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意識転換その2
男性右ホールドのカタチは男性だけで作らない!!
・・・女性の背中の動きと一緒に作る
(第127話)の練習がスタート。
ジュンコ先生は、男女二人組みになり、
向かい合って立つように指示を出した。
そして、男性の右手を女性の背中に触れる
・・・片手のみのホールドだ。
「では、女性の方、
男性の右の手を背中に置いたまま、
好きに動いてみてね。
ひざを使って、上がったり下りたりしてもOK。
男性の手が届く範囲だったらどこでも良いわ。
男性は、
今立っている場所から足を動かさず、
女性の背中を全面的にフォローするの。
ひじの位置を変えたり、手首を使ったりしながら、
背中においた右手の状況は全く変わらないように配慮してね。
絶対にズリズリ動かしちゃダメよ」
みんな試し始めた。
ザワザワ・・・
「ちょっと一緒にやってみましょうか。
女性の方、
・男性の前からまっすぐ離れていく、それから、ゆっくり近寄ってくる
・男性の右横、男性と横一列になる、
次は、左横へ、男性の手が外れないギリギリのところまで行ってみてね
・男性の前で90度くらいに開く、PPポジションね
・次は反対の、CPPポジション
・男性の前でライズ、それから、ロゥアをゆっくり繰り返す
さぁ、男性の手のひらは、
ズーッとフィットし続けることができるかしら?」
結構難しいなぁ。
ズレちゃうなぁ。
という男性の声が聞こえてくる。
「実際、スタンダード種目を踊っているときは、
例えば
男性が前進しているとき、女性は後退しているし、
男性がロゥアをしてるときは、女性もロゥアをしているはず、
まして、横一列になることなどナシ、
おまけにボディコンタクトまでしていれば
男性の右手が女性の背中をフォローするために、
首やヒジに今やったほどの操作をする必要はないでしょうね。
だからといって油断してはダメよ。
どんな動きでも二人が、
同じ量を、ドンピシャの同じ時にしているわけではない。
すべて、微妙にズレテいるはず。
だから、今やった練習くらいはヘッチャラ、
軽―くこなせるようでなければ、
あなたの右手は、
女性の動きを制限しているかもしれないのよ」
ジュンコ先生が、そう言うと
ほとんど全員の男性が
「ぼくもそうだ・・・」と思い当たるようだ。
「女性も責任を持って正しく踊らないと、
女性の背中をフォローしていたら、
右ホールドが落ちてしまうとか、
腕をトンでもないところにもって行かれる・・じゃぁ、ダメなのよ。
男性の右ホールドがきれいなカタチを保てるということは、
ホールドが正しい位置にあるのではなくて、
男性も女性もちゃんと自覚を持って
正しい位置に移動して行っているからなのよ」
ジュンコ先生はそう言って白板にこう書いた。
男性の右ホールドの美しさは、
お互いの正しい位置関係から生まれるもの
先に美しいカタチがあるわけではない。
「みんなの想像以上に、
女性の背中は動いているものなのよ。
上達すればするほどそう。
肩甲骨辺りのインナーマッスル(菱形筋)は、
足の動きを作る大本のインナーマッスルである大腰筋と連動し、
結構激しく動いているのよ。
もちろん、インナーマッスルだから、
外からは見えないけれどね」
さらに、ジュンコ先生は話続ける。
「真にキレイな右ホールドであり続けるには、
男性も女性もステップを
上半身と下半身のつながりの中で捉えなければならないわ。
つまり、そのステップを足型だけではなく、
インナーマッスルを通し、
ホールドとどう関連しているか理解していかなければいけない。
ステップするごとに
ホールドも一緒に変化している実感が出てくれば(第62話)
男性は右手を通し、
女性のインナーマッスルの動きに関与し、
女性のステップを生み出す。
女性は、男性の手が置かれた背中の部分を通し、
同じように、
男性のカラダの中にまで影響を与える、
そんなすごいことさえ、できるようになるわ」
難しそう、自分たちにできるのかなぁ
・・・というみんなの空気を察して、
ジュンコ先生はこう続けた。
「もちろん、何でも練習を積まないとできないわ。
要は、何を練習するかね。
その第一歩としての
プラクティス
・男性は踊るとき、女性の背中の動きを感じ続ける。
そのとき他のこと
(ホールドのカタチ・ボディコンタクト)は一切気にしない。
あたかもソコから
その女性の動きのすべてを感じ取れるように集中すること!
ただし、これはある程度、自立して踊れる女性のときのみ。
・女性は、自分の背中が男性の手に触れていることを
踊っている間中ずっと感じてみる。
男性同様、他のことは一切気にしない。
背中に全神経を集中させるかのように。
男性がちゃんと触れてくれない!
