初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
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読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 更新しました
特別シリーズ
社交ダンスを教えるということvol.9
目標を有意義なものとするために
泰然自若(20)
第1208話で、メダルテストのお話を書いた。
そして、もし、ワタシの生徒サンの中から、
「メダルテストに興味あり。受験してみたい」
との声があがったなら、
じっくり話し合う必要がアル、と心得ている、
否定的見解からの押しつけもしないし、
諸手を挙げて、奨励もしない。
泰然自若からの言動が必要
大事なのは実態を知ること
ここで言う実態とは、
“なぜ、メダルテストを受けてみたいのか?”
その生徒サンの真意
と、メダルテストそのものの、あるがままの姿・・・
ソンナコンナなお話をしたと思う。
ワタシがスタジオ勤務をしていた頃、
オーナー兼師匠から、よく、こう言われていたものだ。
「生徒さんには、何か目標を持たせてやれよ」
フムフム、コレは良いことだ、
ってことは誰だって思うでしょね。
目に見える目標がある方が、
それに向かっての練習に励みやすい。
練習すれば、上手くなる。
そのうえ、
その目標の達成により
(うれしい!やった!という達成感がもたらせるだけではなく)
今、現在の自分自身のダンスレベルが明確になる。
自分で自分の実力が正しく認識できれば、
また、次なるレベルアップに対する意欲も、
自然に湧いてくるってもん。
メダルテスト検定が、
そのような目標となる“役割”を果たしてくれたなら、
言うことナシ。
自信を持って生徒さんに受験をお勧めするのだが・・・。
正直、
「???」なところがいっぱいあるんだよな。
いや、
メダルテストだけではない。
「生徒さんに持たせてあげるべき、具体的な目標」
そのほとんどに「???」なところがいっぱいある、ってのが、
プロ教師のみの知る“裏事情”としてアルわけなんだ。
言っちゃえば、
「生徒さんに、その目標を掲げ、
その目標に向かって練習に励ませても、
ホンマに上手くなるのだろうか?」
また、
「生徒さんがその目標をクリアすることが、
ホンマに今現在の実力判定になりうるのだろうか?」
ってこと。
基本的なところを、ちゃーんと押さえていない、
“無意味な目標”が多いように思えてならないんだ。
ってな、生意気なことを、
実はオーナー兼師匠さんに投げかけてみたことが、
一度だけあるんだな。
結果・・・めっちゃ、うっとうしそうな顔をされた(笑)
で、こういう説明を受けたんだ。
「何か目標がないと、面白くないやろ?
面白くないと、生徒さん、続かんやろ?
世の中には、
他にもいっぱい“習い事”はあるわけやから、
ソッチにいってしまうかもしれん。
そうなったら、教室も困る。
協会も困る。
それで、教室や協会がなくなったら、
生徒さんも困るし、自分(ワタシのこと)らも困るで」
ソレを聞いた当時のワタシは、
「あぁ、そーいうことね」
と、暗~い気持ちになったものだ。
生徒さんに目標を持たせる
→生徒さんが続く
→教室・協会としての繁栄
であって、
生徒さんに目標を持たせる
→生徒さんがソレに向かって練習する
→上手くなる
→もっと上の目標にトライする
ってな図式では、なかったんだ・・・って感じたものでね。
「そんなん、ピント、ズレてますやん!?
生徒さんはみんな、
ホンマに『ダンス、上手くなりたい』って思っています。
ホントウにダンスが上手くなっていく実感がソコになかったら、
面白くもなんともありませんやん!」
教室や協会の運営に力点を置くべきではナイ!
生徒サンの、上手くなりたいというココロを、
受けていくことに、焦点を合わせるべきだ。
ってなことを、ワタシは言いたかった、と思う。
でも、やめた。
今、ここで意見を戦わせても、無駄だと思ったからだ。
それに、
デモに出たい
メダルテストに出たい
競技会に出たい
という、生徒さんからのニーズも実際アル訳で、
ソレはソレで大切にしなければ、と思ったからだ。
さて、今現在の、ワタクシの意見・・・
メダルテストであれ、
デモであれ、
競技会であれ、
ソレが、意味のある目標になるか、ならないかは、
ソレに向かう自分次第だ。
上手く利用すれば、
メダルテストであっても、有意義なものとなりうる。
ただし、教室や協会に期待できるものは、
非常に少ないと心得ておくべきだろうし、
また、メダルテスト・競技会などの結果が、そのまんま、
普遍的な基準での、
ダンスの上手い判定になるものでは、ない、
ことも、わかっておくべきだ。
(悲しいことに、教師試験もしかり、だ)
要は、何をヤルかは、大事ではない。
大事なのは、動機の方だ。
なぜ、ソレをやりたいのか?
