2007.02.15 (第23話) 「みぞおちから足」の真意!!
目次へ
ちょっと話がさかのぼっちゃうんだけど、
確か夏合宿の前後、練習が活発化したあたりからだったかナァ、
1回男性部員の“練習着”に、オモシロイ変化が現れたんだな。
「コレを身につければ上手くなる!!」とばかりに全員がソレを装着し、
ソレを忘れた!とわかったときは、
その辺に脱ぎ捨てられた先輩の練習着から、
「ちょっと拝借」そのままイタダキ!で、
盗まれた先輩も、
「オイ、オマエかえせぇ~」と必死。
ねぇねぇ、
何でそんなに大切なの?と聞くや
「コレしたら、ダンスの調子ムッチャええネン」
んん?
サァ、ソレって何でしょう??
答えは、「吊りバンド」またの名をサスペンダー。
我ら1回生男性部員おススメの「吊りバンド効果」は、
・気持ちがビシッと引き締まる
・鏡に映ったとき、自分の足が長く見える
そして極めつけが、
なぜかはわからないが、ダンスの調子がムッチャ良くなる
で、具体的にはどう調子は良くなるの?
「腰ひけが目立たんようになるネン。
それに見た目だけと違って、実際の腰も落ちにくくなるし」
「ココ(みぞおち)から足って感じで振り込めるから、
大きい歩幅が出せるネン」
フーンそうなんだ・・・
「でもそんなものに頼ったって実際のカラダは変わらないわけで、
踊りやすくなるなんて言っても気休めにしか過ぎないのに」
って当時はウスーいリアクションだったんだけど。
でも ジュンコ先生は突然こう切り出した。
「人間が本来持っている機能や構造を、補ったり、
増幅したりするために外部に作り出されたモノって実は多いんだけど、
あぁ、ソウ、コンピューターが“外部に作り出された頭脳”のように・・・。
この吊りバンドも実はそうなの」
ジュ「へぇー、じゃぁ吊りバンドに替わるものがカラダの中にもあるってこと?」
先生「そのとおり!それがまさしく、みぞおちから足の真意なの」
これはスゴイことが聞き出せそうだって予感がした、
ジュンコ、思わず身を乗り出して、「ワァォ面白そう!」
先生「人間のカラダの中にはね、
ちょうどその吊りバンドと同じような働きをする、
究極のダンサー筋肉が、実際にアルのよ」
ジュ「へぇー?じゃぁ、ダンスの調子がムッチャ良くなる筋肉が、
人間のカラダにあるってことですか?」
先生「そう。全ての人のカラダの中に、もとからある筋肉よ。
もちろんジュンコさんにも。
『今日はダンスの調子が良いなぁ』って時は、自然と使っているものなの」
ジュ「へぇー知りたい、知りたい!それって何?どこにあるの?」
さてご存知かな? 大腰筋(だいようきん)
これが、カラダの中にある「吊りバンド筋」の正体。
背骨と両足の付け根(=大腿骨)を結んでいる筋肉だ。
でも“究極のダンサー筋肉”って割には、意外と知られていないんだよね。
なぜって、それはインナーマッスル=深層筋。
解剖図などを見ないと、
なかなかその存在を確認することはできないからなんだ。
注目すべきは、人間が2足歩行になって、
つまり、「立って歩くために発達した筋肉」だということ。
ならば、歩くことが基本・大前提のダンスのとっては、
もうなくてはならない存在の筋肉ってことは言うまでもない。
ジュ「先生、なぜその大腰筋が、吊りバンド筋なんですか?」
先生「吊りバンドは肩からズボンをつっているものよね。
で、この大腰筋は背骨から両足を吊っているの」
ジュ「背骨って?」
(ジュンコに触れながら)
先生「このあたりよ。
で、その吊っているところの一番上がカラダの前面で言えば、
ちょうど“みぞおち”の辺りに当たるの」
ジュ「あぁっ!K先輩に触られたところと一緒だ!