ソウいつも感じた女性は、背中を通しこう語りかけてみて
『ホラ、あなたの手を感じていますよ。
あなたの手を通し私はあなたの動きを知ろうとし、
あなたに私の動きを伝えようともしていますよ』
でも、それ以前に
“不感症”の女性が多い
のが問題なんだけれどね」
次は、エネルギー操作の練習に移るわよ。
男性・・・自らの床からのエネルギーを
右手から女性の背中に放出することによって、
女性のシルエット正しい動きをも自らクリエイト
女性・・・同じく床から汲み上げたエネルギーが背中を通ることで、
触っている部分男性の右アームのシルエットならびに男性の動きを作る
続きは明日へ
続く 第129話へ
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意識転換その2
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・・・女性の背中の動きと一緒に作る
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そして、男性の右手を女性の背中に触れる
・・・片手のみのホールドだ。
「では、女性の方、
男性の右の手を背中に置いたまま、
好きに動いてみてね。
ひざを使って、上がったり下りたりしてもOK。
男性の手が届く範囲だったらどこでも良いわ。
男性は、
今立っている場所から足を動かさず、
女性の背中を全面的にフォローするの。
ひじの位置を変えたり、手首を使ったりしながら、
背中においた右手の状況は全く変わらないように配慮してね。
絶対にズリズリ動かしちゃダメよ」
みんな試し始めた。
ザワザワ・・・
「ちょっと一緒にやってみましょうか。
女性の方、
・男性の前からまっすぐ離れていく、それから、ゆっくり近寄ってくる
・男性の右横、男性と横一列になる、
次は、左横へ、男性の手が外れないギリギリのところまで行ってみてね
・男性の前で90度くらいに開く、PPポジションね
・次は反対の、CPPポジション
・男性の前でライズ、それから、ロゥアをゆっくり繰り返す
さぁ、男性の手のひらは、
ズーッとフィットし続けることができるかしら?」
結構難しいなぁ。
ズレちゃうなぁ。
という男性の声が聞こえてくる。
「実際、スタンダード種目を踊っているときは、
例えば
男性が前進しているとき、女性は後退しているし、
男性がロゥアをしてるときは、女性もロゥアをしているはず、
まして、横一列になることなどナシ、
おまけにボディコンタクトまでしていれば
男性の右手が女性の背中をフォローするために、
首やヒジに今やったほどの操作をする必要はないでしょうね。
だからといって油断してはダメよ。
どんな動きでも二人が、
同じ量を、ドンピシャの同じ時にしているわけではない。
すべて、微妙にズレテいるはず。
だから、今やった練習くらいはヘッチャラ、
軽―くこなせるようでなければ、
あなたの右手は、
女性の動きを制限しているかもしれないのよ」
ジュンコ先生が、そう言うと
ほとんど全員の男性が
「ぼくもそうだ・・・」と思い当たるようだ。
「女性も責任を持って正しく踊らないと、
女性の背中をフォローしていたら、
右ホールドが落ちてしまうとか、
腕をトンでもないところにもって行かれる・・じゃぁ、ダメなのよ。
男性の右ホールドがきれいなカタチを保てるということは、
ホールドが正しい位置にあるのではなくて、
男性も女性もちゃんと自覚を持って
正しい位置に移動して行っているからなのよ」
ジュンコ先生はそう言って白板にこう書いた。
男性の右ホールドの美しさは、
お互いの正しい位置関係から生まれるもの
先に美しいカタチがあるわけではない。
「みんなの想像以上に、
女性の背中は動いているものなのよ。
上達すればするほどそう。
肩甲骨辺りのインナーマッスル(菱形筋)は、
足の動きを作る大本のインナーマッスルである大腰筋と連動し、
結構激しく動いているのよ。
もちろん、インナーマッスルだから、
外からは見えないけれどね」
さらに、ジュンコ先生は話続ける。
「真にキレイな右ホールドであり続けるには、
男性も女性もステップを
上半身と下半身のつながりの中で捉えなければならないわ。
つまり、そのステップを足型だけではなく、
インナーマッスルを通し、
ホールドとどう関連しているか理解していかなければいけない。
ステップするごとに
ホールドも一緒に変化している実感が出てくれば(第62話)
男性は右手を通し、
女性のインナーマッスルの動きに関与し、
女性のステップを生み出す。
女性は、男性の手が置かれた背中の部分を通し、
同じように、
男性のカラダの中にまで影響を与える、
そんなすごいことさえ、できるようになるわ」
難しそう、自分たちにできるのかなぁ
・・・というみんなの空気を察して、
ジュンコ先生はこう続けた。
「もちろん、何でも練習を積まないとできないわ。
要は、何を練習するかね。
その第一歩としての
プラクティス
・男性は踊るとき、女性の背中の動きを感じ続ける。
そのとき他のこと
(ホールドのカタチ・ボディコンタクト)は一切気にしない。
あたかもソコから
その女性の動きのすべてを感じ取れるように集中すること!
ただし、これはある程度、自立して踊れる女性のときのみ。
・女性は、自分の背中が男性の手に触れていることを
踊っている間中ずっと感じてみる。
男性同様、他のことは一切気にしない。
背中に全神経を集中させるかのように。
男性がちゃんと触れてくれない!
ソウいつも感じた女性は、背中を通しこう語りかけてみて
『ホラ、あなたの手を感じていますよ。
あなたの手を通し私はあなたの動きを知ろうとし、
あなたに私の動きを伝えようともしていますよ』
でも、それ以前に
“不感症”の女性が多い
のが問題なんだけれどね」
次は、エネルギー操作の練習に移るわよ。
男性・・・自らの床からのエネルギーを
右手から女性の背中に放出することによって、
女性のシルエット正しい動きをも自らクリエイト
女性・・・同じく床から汲み上げたエネルギーが背中を通ることで、
触っている部分男性の右アームのシルエットならびに男性の動きを作る
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