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チョット中休み エッセイvol.26 

完全・パーソナリティ別・指導法!?

~短所を活かし、長所を伸ばす!?③~


ダンスの世界が、
カラダの才能がある人のみ、生きていけるモノであったなら、
ワタシなんてとっくの昔に辞めていただろう。
ソレくらい様々な、
身体的コンプレックスを抱えていたってわけなんだけど、
コレってね、
ヒデ君にも同様のことが言えるんだ。
このブログでも何度か“告白”しちゃっているように、
ヒデ君にはダンス的才能は全くナシ。
出会った頃、ホンマ、ビックリしましたもん。
だって、(才能どころか)
腰やらあばらやら脚やらに、
致命的とも言える“ダンス的障害”を抱えていたんだよ。
ソレをある程度矯正してから、
ダンスレッスンにとりかかりましょ、なんて言っていたら、
一生涯ダンスをやる機会なんてなくなっていただろう。

だからと言って、最初の段階から
「えーい、めんどうだ。
外側の格好からなんとかしちゃえ~」
などと、無理矢理なことをやっても、
早々に頭打ちを迎え、
やっぱ(ダンスは)辞めるに至っただろうね。


さて、ジュンコ・メソッドにおいては、

良いダンスのためには、

カラダの再教育が必要


ただし、

カラダの矯正は決して強制してはならない

を大事にしている。

各個人が有しているカラダの弱点や短所は、
かなりの年月がかかってできあがったものが多いため、
(時には先天的なものも)
表面的な突貫工事的に治るもんでもない。
だから、
カラダの再教育・矯正は、
(例えば、正しい肩や骨盤の位置を定めるなど)
最低限必要な知識(解剖学的・生物学etc.)を取り入れながら、
ダンスとは別メニューのエクササイズとして取り組む方が、
効果的と思うんだ。
また、カラダと表裏一体であるココロの部分のケア&矯正も、
施していくことも大切だ。


とココで、
今回の“ヒデ君、突然の飛躍”の話に戻ろう。
この現象は、本人の努力はさることながら、
メソッド成功の現れであるとも、自認している。
その辺りについてお話ししよう。

このメソッドの特徴

完全・パーソナリティ別・指導法にある。

なんじゃソレ?にお答えを。

それは、

一人ひとりの気質・性格によって、

指導法を変える
ってもん。

ヒデ君に関しても、
かなり彼の個性を重視した指導を行ったという訳なんだ。
さぁて、
具体的にどういう風にやったのか?についてあげてみよう。

まず、
ヒデ君にいろんなことをアレコレ教授するのを、一切、辞めた。

なぜか?
コチラ側にしてみれば
「あ~、アンナことしている! 
コレはアドバイスしておいてあげなきゃ」
という親切心からの“ありがたーい教授”であっても、
ヒデ君自身がホントウに望んでいるものでないと、
全く受け付けないということがわかったからだ。
そう、どんなに重要なアドバイスでも、
本人が欲していない限り、
ありがたいどころか、
単なる“大きなお世話”になっちゃうんだな。

ヒデ君談。
「難しいテクニックのこととか言われても、アカン。
頭がボーッとしてきて、
余計にわからんようになってくる」


ワタシはヒデ君の“先生”という役割を返上し、
彼に対して “押しつけになってしまう可能性のあるモノ”
すべてを撤退したんだ。
だからといって放任主義に徹した訳ではない。
して、
積極的に行ったこと・・・

・ダンスに対する考え方の統一
ジュンコ・メソッドに対する理解も含めてだ。
つまり、ダンスの方向性は常にチェックするようにする。

・一緒に踊る
このときの関係は“先生と生徒”ではない。
だから、気になるとことがあっても、
よほどでない限り、言わない。
ただし、良いときは伝える。
また、質問に対しては答える。

・練習会を利用し、いろんな人と数多く踊る機会を作る
練習会といっても
今回のテーマである、
ジャイブ&クィックの統一アマルガメーションのみを、
ひたすら踊る異色の練習会だ。
一緒に踊る相手は、みんなワタシの生徒さんであるため、
考え方なり目指すものにも統一感がある。
しかも、特に口頭での教え合いをすることもなく、
黙々と踊るのみ。
だから、“良い練習”になる。

・エクササイズのチェック
毎日、どんなことをやっているのかを、さりげなくチェック。
カラダ付きの変化も同時にチェック。
???なときは、正直に伝える。
例えば、
「あれっ?最近、オナカでてきたね」など。
かっこ良くありたいヒデ君としては、
「え?マジぃ?」
ムッチャ気になる。
コレが狙い。
ソコからアドバイスに発展することも。

そして、ココからが最も大きなポイントだ。

短所を活かし、

長所を伸ばす
方向に“教授法”を切り替えた。

ヒデ君の短所とは、
カラダのもつさまざまな “不都合”のトータルなんだけど、
ソレが踊ったときに、
どういう作用を及ぼすかをよーく観察した上で、
「踊るときには、一切、矯正せず。
今のマンマの“自然体”で踊るように

させたということなんだ。

まぁ、言えば、
「カラダが『こんな風に動きたい!』
と思う方向にどんどん動いていく」


自分のカラダとの対話がキーだ。

何度も言うようだけど、
このとき、

カラダの矯正については、

無理に考えない
ようにするのがキモ。

(さっきも話したけど)
カラダの矯正は強制せずの方針だ。
矯正は、日々のエクササイズでやれば、それで、OK
踊るときには、
音楽を感じ、相手を感じ、自分を感じて、レッツダンス!
オンリー・ダンスなのだ。

結果・・・

ヒデ君の腰抜けは“促進され”
アバラの開きも“助長され”
フットワークは“めちゃくちゃ”
床の上で踊らず、
ジャイブ&クィックを、
ほとんど、カカトをつかずに踊っているよ。

さぁさぁ。
コレでほっておいて良いのだろうかしらねぇ?
ヒデ君、本人は、ご機嫌で踊っているけれど。

しかし、ワタシには勝算があったのだ・・・


     続く第1094話へ



※Real Junko Voiceはお休みです。



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