2009.10.02 (第983話)アルデンテを目指せ!!イタリアン・ホールドⅩLⅥ 男性・女性のホールド体験
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
第3回 社交ダンスが上手くなるということ
読者限定 ワークショップのご案内はこちら
ジュンコ先生のグループレッスン、
「ジュンコ先生のブログ内グループレッスンのご案内」
テーマは「ホールド」
その日のレッスンは、
田島さんのこんな話から始まった。
「パーティで、
とても心地よいホールドの女性と出会ったんです。
右手の平がとてもシックリきて踊りやすいし、
うれしかったんですが。
そのとき、フト思ったんです。
自分のホールドは、組んでいる相手に
どんな感覚を与えているんだろう?
心地良いのだろうか?
ひょっとしたら、
イヤがられているんじゃないかって」
ジュンコ先生は、
うなずきながら聞いていたが
「誰かに尋ねてみたことは、あるのかしら?」
「自分のホールドについてですか?
イヤァ、ありませんよ。
聞いても、
ホントウのことを言ってくれるかどうか・・・」
ジュンコ先生は、みんなの方に向き直り、
「男性の方の中で、
『自分のホールドが、
相手にどういう影響を与えているんだろう?』
と、考えたことのある人は、いるかしら?」
平田さんが手を挙げ、
「考えるにもなにも、家内から、
言われっぱなしですわ。
『アナタのホールドは融通が利かない』
『思うように踊れない』(笑)
本人は、
そんなハズはないと思っているのですがね」
坂田さんは、
「相手の女性への影響は気になります。
最近は、意識的に力を抜くようにしているのですが、
ヒジが落ちちゃまずいかな、
かえって女性に悪いかな?って思ったり・・・
ちょうどいい感じというのが分かりません」
森田さんも
「最近、ウチの奥さんが、
ダンスをやってみたいということで、
ちょっとだけ僕が教えてます。
だから、どんな影響を与えているかは、
とても気になります。
悪い癖、移ったらアカンし」
ソレを聞いた、カナちゃん
「奥さんの関西弁、移ってますよ(笑)」
他の男性もみな、
自分のホールドが相手に与える影響は気になるようだ。
と、ジュンコ先生、こんなことを言い出した。
「OK、じゃぁこれから
男性の方に、
女性のホールドを体験してもらおうかな」
ジュンコ先生は、
そばにいた坂田さんと組んでみせる。
坂田さんが女性役、ジュンコ先生が男性役だ。
ジュンコ先生が坂田さんに言う。
「私の(右)手のひらの下の、
(左)肩甲骨を動かしてみて」
坂田さん、素直に動かしている。
「こうですか?」
「OK。
もし、男性の右手のひらが硬くて、こうやったら?」
ジュンコ先生、右手を固定したようだ。
その瞬間に、坂田さんが声を上げた。
「わぁ、イヤですねぇ。
自由が奪われました」
ジュンコ先生は言う。
「肩甲骨は、脚部と連動するんだったわね?
今、ワタシは坂田さんの
“左”肩甲骨に触れているってことは、
同時に、“右”脚部にも、触れていることになるわけ。
“左”肩甲骨をコントロールすれば、
“右”脚部をコントロールすることにもなる。
肩甲骨の自由を奪うことは、
脚の自由を奪うことと同じなのよ」
「ジャ、今から
坂田さんと一緒にホールドを作っていくわよ」
ジュンコ先生は、
坂田さんのカラダに何かを施した
・・・すると
坂田さんのカラダがシルエットを作り始めた。
坂田さんは驚いている。
「お互いのカラダの中を流れる
床からのエネルギーが、
感じ合い、
変化し合い、
動き合い、
そして、カタチを生んだのよ」
「こうやって、
今の坂田さんと組むためのフレームサイズができ上がった。
じゃぁ、坂田さん、ソッとこのフレームから、
カラダをどかしてくれるかな」
言われるままに坂田さんは、
ジュンコ先生のフレームからすり抜けた。
後には、
ジュンコ先生のフレームのカタチが残された。
「コレは、
坂田さんと組むためのフレームサイズだったわね。
この“でき上がり”をもって、
もう一度、坂田さんと組んでみるわよ」
(実際にやってみている)
「アラ、もうしっくりこないわ・・・」
坂田さんも
「ホントウですねぇ~」
周りのみんなも驚いている。
「ということは、オーダーメイドでも、ダメ。
1回1回、作り変えているのですね!?」
と、田島さん。
「そういうことなの。
それでないと、
女性のダンスを邪魔することになっちゃう。
さぁ、カップルで試してみましょうか!?」
続く第984話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.150 ~軍艦マーチはイヤだから ~
教師試験の勉強を通し、
ダンスの“両親”との関係が好転し始めたちょうど同じ頃、
本当の“両親”との関係にも劇的な変化がありました。
「入院中、お世話になったお礼、何かできないかな…」
ソウ思ったワタシはY氏に相談。
映画音楽が好きな両親を想い、
CDプレーヤーを贈ったのです。
有名な映画音楽を集めた
サウンド・コンピレーション2枚も一緒です。
実家を訪れ、直接、手渡し。
両親は思いがけないプレゼントに大喜びです。
「イヤイヤ、コリャァ、すごくイイモノだな。
最新のヤツだろう?」
CDプレーヤーを見て、父は目を丸くしています。
木目調で見た目は少し個性的ですが、
操作が非常に簡単で、ごくありふれた機種を選んでいたため、
そんなに驚くなんて、ちょっと不思議です。
ところが、
「コレとは大違いだな」
と言いながら引っ張り出してきたモノを見て、
先ほどの父の驚きぶりに納得です。
父が手にしていたものとは、
一つ違いの姉が高校の時、
愛用していたカセット・デッキだったのです。
ホコリがかからないように、
きれいにビニール袋で覆われていました。
「え、まだコレ使ってるの?」
ワタシは愉快になります。
「そうさ。コレだってまだ十分、いい音出るんだぜ」
と父は言い、カセットをいれ、スイッチON。
ナニ、この音楽は。
パソドブレ?
