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社交ダンスを始めるということ 第81話へ




特別シリーズ 
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.8 

のり付けアイロンホールド

一視同仁のココロへの旅(11)


「ジュンコ先生がココでレッスンしていると、
友人から聞きまして・・・」

再会を非常に喜んでいます、
とばかりにやってきた、とある男性。

確かにスタジオ勤務時の顔見知りではあるが、
ワタシではなく、
他のスタッフの生徒さんだった方だ。
まずいなぁと思っていると、
「今は、違う教室に通っています」

あぁ、(ワタシがいたスタジオは)やめたのね・・・
でも・・・
ダンス世間は狭いから、ややこしいことになっちゃぁ嫌だし、
レッスンは断ろうかなと思いきや、
その男性、ニコニコ笑いながら、
「今、習っている先生のことは、気にしないで下さい。
ちゃんと、しますから」


仕方なく受けた第1回目のレッスン、
男性はパートナーを連れてやってきた。

へ、パートナーいるの?
なんと、競技選手!?

ワタシはメッチャ驚いた。
なんで、ソンナに驚いたのかというと、
スタジオ勤務時代当時の
その男性のダンスシーンを思い出したから

確か、ものすごく、

ビギナー的なダンスだった、と思うんだ。

(実際、ビギナーだったのかどうかは、不明)
おまけに、いわゆる“姿勢”もモロ初心者ですって感じで、
個人レッスンの先生から、
「また、下、見てる!
背中、丸い! 
もっと、すーっと立って」

なぁんて、
怒られてばっかりいたんだもん。

「成長されたんですね」
ワタシは思わず声をかけた。
最初、ホントウにそう思ったんだ。

レッスン前に二人で練習してる姿が、

いっぱしの競技選手って感じだったからだ。

姿勢もシャンと伸びているし、
バシッと決まった、ホールド。
トップラインもキレイに、
ワルツのスタンディグ・スピンを、
難なく(!?)こなしている・・・

男性は、うれしそうに答えた。
「ありがとうございます。
彼女と組んでから、スゴく調子良くって・・・。
実は、来年〇級に昇級が決まっているんですよ」

へぇ~、またまた、ビックリだ。
言うまでもなく、かなりの上級だったからだ。

と、
パートナーも微笑みながら、
「ワタシは、ナニもしてません。
ついていっているだけです。
スゴくお上手なんで」


ワタシは思った。
この二人にワタシが何か教えることなどあるのだろうか?
ちゃんとしたコーチャーもいるみたいだし、
成績もあげているし、

お互い問題はないみたいだし。

様子をみて、ヤッパ、レッスン、
お断り方向に持っていこうかなどと思いながら、
(レッスンを)開始。

ところが・・・

まず、男性と組んでみて驚いた。
よれよれのシャツに、しっかり“のり付け”し、
ビシッとアイロンをかけたような、ホールド、なのだ。

メッチャ、固い・・・

どうやって、パートナーと組んでいるの?
と不思議に思ったワタシ、
女性とホールドしてみて、納得した。

スゴい、反り。
でもって、右腕をぴーん、押し返してくる。
同じような“のり付け”なのだ。
でもって、呼吸、してます?
生きてます?
と、問いかけたくなったくらいに、じーっとしている。

ワタシは二人に声をかけた。
「このホールド、苦しくないですか?」
お互い顔を見合わせ、こう答えた。
「イイエ」

男性が言った。
「(レッスンは)お任せしますよ。
先生ならではの目線で、一つ・・・」



後に聞いた話なのだが、
「アノカップル、有名よ。
男性、たくさんの生徒サン、教えているのよ」


え~ッ!プロ?

「いえ、アマチュアさんだけど。
でもねぇ、この間、
あるパーティで踊ってもらって驚いたのよ」


男性、と?

「そうよ、
もう、ホールド、固くって・・・
鉄板みたい・・・」



       続く第1380話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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