を知ることは、
自分がなぜ、ダンスをやるのか?
という原点につながっていくからだ。
以上で泰然自若シリーズコレにて 完
はぁ~、やっと終わったぁ!?
次回より通常テーマに戻ります。
題材は、まだ、パソドブレ。
でも、全種目に共通な大事なテーマを取り上げます。
不得意な人が多い・・・ってことが、
ワークショップで発覚したもんでね。
さて・・・!?
続く第1225話へ
※Real Junko Voiceはお休みです。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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との声があがったなら、
じっくり話し合う必要がアル、と心得ている、
否定的見解からの押しつけもしないし、
諸手を挙げて、奨励もしない。
泰然自若からの言動が必要
大事なのは実態を知ること
ここで言う実態とは、
“なぜ、メダルテストを受けてみたいのか?”
その生徒サンの真意
と、メダルテストそのものの、あるがままの姿・・・
ソンナコンナなお話をしたと思う。
ワタシがスタジオ勤務をしていた頃、
オーナー兼師匠から、よく、こう言われていたものだ。
「生徒さんには、何か目標を持たせてやれよ」
フムフム、コレは良いことだ、
ってことは誰だって思うでしょね。
目に見える目標がある方が、
それに向かっての練習に励みやすい。
練習すれば、上手くなる。
そのうえ、
その目標の達成により
(うれしい!やった!という達成感がもたらせるだけではなく)
今、現在の自分自身のダンスレベルが明確になる。
自分で自分の実力が正しく認識できれば、
また、次なるレベルアップに対する意欲も、
自然に湧いてくるってもん。
メダルテスト検定が、
そのような目標となる“役割”を果たしてくれたなら、
言うことナシ。
自信を持って生徒さんに受験をお勧めするのだが・・・。
正直、
「???」なところがいっぱいあるんだよな。
いや、
メダルテストだけではない。
「生徒さんに持たせてあげるべき、具体的な目標」
そのほとんどに「???」なところがいっぱいある、ってのが、
プロ教師のみの知る“裏事情”としてアルわけなんだ。
言っちゃえば、
「生徒さんに、その目標を掲げ、
その目標に向かって練習に励ませても、
ホンマに上手くなるのだろうか?」
また、
「生徒さんがその目標をクリアすることが、
ホンマに今現在の実力判定になりうるのだろうか?」
ってこと。
基本的なところを、ちゃーんと押さえていない、
“無意味な目標”が多いように思えてならないんだ。
ってな、生意気なことを、
実はオーナー兼師匠さんに投げかけてみたことが、
一度だけあるんだな。
結果・・・めっちゃ、うっとうしそうな顔をされた(笑)
で、こういう説明を受けたんだ。
「何か目標がないと、面白くないやろ?
面白くないと、生徒さん、続かんやろ?
世の中には、
他にもいっぱい“習い事”はあるわけやから、
ソッチにいってしまうかもしれん。
そうなったら、教室も困る。
協会も困る。
それで、教室や協会がなくなったら、
生徒さんも困るし、自分(ワタシのこと)らも困るで」
ソレを聞いた当時のワタシは、
「あぁ、そーいうことね」
と、暗~い気持ちになったものだ。
生徒さんに目標を持たせる
→生徒さんが続く
→教室・協会としての繁栄
であって、
生徒さんに目標を持たせる
→生徒さんがソレに向かって練習する
→上手くなる
→もっと上の目標にトライする
ってな図式では、なかったんだ・・・って感じたものでね。
「そんなん、ピント、ズレてますやん!?
生徒さんはみんな、
ホンマに『ダンス、上手くなりたい』って思っています。
ホントウにダンスが上手くなっていく実感がソコになかったら、
面白くもなんともありませんやん!」
教室や協会の運営に力点を置くべきではナイ!
