fc2ブログ
初めての方へ  目次  エクササイズ&プラクティス集  

テーマ別インデックス  Real Junko Voice目次  

読者限定ワークショップ




チョット中休み エッセイvol.26 

自分の欠点・弱点が見えてくる

~短所を活かし、長所を伸ばす!?⑦~


今から思えば、
ワタシの競技現役時代、最大のコンプレックスは、
「自分ってモンのことが、つかめない、わからない」
という点だったように思うんだ。

例えば、プロB級戦、種目はパソドブレ。
踊り終え引き上げてくるや、
待ち構えていた師匠がこう言った。
「お前さんの“腕”どうにかならんのか?
(どうにかならないのか?)」


初めに聞いたとき、正直、
何の注意なのかもよくわからなかったんだ。

で、ポカンとしていると、
師匠は苦々しく言った。
「なんちゅう汚いライン(をするんだ!?)や!?
あんなの見せたら、社会の迷惑や。
ホンマに
自分の姿がイッコも見えてへんな(全く見えていないな)」


ワタシにしてみれば
「へ?そんなにひどいですか?」
そう、師匠の言うように、
まさに、

“自分の姿が全然見えていない”状態だ。

もっと言えば、
踊っている間、
自分の腕がどこにあるのか、脚がどうなっているのかetc.
それらすべてに関しての感覚が希薄(きはく)
だもんで、
自分で自分の弱点・欠点に関しても、
実は、いまいちピンとくることがなかったんだ。
コーチャーに、
「あそこが悪い、ココがおかしい」
と指摘を受けて、初めて
「え?そんなことになっています?」
自分では、ちゃんとできているつもりであるときも多かった。
だから、指摘を受けると、かなりショック・・・
「あかん、なんとかしなきゃ」
と、力んでしまうから、余計に悪循環に陥ってしまうんだな。

ワタシは思う。
自分の弱点・欠点について、ちゃーんと理解できていて、
ソレ(弱点・欠点)に実感も伴なっている。
だからこそ、ソレを受け入れ、
丁寧なプロセスで改善に努める事が可能。
ソンナコンナが、積極的にできるようになったら、
ダンスがかなり上達してきた証。

反対を言えば、
自分で、

自分の欠点・弱点が見えてこない、

感じられないのは、

ソレこそが大きな欠点、弱点である・・・


てな、観点からすれば、
今回のヒデ君・上達のポイントは、
彼のこういう言葉にあったと思うんだ。

「ビデオの映像を観て、ショックを受けたけれど、
以前ほどではない。
自分の想像の域をはるかに超えているってことは、なくなった。
ある意味、想像通り。
だいたい、こう見えてるんちがうかな?
という風に映っている」


そして、その理由は
「かなり、

“意識的に踊る”ようになったからだと思う。

例えば、
ジャイブは『胸骨”から運動して』とか
『脚はみぞおちから使う』
みたいに」

ソレは良いこと!
意識的に踊ることは非常に大切だ。
なぜなら、
ダンスのひとこまひとこまが、
その意識から生まれているってことがわかってくるからだ。
で、映像をみると
「あぁ、アノ意識で踊るとこんな風に見えるものなのね」
と理解でき、
もし、その映像が気に入らなければ、
意識の部分から改善すれば良いってことが、
自分で明確になってくる。


さて、話題を第1096話に戻そう。

ヒデ君の口から出た、

“自己・欠点告白”は、かなり的を得たものだったんだ。


「俺、床に立ってない、
立ててないって思うんや」



「そう感じるの?」


「そう。
ジュンコ先生のよく言っている、床からの反作用・・・
その感覚がナイねん。
いや、似たことはしてるんやろうけど、違う。
悪い意味で、フラフラしてる。
ジャイブとかクイックやったら、
早いし、ずっと揺れ続けていられるから、
“立っていられる”けど、
たぶん他のゆっくりした種目、
あ、そう、
ワルツなんかは難しそうや」


と言いながら、何かを思い出したように、
「あぁ、だからルンバが上手くいけへんねんな。
足下が全然成っていないから・・」



ワタシはフンフンうなずいていましたよ。
ココロの中でこう思いながら、
「ヒデ君に
ようやく“このとき”が来たのね。
ホントウの意味で、
しかも、自ら、

床とのつながりを求めるときが・・・」


     続く第1098話へ



※Real Junko Voiceはお休みです。



いつも 応援クリック ありがとうございます。
      ↓ ↓ ↓
   
人気blogランキングへ
とても励みになっています。(ジュンコ)




Secret

TrackBackURL
→http://universaldance.blog88.fc2.com/tb.php/1157-78f56501