『ここから足だよ』って。
そうだったのかぁ。K先輩は大腰筋のこと知っていたんだ!」
先生「たぶん名前も知識もナイと思うけどね。
きっと体験的に知っていたんだと思うわ。
この大腰筋によって足が吊られている感覚で踊れているときは、
すごく調子が良いって」
ジュ「私も、K先輩と踊ってもらったときは、
ものすごくスムーズに踊れたもの。
後退するのが全く怖くなかったし、
運動がずーっとつながっていた感じがしたわ」
先生「足は左右離れてついているから、
踊っている間にバランスを壊しやすいの。
でも、この大腰筋で足の動きをリードすることができるようになれば、
その心配がなくなるわけ。
だって大腰筋はカラダの中にあるものでしょ。
バランスを壊しようがないわ」
ジュ「あ、わかった!マーカス君に言われた、
『1歩1歩しっかり立ちながらも動きを止ってめない』って意味が。
足の運動は1歩1歩乗り換えるたびに切れても、
大腰筋から両足を動かしている時は、
カラダの中の運動は途切れることはない、
つまり、動き続けていられるってことだ、すごい!」
先生「よくできました!
『カラダの下に足を置く』ってこともわかりやすいでしょ」
ジュ「大腰筋を使っていたら、自然とそうなるよね、きっと」
先生「では、実際に大腰筋を使っている感覚をつかんでみましょうか?」
ジュンコ、先生の指示通り、
まずは、
壁に片手をついて、片足をブラブラ振ってみる。
すると、足はみぞおちの辺りから動いているのがわかる。
コレが「吊りバンド筋」感覚。
次に、味わってみよう。
みぞおち辺りの筋肉を意識的に動かしてみる。
グィッグィッって前後に引き裂くように・・・
歩くときなど前後のステップはこんな風に使っている。
グルグルって回してみる・・・
これは回転運動の時。
キュッキュッって絞ってみる・・・
ルンバのアイソレーションの時にはこう使っている。
ジュ「へぇー、スタンダードだけじゃなくて、ラテン種目にも有効なんだ!」
先生「もちろん!それにね、ダンスの時だけじゃなくて日頃だって、
みぞおち深部を感じながら歩いてごらん、
歩き姿がキレイになるし、お腹の中の筋肉を使うことになるから、
もちろんダイエット効果だってあるんだから」
ジュ「じゃぁ、歩くときにこの筋肉を意識すれば鍛えられますね」
先生「そうよ。あと、できるだけ階段を使うようにしてもいいわね」
ジュ「よーし!やってみよう。
だけど、一つ気になるのが、どうしてマーカス君との練習のとき、
なぜうまくいかなかったんだろう?
K先輩と踊った時は何にも知らなくても大腰筋がつかえていたんだろうに」
先生「いいところに気がついたわね。
ジュンコさん、『みぞおちから足』って言いながらも、
足の筋肉を一生懸命使っていたんじゃないの?」
ジュ「もちろん!膝を使ってしっかり足で送って・・・
えぇっ?それはがダメなの?」
先生「ふくらはぎや太ももなどに力を入れ、
足でガンバルことをやり続けていたら、
大腰筋は使いにくい状態になっちゃうのよ。」
ジュ「・・・?」
先生「それが、これからのジュンコさんの課題のようね。
足を勝手に踊らせてしまってはダメなのよ。
大腰筋部分からステップ操作が始まって、
そこで起こった運動を足で吸収していく感覚をつかむことができれば、
解決!なんだけど、
これにはもっと、自分のカラダに対する感受力が必要ね」
最後のほうはちょっと難しかったけど、
大切な4つのことがわかったような気がしたんだな。
それは、
①ダンスって、自然の理にかなっているものすごくナチュラルなもの。
②だから、ただがむしゃらに頑張るだけじゃなく、正しい知識が必要なんだ!
