドに

添わせるようにあてがって

男性の右ホールドが隠れるように

巻いてあげる感じ
が良いんじゃないかと」




真理は、言われたようにやってみるが
「アレ?なんかカズの右アームのカタチと
合わないのかナァ?添わないや・・・」




その様子を見ていたジュンコ先生が
微笑みながら言った。
「今、みんなが真理ちゃんに
アドバイスしてくれていることは、

全てある意味、正解よ。

だから、覚えておいて、
参考にすれば良いでしょうね。
ただ個人差があるから、
色々試して自分にぴったりのものを見つけていく
・・・コトは必要だけれどね」


ジュンコ先生はそう言ってから、


「でも、組んで男性との一体感がないと、
どうしても、即

“ホールド=組み方”

を直す方向に行ってしまうわね。
その前の(男性と組む前の)、
女性のタンゴ・シェイプに関して、
真理ちゃんにアドバイスできることはないかしら?」



すると、トシ子さんが声を上げた。
「私も実は気になっていたのですが・・・
タンゴ・シェイプといっても、
私は日頃、特別には変えていないのです。
以前にいただいたスイング・ダンスの
“ホールドの作り方”のプリント
(第68話参照)
にあった“女性の操作の部分”

右肩甲骨を背骨に向かって斜め下にコンプレッションし
左肩甲骨を左やや前方にずらす
左胸辺りの肋間筋の広がりを感じながら、
斜め上に左手を差し出していく感じ


を、いつも、ほとんどそのままで
やろうと思っているのですが・・・」




「基本的にはそれでOKよ。
ただ、タンゴの場合は、
女性の左手は男性の右脇の下の置く、
独特のホールドをするから、

相手との干渉がキツクなるわけ。

だから、もう少し深く、

女性のシェイプの勉強が必要ね。

ソレをすれば、

スイング・ダンスのときの

シェイプホールドも必然良くなる


でしょうね」



「まぁ、ソレはうれしいですわ、
もっともっと美しい、でも、
ナチュラルなホールドを目指したいですもの」

トシ子さんが言う。



真理も和夫も納得したようだ。

「OK、では、私のほうから質問ね。
シェイプは、カタチを作ることという意味だけれど、
ソレに関連した、

ポイズって何か分かるかしら?」



「ダンスを踊るときの

姿勢ではないのですか?」


と、真理。



「ソレは、ポスチャーね」



「え?じゃぁ、ポイズって・・・?」



みんな分からなくなってきたようだ。



「では、その辺の話から、
入っていきましょう」



      続く 第313話へ



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