初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 更新しました
特別シリーズ
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.8
まずはワタシが楽しまないと・・・
一視同仁のココロへの旅(13)
その女性は美しい方だった。
スーっと伸びた背筋に気品も漂っている。
50代前半?いや、40代かな?ひょっとして30代!?
わかんないなぁ。
でも、
若い頃、モテただろうな。
今だって、パーティに行くとさぞかし・・・
などと思いながら、ワタシは声をかけた。
何のレッスンをしましょうか?
と、意外な答えが返ってきた。
「あのぉ、パーティで踊るダンスを・・・」
おや、珍しい。
というか、
モロ、
パーティダンスを習いたいと指定してくるヒトは少ないもんで、
あれっと思ったのだ。
ビギナーさんでもないだろうに。
女性は、口ごもりながら言った。
「ワタシ、
パーティで踊りますでしょ?
すると、
その方、もう二度と誘って下さらないものですから」
苦しそうな表情だ。
ヘぇ、ジョーダン!?
なぜだろう?
(コレだけ奇麗な方なのに)
不思議に思ったワタシは、問わずにはおれなかった。
自分で、何か心当たりはありますか?
と、
「それが・・・
どうも、ワタシ、フォローが下手なようで。
よくはわからないのですが」
ワタシは、試しにジルバを踊ってみることにした。
音楽をスタートさせ、ホールド。
しばらく踊ってみて、
ハハーン
すぐに納得したのだ。
冷たいんだ。
手が?
いや、気持ちが、だ。
そう、男性に対するアタリが、なんともきついのだ。
ふと見ると、眉間にしわが。
美しい顔が曇って、ふてくされている?
え、なに、
怒っているの?
何が気に入らないの?
という感じなのだ。
ダンスは上手い。
見た目も、キレイな動きのはずだ。
フォローは、十分、できている。
ステップにおいては、パーフェクト。
すべてのリードにちゃんと反応を返してくる。
が、その反応はすべて、冷たいものだった。
「なによ、
コレくらいしか、(ステップ)知らないの?」
「下手ねぇ」
と、言われているような気持ちさえしてくるのだ。
一緒に踊っていると、
気持ちが重くなってくる男性は多いはずだ。
1曲踊った後、
ワタシは、できるだけありのままに女性に伝えた。
女性は、非常に驚いていた。
踊っているときの自分の気配に全く気がついていないようなのだ。
ワタシは問うた。
踊っているとき、何か意識していますか?
または、
考えていることはありますか?
女性は言った。
「そんなぁ、
一生懸命、男性をフォローしようとしている、
それだけですわ」
一オクターブ高くなったような、金属的な声だった。
ワタシはまず、
「笑顔で踊られるだけで、
色んなことが変わると思いますよ」
と、“笑顔”で、伝えた。
女性が、ナニを思ったのか、
初めて、笑った。
そういえば、出会ってから初めて見る、笑顔だった。
次に、ワタシは、
アナタ自身が楽しんでいないのではないですか?
と問うた。
女性は、ビックリしたような顔で、
「ええ、だって・・・」
男性のフォローで一生懸命で、と、また言った。
さっきとは違い、比較的、落ち着いた声だった。
ワタシは言った。
アナタ自身が、
音楽を感じて楽しむこと
何より、
自分のカラダの内側の感覚を
感じて楽しむこと
を体験してください。
で、
一緒に踊りながら実践とともに伝えたのだ。
飲み込みが良い。
言われたことをすぐにできる。
利発でマジメな女性・・・
その利点が、
相手をフォローしようと思うあまり、
悪い方に作用していたようだ。
果たして彼女は、
1時間のレッスンでガラリ変貌した。
表情だけでなく、
声も、ダンスも明るくなった。
「音楽が好きで、
ダンスを始めたことを思い出しました」
「もっと、ワタシ自身が楽しめば良いんですね。
ソウすれば、
相手の方も、楽しんでくださるのですね」
最後に、
自分で最高の答えを導きだしたようだ。
「人生も一緒ですね、きっと。
主人とも、楽しめそうですわ」
続く第1382話へ
※Real Junko Voiceはお休みです。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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50代前半?いや、40代かな?ひょっとして30代!?
わかんないなぁ。
でも、
若い頃、モテただろうな。
今だって、パーティに行くとさぞかし・・・
などと思いながら、ワタシは声をかけた。
何のレッスンをしましょうか?
と、意外な答えが返ってきた。
「あのぉ、パーティで踊るダンスを・・・」
おや、珍しい。
というか、
モロ、
パーティダンスを習いたいと指定してくるヒトは少ないもんで、
あれっと思ったのだ。
ビギナーさんでもないだろうに。
女性は、口ごもりながら言った。
「ワタシ、
パーティで踊りますでしょ?
すると、
その方、もう二度と誘って下さらないものですから」
苦しそうな表情だ。
ヘぇ、ジョーダン!?
なぜだろう?
(コレだけ奇麗な方なのに)
不思議に思ったワタシは、問わずにはおれなかった。
自分で、何か心当たりはありますか?