③でも、その知識はすでにカラダの中に詰まっている!
④あとはいかに掘り出せるか?
さぁ、足だけで頑張って踊るダンスは終わった。
これからは、インナーマッスルの時代だぁ!
でも、その当時はインナー・マッスルなんて言葉もなかったような頃、
一生懸命、頑張って練習するしかなく・・・
しかも、このスローフォックストロットはなかなか手ごわい種目で、もう大変!
続く 第24話へ
いつも 応援投票 ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
ちょっと話がさかのぼっちゃうんだけど、
確か夏合宿の前後、練習が活発化したあたりからだったかナァ、
1回男性部員の“練習着”に、オモシロイ変化が現れたんだな。
「コレを身につければ上手くなる!!」とばかりに全員がソレを装着し、
ソレを忘れた!とわかったときは、
その辺に脱ぎ捨てられた先輩の練習着から、
「ちょっと拝借」そのままイタダキ!で、
盗まれた先輩も、
「オイ、オマエかえせぇ~」と必死。
ねぇねぇ、
何でそんなに大切なの?と聞くや
「コレしたら、ダンスの調子ムッチャええネン」
んん?
サァ、ソレって何でしょう??
答えは、「吊りバンド」またの名をサスペンダー。
我ら1回生男性部員おススメの「吊りバンド効果」は、
・気持ちがビシッと引き締まる
・鏡に映ったとき、自分の足が長く見える
そして極めつけが、
なぜかはわからないが、ダンスの調子がムッチャ良くなる
で、具体的にはどう調子は良くなるの?
「腰ひけが目立たんようになるネン。
それに見た目だけと違って、実際の腰も落ちにくくなるし」
「ココ(みぞおち)から足って感じで振り込めるから、
大きい歩幅が出せるネン」
フーンそうなんだ・・・
「でもそんなものに頼ったって実際のカラダは変わらないわけで、
踊りやすくなるなんて言っても気休めにしか過ぎないのに」
って当時はウスーいリアクションだったんだけど。
でも ジュンコ先生は突然こう切り出した。
「人間が本来持っている機能や構造を、補ったり、
増幅したりするために外部に作り出されたモノって実は多いんだけど、
あぁ、ソウ、コンピューターが“外部に作り出された頭脳”のように・・・。
この吊りバンドも実はそうなの」
ジュ「へぇー、じゃぁ吊りバンドに替わるものがカラダの中にもあるってこと?」
先生「そのとおり!それがまさしく、みぞおちから足の真意なの」
これはスゴイことが聞き出せそうだって予感がした、
ジュンコ、思わず身を乗り出して、「ワァォ面白そう!」
先生「人間のカラダの中にはね、
ちょうどその吊りバンドと同じような働きをする、
究極のダンサー筋肉が、実際にアルのよ」
ジュ「へぇー?じゃぁ、ダンスの調子がムッチャ良くなる筋肉が、
人間のカラダにあるってことですか?」
先生「そう。全ての人のカラダの中に、もとからある筋肉よ。
もちろんジュンコさんにも。
『今日はダンスの調子が良いなぁ』って時は、自然と使っているものなの」
ジュ「へぇー知りたい、知りたい!それって何?どこにあるの?」
さてご存知かな? 大腰筋(だいようきん)
これが、カラダの中にある「吊りバンド筋」の正体。
背骨と両足の付け根(=大腿骨)を結んでいる筋肉だ。
でも“究極のダンサー筋肉”って割には、意外と知られていないんだよね。
なぜって、それはインナーマッスル=深層筋。
解剖図などを見ないと、
なかなかその存在を確認することはできないからなんだ。
注目すべきは、人間が2足歩行になって、
つまり、「立って歩くために発達した筋肉」だということ。
ならば、歩くことが基本・大前提のダンスのとっては、
もうなくてはならない存在の筋肉ってことは言うまでもない。
ジュ「先生、なぜその大腰筋が、吊りバンド筋なんですか?」
先生「吊りバンドは肩からズボンをつっているものよね。
で、この大腰筋は背骨から両足を吊っているの」
ジュ「背骨って?」
(ジュンコに触れながら)
先生「このあたりよ。
で、その吊っているところの一番上がカラダの前面で言えば、
ちょうど“みぞおち”の辺りに当たるの」
ジュ「あぁっ!K先輩に触られたところと一緒だ!
