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チョット中休み エッセイvol.85 

しばてんの里

~アナタに出会えて良かった(2)~


先導する車が止まったのは、
非常に清々しい場所だった。

「(自宅は)すぐなので、
車をこの空き地に駐車してください」
ということだろう。

ヒデ君とワタシは、
ピンク色の小花が咲いている土の上に降り立った。
目の前には、ゆったりとした川が流れ、
ずーっと先まで続いている。
高い建物は1つも、ナイ。
川のほとりにある、小さな公園。
数本の桜が開花を待っている。
石碑が目に入った。
「大湊泊地跡」
右側に
「紀貫之が土佐日記に記す」とある。

目を移すと、
別の石碑に“えんこうの里”の文字が。
えんこう?
横にある石像はドウ見ても、
頭に皿を乗せた “かっぱ”だが?
まん丸な目が可愛らしく、
なんとも愛嬌のあるフィーリング。
後で知ったことだが、
“えんこう”のえんは、“猿” と書く。
かっぱの一種である、
猿のように毛の生えた妖怪(ようかい)を
“えんこう”と呼ぶそうな。
または“しばてん”ともいうらしい、
この地、土佐では・・・

そう、ここは、

土佐の国

高知県 南国(なんこく)市 前浜(まえのはま)
Hさんの生まれ故郷だ。
そういえば、H さんのメール・アドレスは、
shibaten(しばてん)だった。
なので、ワタシ的には、
カノ地を“えんこうの里”ではなく、

“しばてんの里”と呼びたい・・・

その“しばてんの里”石碑から、徒歩1分
県道沿いの平屋が、Hさんの実家だ。
ワタシとヒデ君は、これから、
ここで “精進落としの料理”をいただくことにナル。
不思議な気持ちだった。
3月16日の日曜日。
ここまでで、もう、すでに長い時間を過ごしていた。


朝7時、大阪を出発。
いろんな状況に遭遇するかもしれない。
が、様子を観みつつ、
柔軟に対処していこうと、決めていた。
実際、ナニが待っているか、ワカラナイ状態だった。
“ルミエールなんこく”という名の斎場で、
12時から営まれる「H さんの告別式」
それだけが “現実”だった。
その際、電話で言葉を交わした
“お母様”と出会うことにナルはず。
「自分たちの“役割”が、果たし終えた」
と、感じるのは、いつになるのか、
また、無事、ちゃんと果たせるのかさえ、
想像がつかない。

役割は「伝えること」だ。

まずは、急にみんなの前から姿を消してしまった、Hさんへ
無念、感謝、愛・・ “仲間”の想いを、伝える。
前日の練習会で書いてもらった
“送る言葉”を、お棺に入れることも忘れてはならない。
(同じモノをコピーした用紙は、お母様に手渡す)
そして、ご遺族、特にご両親へ
絶対に伝えたいのは、
Hさんが、

どれほど多くの“仲間”から

愛されていたか


ということだ。
その上で、ダンスでの活躍ぶりなど、
おそらくはご存知ないであろう、
Hさんの姿をちゃんと伝えたい。
(ご遺族、ご両親の)お気持ちをおもんばかりながら・・・

大阪に戻ってからは、
“代表”として告別式に参列した結果を
“仲間”にキチンと報告し、伝える。
ブログにて追悼記事を書く。
そこで、
必要な情報が提供できるように、
(情報)収集に努める。
ご遺族、ご両親から伺った話を、デキル限り記憶する。
ワタシタチの知り得なかった
“新しいHさん”に出会えるかもしれない・・・

では、ここより、

結果・報告に移らせていただこう。

プロローグとして以下をお読みください。
Hさんのご親族の方がくださったメールです。


(許可を得ての掲載です)

無事お帰りになられたとのこと。
ほっとしました。 
運転中に携帯に電話し、申し訳ありません。
ひとことお礼が言いたかったのです。
県外に長く住み、結婚するわけでもなく、
仕事だけと思い心配しているところに、
このようなことになり、
本当にみんな(かわいそう)という気持ちだったのです。 
ところがそうではなく、
いい方たちに囲まれ充実した日々を送っていたことを知り、
(よかった)と悲しみの中でも気分的には、
みんなほっとしていたと思います。 
先生が遠い中きてくださり、本当にうれしかったです。
それは、叔父・伯母だけでなく
あの場にいた親族同じ気持ちだったと思いました。 
きっと和廣さんが一番うれしかったと思います。
先生・教室のみなさんありがとうございました。
みなさんといる時間がなにより楽しく、
居心地のいい時間だったことと思います。 
先生も教室のみなさんも体に気をつけられ、
ますますのご活躍を遠く高知から応援しています。


ヒデ君、ワタシの気持ちも伝えておこう。
「“しばてんの里”に行って、本当に良かった」
寂しさ、悲しみは、未だ、アル。
いろいろ見知ったことで、
余計に“苦しさ”が増したのも正直な気持ちだ。
それでも、行って良かった・・・
別れはあった。
でも、出会いもあったのだ。
そして、
「Hさん、アナタに出会えて良かった」
この想いは、さらに深く、永遠となった。

明日より、改めましての
結果・報告をさせていただきたいと思います。
Hさんをよく知る“仲間”が、
少しずつでも癒されていかれますように、祈りつつ。
遠い存在である方におかれましても、
同じブログ仲間として、
想いを寄せながらお読みいただければと存じます。


      続く第2613話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。

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