生徒サンの、上手くなりたいというココロを、
受けていくことに、焦点を合わせるべきだ。
ってなことを、ワタシは言いたかった、と思う。
でも、やめた。
今、ここで意見を戦わせても、無駄だと思ったからだ。
それに、
デモに出たい
メダルテストに出たい
競技会に出たい
という、生徒さんからのニーズも実際アル訳で、
ソレはソレで大切にしなければ、と思ったからだ。
さて、今現在の、ワタクシの意見・・・
メダルテストであれ、
デモであれ、
競技会であれ、
ソレが、意味のある目標になるか、ならないかは、
ソレに向かう自分次第だ。
上手く利用すれば、
メダルテストであっても、有意義なものとなりうる。
ただし、教室や協会に期待できるものは、
非常に少ないと心得ておくべきだろうし、
また、メダルテスト・競技会などの結果が、そのまんま、
普遍的な基準での、
ダンスの上手い判定になるものでは、ない、
ことも、わかっておくべきだ。
(悲しいことに、教師試験もしかり、だ)
要は、何をヤルかは、大事ではない。
大事なのは、動機の方だ。
なぜ、ソレをやりたいのか?
を知ることは、
自分がなぜ、ダンスをやるのか?
という原点につながっていくからだ。
以上で泰然自若シリーズコレにて 完
はぁ~、やっと終わったぁ!?
次回より通常テーマに戻ります。
題材は、まだ、パソドブレ。
でも、全種目に共通な大事なテーマを取り上げます。
不得意な人が多い・・・ってことが、
ワークショップで発覚したもんでね。
さて・・・!?
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とても励みになっています。(ジュンコ)
☆の王女
ほんとに本質をついたすばらしいお考えの方でいらっしゃいますね~ 私の場合、デモを一応ターゲットにしています。その稽古を通して、それぞれのダンスが少しはわかりますし、すべきこともわかりますし、興味もわいて、DVDとか見てもより面白く感じます。先生達へのおこがましいけれど、応援の気持ちもあります。自分がそのダンスをすばらしいと思い、教え方にも納得がいき、習っていて楽しいと思う先生達についているので(笑い)。なかなかほかへ逃げられそうにありません(笑い)。
2010/05/31 Mon 00:29 URL [ Edit ]
ジュンコ
☆の王女さん
コメントありがとうございます。
その先生を尊敬でき、応援したい気持ちが自然とわき、
ご自分のダンスも楽しみつつ、学びもあり・・・
素晴らしいことですね。
コレからもよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
その先生を尊敬でき、応援したい気持ちが自然とわき、
ご自分のダンスも楽しみつつ、学びもあり・・・
素晴らしいことですね。
コレからもよろしくお願いいたします。
2010/05/31 Mon 11:35 URL [ Edit ]
dan3dan3dan
しかし、ジュンコ先生の生徒さんたちは幸せと思います。
こちらのプロの先生においても同様で、さらに、技を小出しにしてなかなか教えて頂けないとか、技が未熟等もあって、当然生徒さんの上達も期待できないような実態も見てきました。
その様なことから、真の意味でのプロの活動は期待できないと考えて、2年半ほど前にプロから離れてボランティア活動をするようになりました。プロ活動に対してもっと魅力があれば理想的なのですが、なかなか難しいようです。
この素晴らしい社交ダンスをもっと理解し、多くの方に広く伝えることが出来たらと考えています。
そういう意味で、ジュンコ先生の活動を応援しています。
頑張ってくださ~い。
こちらのプロの先生においても同様で、さらに、技を小出しにしてなかなか教えて頂けないとか、技が未熟等もあって、当然生徒さんの上達も期待できないような実態も見てきました。
その様なことから、真の意味でのプロの活動は期待できないと考えて、2年半ほど前にプロから離れてボランティア活動をするようになりました。プロ活動に対してもっと魅力があれば理想的なのですが、なかなか難しいようです。
この素晴らしい社交ダンスをもっと理解し、多くの方に広く伝えることが出来たらと考えています。
そういう意味で、ジュンコ先生の活動を応援しています。
頑張ってくださ~い。
ジュンコ
dan3dan3danさん
コメントありがとうございます。
「プロ活動に対してもっと魅力があれば理想的・・・」
現役のプロとして、スゴく考えなければいけない部分であると思います。
「素晴らしい社交ダンスをもっと理解し、多くの方に広く伝えることが出来たらと考えています」
うれしいですね。
同じ気持ちです。
励みになります、本当に・・・
ありがとうございます。
コレからもよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
「プロ活動に対してもっと魅力があれば理想的・・・」
現役のプロとして、スゴく考えなければいけない部分であると思います。
「素晴らしい社交ダンスをもっと理解し、多くの方に広く伝えることが出来たらと考えています」
うれしいですね。
同じ気持ちです。
励みになります、本当に・・・
ありがとうございます。
コレからもよろしくお願いいたします。
2010/06/01 Tue 15:06 URL [ Edit ]
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