と、
「それが・・・
どうも、ワタシ、フォローが下手なようで。
よくはわからないのですが」
ワタシは、試しにジルバを踊ってみることにした。
音楽をスタートさせ、ホールド。
しばらく踊ってみて、
ハハーン
すぐに納得したのだ。
冷たいんだ。
手が?
いや、気持ちが、だ。
そう、男性に対するアタリが、なんともきついのだ。
ふと見ると、眉間にしわが。
美しい顔が曇って、ふてくされている?
え、なに、
怒っているの?
何が気に入らないの?
という感じなのだ。
ダンスは上手い。
見た目も、キレイな動きのはずだ。
フォローは、十分、できている。
ステップにおいては、パーフェクト。
すべてのリードにちゃんと反応を返してくる。
が、その反応はすべて、冷たいものだった。
「なによ、
コレくらいしか、(ステップ)知らないの?」
「下手ねぇ」
と、言われているような気持ちさえしてくるのだ。
一緒に踊っていると、
気持ちが重くなってくる男性は多いはずだ。
1曲踊った後、
ワタシは、できるだけありのままに女性に伝えた。
女性は、非常に驚いていた。
踊っているときの自分の気配に全く気がついていないようなのだ。
ワタシは問うた。
踊っているとき、何か意識していますか?
または、
考えていることはありますか?
女性は言った。
「そんなぁ、
一生懸命、男性をフォローしようとしている、
それだけですわ」
一オクターブ高くなったような、金属的な声だった。
ワタシはまず、
「笑顔で踊られるだけで、
色んなことが変わると思いますよ」
と、“笑顔”で、伝えた。
女性が、ナニを思ったのか、
初めて、笑った。
そういえば、出会ってから初めて見る、笑顔だった。
次に、ワタシは、
アナタ自身が楽しんでいないのではないですか?
と問うた。
女性は、ビックリしたような顔で、
「ええ、だって・・・」
男性のフォローで一生懸命で、と、また言った。
さっきとは違い、比較的、落ち着いた声だった。
ワタシは言った。
アナタ自身が、
音楽を感じて楽しむこと
何より、
自分のカラダの内側の感覚を
感じて楽しむこと
を体験してください。
で、
一緒に踊りながら実践とともに伝えたのだ。
飲み込みが良い。
言われたことをすぐにできる。
利発でマジメな女性・・・
その利点が、
相手をフォローしようと思うあまり、
悪い方に作用していたようだ。
果たして彼女は、
1時間のレッスンでガラリ変貌した。
表情だけでなく、
声も、ダンスも明るくなった。
「音楽が好きで、
ダンスを始めたことを思い出しました」
「もっと、ワタシ自身が楽しめば良いんですね。
ソウすれば、
相手の方も、楽しんでくださるのですね」
最後に、
自分で最高の答えを導きだしたようだ。
「人生も一緒ですね、きっと。
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トロット
昨日と今日のお話を読んで、ジーンと来ました。
きっと、こういういい話がいっぱいあるのでしょうね。
私は、パーティではルンバを踊ると相手の気持ちが一番よく感じられます。
いくら美人でも気持ちがこちらに向いてない人と踊ると、確かにつまらないですね。
一方、踊りながらいつも優しい波動をくれる女性は、たまらなく愛おしくなります。
もちろん、こちらも精一杯の優しさを胸に込めて踊ります。
1曲の短い時間ですが、その時間だけの愛のドラマが生まれるのです。
こういう楽しみ方を知ったのもジュンコ先生のおかげです。
きっと、こういういい話がいっぱいあるのでしょうね。
私は、パーティではルンバを踊ると相手の気持ちが一番よく感じられます。
いくら美人でも気持ちがこちらに向いてない人と踊ると、確かにつまらないですね。
一方、踊りながらいつも優しい波動をくれる女性は、たまらなく愛おしくなります。
もちろん、こちらも精一杯の優しさを胸に込めて踊ります。
1曲の短い時間ですが、その時間だけの愛のドラマが生まれるのです。
こういう楽しみ方を知ったのもジュンコ先生のおかげです。
2010/11/04 Thu 11:35 URL [ Edit ]
ジュンコ
トロットさん
ありがとうございます。
そうですね。
いいお話は、本当にたくさんあります。
レッスンって、ひとつのドラマですものね。
1回1回、ワンレッスン・ワンレッスン、大事にしていきたいと思っています。
トロットさんとルンバを踊る女性は、
素晴らしいひと時をすごされているのでしょうね。
愛のドラマ・・・いいなぁ!
これからもよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
そうですね。
いいお話は、本当にたくさんあります。
レッスンって、ひとつのドラマですものね。
1回1回、ワンレッスン・ワンレッスン、大事にしていきたいと思っています。
トロットさんとルンバを踊る女性は、
素晴らしいひと時をすごされているのでしょうね。
愛のドラマ・・・いいなぁ!
これからもよろしくお願いいたします。
2010/11/04 Thu 20:35 URL [ Edit ]
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