『ここから足だよ』って。
そうだったのかぁ。K先輩は大腰筋のこと知っていたんだ!」
先生「たぶん名前も知識もナイと思うけどね。
きっと体験的に知っていたんだと思うわ。
この大腰筋によって足が吊られている感覚で踊れているときは、
すごく調子が良いって」
ジュ「私も、K先輩と踊ってもらったときは、
ものすごくスムーズに踊れたもの。
後退するのが全く怖くなかったし、
運動がずーっとつながっていた感じがしたわ」
先生「足は左右離れてついているから、
踊っている間にバランスを壊しやすいの。
でも、この大腰筋で足の動きをリードすることができるようになれば、
その心配がなくなるわけ。
だって大腰筋はカラダの中にあるものでしょ。
バランスを壊しようがないわ」
ジュ「あ、わかった!マーカス君に言われた、
『1歩1歩しっかり立ちながらも動きを止ってめない』って意味が。
足の運動は1歩1歩乗り換えるたびに切れても、
大腰筋から両足を動かしている時は、
カラダの中の運動は途切れることはない、
つまり、動き続けていられるってことだ、すごい!」
先生「よくできました!
『カラダの下に足を置く』ってこともわかりやすいでしょ」
ジュ「大腰筋を使っていたら、自然とそうなるよね、きっと」
先生「では、実際に大腰筋を使っている感覚をつかんでみましょうか?」
ジュンコ、先生の指示通り、
まずは、
壁に片手をついて、片足をブラブラ振ってみる。
すると、足はみぞおちの辺りから動いているのがわかる。
コレが「吊りバンド筋」感覚。
次に、味わってみよう。
みぞおち辺りの筋肉を意識的に動かしてみる。
グィッグィッって前後に引き裂くように・・・
歩くときなど前後のステップはこんな風に使っている。
グルグルって回してみる・・・
これは回転運動の時。
キュッキュッって絞ってみる・・・
ルンバのアイソレーションの時にはこう使っている。
ジュ「へぇー、スタンダードだけじゃなくて、ラテン種目にも有効なんだ!」
先生「もちろん!それにね、ダンスの時だけじゃなくて日頃だって、
みぞおち深部を感じながら歩いてごらん、
歩き姿がキレイになるし、お腹の中の筋肉を使うことになるから、
もちろんダイエット効果だってあるんだから」
ジュ「じゃぁ、歩くときにこの筋肉を意識すれば鍛えられますね」
先生「そうよ。あと、できるだけ階段を使うようにしてもいいわね」
ジュ「よーし!やってみよう。
だけど、一つ気になるのが、どうしてマーカス君との練習のとき、
なぜうまくいかなかったんだろう?
K先輩と踊った時は何にも知らなくても大腰筋がつかえていたんだろうに」
先生「いいところに気がついたわね。
ジュンコさん、『みぞおちから足』って言いながらも、
足の筋肉を一生懸命使っていたんじゃないの?」
ジュ「もちろん!膝を使ってしっかり足で送って・・・
えぇっ?それはがダメなの?」
先生「ふくらはぎや太ももなどに力を入れ、
足でガンバルことをやり続けていたら、
大腰筋は使いにくい状態になっちゃうのよ。」
ジュ「・・・?」
先生「それが、これからのジュンコさんの課題のようね。
足を勝手に踊らせてしまってはダメなのよ。
大腰筋部分からステップ操作が始まって、
そこで起こった運動を足で吸収していく感覚をつかむことができれば、
解決!なんだけど、
これにはもっと、自分のカラダに対する感受力が必要ね」
最後のほうはちょっと難しかったけど、
大切な4つのことがわかったような気がしたんだな。
それは、
①ダンスって、自然の理にかなっているものすごくナチュラルなもの。
②だから、ただがむしゃらに頑張るだけじゃなく、正しい知識が必要なんだ!
