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カラダの中に描く
コネクション用の地図について、
ジュンコ先生とQさんの対談が続いている。


「今からソウね、もう15年以上も前になるかしら、

そのエクササイズを始めたのは・・・。

当初は、ルンバのボディアクションの練習にと
思っていたんだけれど、
やってみると、そのほかにも意外な効果があってね・・・。
グループレッスン中に
生徒さんを教えながら自分も一緒にやるでしょ?
『コリャいいわ!』って、
先生のほうが一生懸命になってやったものよ(笑)」



「え・・?
そのエクササイズってドレのことかしら?」



「通称“その場麦踏(むぎふみ)”

ルンバの“踏みかえ”よ」



「ア~、あの壁に手を置いて、
足を交互に踏みかえるやつですよね。
ルンバ一曲は結構きつい!
そういえば今でも、
レッスンで取り上げられていますよね」



「ええ、良いエクササイズは永遠ね。
やっている間にカラダと対話ができて、
思わぬ発見があったりする」



「へぇ~どんな発見が
あの“踏みかえ”にあったんですか?」



「今をときめく

インナーマッスルたちとの出会い

そして、
それらがつながって動く感覚=

連動感覚を知ることができたのよ。

今取り上げている、
コネクション用の地図の要所要所を見事に通っているし…」



「そんなすごいエクササイズだったんですか?アレは。
もっとまじめに取り組もう(笑)
ところで、そのインナーマッスルたちって大腰筋と後は?」



「肩甲骨を動かしている菱形筋(りょうけいきん)
そして、太ももの内側の内転筋(ないてんきん)
後、ふくらはぎの中の筋肉深層底屈筋(しんそうていくっきん)」



「わぁ、そんなところ動いていたっけ?
最初の頃『足ではなくカラダの中から踏みかえて』と
よく注意されたのは覚えています。
アレは、きっと
大腰筋を使うように、という意味だったんですよね」



「そう。
インナーマッスルの中では大腰筋が中心的存在だからね。
早く“目覚め”させたほうが良い。
なぜって大腰筋は、何度が紹介したように(第23話第99話
背骨と太ももの骨=大腿骨をつないでいるわけで、
上半身と下半身をリンクさせているという点においては
特殊な位置にあるんだもの。
大腰筋の使い方がサッパリだと、
他のインナーマッスルの使用感も、
なんだかおかしくなっちゃうのね。
ダンスをするにおいて、
手と足がバラバラだと問題多いでしょ?」



「そうですねぇ。
ステップとリード&フォローが別物になっちゃうんですものね。
でも改めて考えてみれば、手と足という、
最も遠い位置関係のものがつながるわけだから、
すごいことですよね」



「そうね、確かにすごい!
うまくつながれば、上半身の動きを通し、

下半身に“柔らかさ”を伝えたり、

下半身の“強力なパワー”

上半身に伝えることが可能なんですものね。



“みぞおちから下が足で、肩甲骨から手”とは、
ダンスでよく言われることですが、
実際はもっとグローバル(全体的)なイメージになりそうですね!」



「ソウ!
大腰筋の上部はみぞおちの裏側、
背骨の内側から始まっているわけで、
その背骨には、肩甲骨を動かす菱形筋がくっついている
・・・とすれば、みぞおちと肩甲骨が背骨を通してつながるから、
足と手は長ーい一本になる!
しかも、ここから大切よ、
(足を広げてバンザイして)
このような、右足から左手、
左足から右手のクロス状態でつながる・・・」



「あぁ、前に一度習いましたね、確かエクササイズも。(第62話)

右の大腰筋は

左の菱形筋につながり

左の大腰筋は

右の菱形筋につながっている
って・・・」



「思い出した?良かったわ。
あのエクササイズも大切だから
ゼヒこれから紹介するものとあわせて続けてみてね。
さてコネクション用の地図を整理してみると
・・・イメージしてね。
左右足裏からもらってきたエネルギーは、
ふくらはぎ深層底屈筋、内もも内転筋をスルー、
骨盤の内側からいよいよ大腰筋
ここで左右2つの道が“合流”、
しばらく長い道のりを経て、背骨(胸椎・腰椎)へ、
そのまま背骨を上へとスルーし、菱形筋に到着!
左右肩甲骨から上腕、ヒジ、前腕、やっと手に到着!」


インナーマッスル連動

エクササイズ

踏みかえ

〈準備〉
壁に手をついて、両足をそろえて立つ。
左右どちらかの足に体重を乗せる。
体重を乗せたほうの足はゆるやかにひざを伸ばす。
もう一方の足は、かかとを高めにあげる。
ヒザは、結果曲がる。
これがスタートのポーズ。
ここから踏みかえのアクションに入る。

(右足に体重が乗っていて左足に踏みかえる場合)
① 体重の乗っている右足太ももをみぞおち辺りから引き上げようとする。
オシリをキュッと締めながら、
右の太ももの付け根内ももを少々前にめくるようにしながらアップさせていく。
骨盤を前に押しだし、尾てい骨をオシリの中にしまうようにしながら。
結果、右足のかかとはアップされていく。
① の動作とともに、骨盤とみぞおちの距離が短くなればOK。

② ①の運動に骨盤の左へのローテーションを加えながら、
をカラダの真ん中で両足のかかとがアップするまで続ける。
ここで、みぞおち辺りに触れてて、グッと縮まり盛り上がった感じがしたらOK。

③ ②の骨盤の左へのローテーションを続けると、
左足裏が床に到着、右ひざが立ち上がる

①~③を繰り返す 
ちゃんとできれば、10回位でも効果あり。
体力のある方は、ルンバの音楽に合わせて、
2・3・41で3回踏みかえを一曲。


「ポイントは、踏みかえる足を引き上げていくとき、
大腰筋を使うこと!
練習を積めば、
みぞおち辺りから盛り上がり、波打つような動き
で踏み替えができるようになるわよ。
カラダの中の反動を利用して
しっかり腰をローテーションしてみて。
骨盤の矯正運動にもなるわよ。
もうひとつ重要な点は、
プロセスの間中、肩を楽に押さえていること。
そうすれば、右足に体重が乗ったときは、左側の肩甲骨辺り、
左足に体重が乗ったときは、右側の肩甲骨辺りと、

連動しているのが感じられてくるわ。

わかりにくければ、
ズボンなど着ているモノの前を手で持って同じようにやってみてね」



      続く 第143話へ



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