③でも、その知識はすでにカラダの中に詰まっている!
④あとはいかに掘り出せるか?
さぁ、足だけで頑張って踊るダンスは終わった。
これからは、インナーマッスルの時代だぁ!
でも、その当時はインナー・マッスルなんて言葉もなかったような頃、
一生懸命、頑張って練習するしかなく・・・
しかも、このスローフォックストロットはなかなか手ごわい種目で、もう大変!
続く 第24話へ
いつも 応援投票 ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
burning1617
毎日これだけのことを書き続けられるのは、すばらしいです。ゆっくり初めから、読ませていただきます。特に私は再会したといっても今はラテンだけしかやっていないので、スタンダードは十数年前で止まっています・・
ちなみに、私も学連時代練習にはサスペンダーを使っていました。
ちなみに、私も学連時代練習にはサスペンダーを使っていました。
2007/02/15 Thu 10:19 URL [ Edit ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/02/15 Thu 12:01 [ Edit ]
ジュンコ
ころんさん
こちらこそありがとうございます。
お役に立てればほんとうにうれしいです。
身体のことを理解してあげて、自分本来のものに創り直していく。
これも、ダンスの醍醐味でしょうね。
こちらこそありがとうございます。
お役に立てればほんとうにうれしいです。
身体のことを理解してあげて、自分本来のものに創り直していく。
これも、ダンスの醍醐味でしょうね。
2007/02/15 Thu 12:20 URL [ Edit ]
ジュンコ
burning1617さん
そう言っていただいて、とても励みになりました。ありがとうございます。
ラテンよりスタンダードのほうが身体的関わり合いが多い分、熟成期間が必要なことも。
今までの、お休みはその時間であったのでは。
ぜひまた、挑戦なさってみてはいかがでしょう?
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
そう言っていただいて、とても励みになりました。ありがとうございます。
ラテンよりスタンダードのほうが身体的関わり合いが多い分、熟成期間が必要なことも。
今までの、お休みはその時間であったのでは。
ぜひまた、挑戦なさってみてはいかがでしょう?
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2007/02/15 Thu 12:43 URL [ Edit ]
ジュンコ
しんじさん
参考にしていただけて、とてもうれしいです。ダンスは身体で感じるものですから、そこに言葉を与えてゆくことは、大変難しいですよね。
でも、その作業(身体の感覚に言葉を与えていく)を試みることで、また身体の感受力も増してゆくような・・・なかなか面白いものですね。
これからもよろしくお願いいたします。
参考にしていただけて、とてもうれしいです。ダンスは身体で感じるものですから、そこに言葉を与えてゆくことは、大変難しいですよね。
でも、その作業(身体の感覚に言葉を与えていく)を試みることで、また身体の感受力も増してゆくような・・・なかなか面白いものですね。
これからもよろしくお願いいたします。
2007/02/16 Fri 12:20 URL [ Edit ]
ジュンコ
城山さん
ありがとうございます。
大腰筋の話はこれからもいろいろ姿を変えて登場してきますよ。
普遍的な勉強は永遠なものですので・・・。
ご期待ください。
2007/04/05 Thu 21:02 URL [ Edit ]
堀本秀生
ジュンコ様
堀本秀生です。
「みぞおちから足」、とても興味深い話です。
ちなみに「活元運動」が発見さた当時は、皆さんは着物で生活されていました。着物は背骨を包む感じです。その背骨は尾骨から頭がい骨の下まであるので、それを棒のように一本にすると使い勝手が非常に悪い。ですから、うなじの部分(頚椎1番から胸椎7番ぐらい)、むぞおちあたりまでのユニット(胸椎1番から胸椎10番ぐらい)、側腹あたりの部分(腰椎1番から4番ぐらい)、股関節ぐらいまでのユニットに分けて使います。女性はみぞおちあたりに胸紐(胸椎11番12番ぐらい)をします。男性はしませんが、子どもの時分はみぞおちあたりに重心があるので、結びます。私も結んだ覚えがあります。
整体操法でみぞおち(剣状突起から指2本ぐらい下)を弛める技があります。弛められると、本当にリラックスします。
胸紐を結ぶ前に、みぞおちを弛め、くびれをつくる必要があるのですが、どんな訳か知りませんが若い女性の着付けには、くびれがありません。
男性は襦袢を合わせる際に、骨盤を前傾させ腰紐を結びます。さらに長着を着て帯を結んだあとに、胴体の重さを使い、胴体を真下に落下させて股を割り、胸を前方に移動します。
女性の着付けにしろ、男性の着かたにしろ「みぞおち」が大切にされ、「大腰筋」が操作できる姿勢になっているのですね。この事実を見ますと、なんだか昔は 「みぞおちから足」が前提とされていたのでしょうか。
堀本秀生です。
「みぞおちから足」、とても興味深い話です。
ちなみに「活元運動」が発見さた当時は、皆さんは着物で生活されていました。着物は背骨を包む感じです。その背骨は尾骨から頭がい骨の下まであるので、それを棒のように一本にすると使い勝手が非常に悪い。ですから、うなじの部分(頚椎1番から胸椎7番ぐらい)、むぞおちあたりまでのユニット(胸椎1番から胸椎10番ぐらい)、側腹あたりの部分(腰椎1番から4番ぐらい)、股関節ぐらいまでのユニットに分けて使います。女性はみぞおちあたりに胸紐(胸椎11番12番ぐらい)をします。男性はしませんが、子どもの時分はみぞおちあたりに重心があるので、結びます。私も結んだ覚えがあります。
整体操法でみぞおち(剣状突起から指2本ぐらい下)を弛める技があります。弛められると、本当にリラックスします。
胸紐を結ぶ前に、みぞおちを弛め、くびれをつくる必要があるのですが、どんな訳か知りませんが若い女性の着付けには、くびれがありません。
男性は襦袢を合わせる際に、骨盤を前傾させ腰紐を結びます。さらに長着を着て帯を結んだあとに、胴体の重さを使い、胴体を真下に落下させて股を割り、胸を前方に移動します。
女性の着付けにしろ、男性の着かたにしろ「みぞおち」が大切にされ、「大腰筋」が操作できる姿勢になっているのですね。この事実を見ますと、なんだか昔は 「みぞおちから足」が前提とされていたのでしょうか。
2009/09/29 Tue 12:17 URL [ Edit ]
ジュンコ
堀本秀生さん
いやぁ~、面白い話ですね。
着物はダンス姿勢を作るのに最適だとは 感じていましたが、
今回、更に詳しい理由を教えていただいた思いです。
うれしいです。
ダンスは舶来モノで、外国人コンプレックスがある方が多いようなのですが 、
ジャパニーズ・ダンスもGOODだと思うのです。
身体操作の細やかさは日本人の方のほうが優れているような気がすることも。
勉強になりました。
ありがとうございます。
いやぁ~、面白い話ですね。
着物はダンス姿勢を作るのに最適だとは 感じていましたが、
今回、更に詳しい理由を教えていただいた思いです。
うれしいです。
ダンスは舶来モノで、外国人コンプレックスがある方が多いようなのですが 、
ジャパニーズ・ダンスもGOODだと思うのです。
身体操作の細やかさは日本人の方のほうが優れているような気がすることも。
勉強になりました。
ありがとうございます。
2009/09/29 Tue 19:39 URL [ Edit ]
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