と、母が声を上げます。
「もう、やめといて。パチンコ屋みたい」
軍艦マーチ。
どうも“行進曲大全集”といったカセットのようです。
ワタシは買ってきた映画音楽のCDを渡します。
母が華やぎます。
「うれしい!聴かせて!!」
ココまでが、ドラマの序章・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
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その日のレッスンは、
田島さんのこんな話から始まった。
「パーティで、
とても心地よいホールドの女性と出会ったんです。
右手の平がとてもシックリきて踊りやすいし、
うれしかったんですが。
そのとき、フト思ったんです。
自分のホールドは、組んでいる相手に
どんな感覚を与えているんだろう?
心地良いのだろうか?
ひょっとしたら、
イヤがられているんじゃないかって」
ジュンコ先生は、
うなずきながら聞いていたが
「誰かに尋ねてみたことは、あるのかしら?」
「自分のホールドについてですか?
イヤァ、ありませんよ。
聞いても、
ホントウのことを言ってくれるかどうか・・・」
ジュンコ先生は、みんなの方に向き直り、
「男性の方の中で、
『自分のホールドが、
相手にどういう影響を与えているんだろう?』
と、考えたことのある人は、いるかしら?」
平田さんが手を挙げ、
「考えるにもなにも、家内から、
言われっぱなしですわ。
『アナタのホールドは融通が利かない』
『思うように踊れない』(笑)
本人は、
そんなハズはないと思っているのですがね」
坂田さんは、
「相手の女性への影響は気になります。
最近は、意識的に力を抜くようにしているのですが、
ヒジが落ちちゃまずいかな、
かえって女性に悪いかな?って思ったり・・・
ちょうどいい感じというのが分かりません」
森田さんも
「最近、ウチの奥さんが、
ダンスをやってみたいということで、
ちょっとだけ僕が教えてます。
だから、どんな影響を与えているかは、
とても気になります。
悪い癖、移ったらアカンし」
ソレを聞いた、カナちゃん
「奥さんの関西弁、移ってますよ(笑)」
他の男性もみな、
自分のホールドが相手に与える影響は気になるようだ。
と、ジュンコ先生、こんなことを言い出した。
「OK、じゃぁこれから
男性の方に、
女性のホールドを体験してもらおうかな」
ジュンコ先生は、
そばにいた坂田さんと組んでみせる。
坂田さんが女性役、ジュンコ先生が男性役だ。
ジュンコ先生が坂田さんに言う。
「私の(右)手のひらの下の、
(左)肩甲骨を動かしてみて」
坂田さん、素直に動かしている。
「こうですか?」
「OK。
もし、男性の右手のひらが硬くて、こうやったら?」
ジュンコ先生、右手を固定したようだ。
その瞬間に、坂田さんが声を上げた。
「わぁ、イヤですねぇ。
自由が奪われました」
ジュンコ先生は言う。
「肩甲骨は、脚部と連動するんだったわね?
今、ワタシは坂田さんの
“左”肩甲骨に触れているってことは、
同時に、“右”脚部にも、触れていることになるわけ。
“左”肩甲骨をコントロールすれば、
“右”脚部をコントロールすることにもなる。
肩甲骨の自由を奪うことは、
脚の自由を奪うことと同じなのよ」
「ジャ、今から
坂田さんと一緒にホールドを作っていくわよ」
ジュンコ先生は、
坂田さんのカラダに何かを施した
・・・すると
坂田さんのカラダがシルエットを作り始めた。
坂田さんは驚いている。
「お互いのカラダの中を流れる
床からのエネルギーが、
感じ合い、
変化し合い、
動き合い、
そして、カタチを生んだのよ」
「こうやって、
今の坂田さんと組むためのフレームサイズができ上がった。
じゃぁ、坂田さん、ソッとこのフレームから、
カラダをどかしてくれるかな」
言われるままに坂田さんは、
ジュンコ先生のフレームからすり抜けた。
後には、
ジュンコ先生のフレームのカタチが残された。
「コレは、
坂田さんと組むためのフレームサイズだったわね。
この“でき上がり”をもって、
もう一度、坂田さんと組んでみるわよ」
(実際にやってみている)
「アラ、もうしっくりこないわ・・・」
坂田さんも
「ホントウですねぇ~」
周りのみんなも驚いている。
「ということは、オーダーメイドでも、ダメ。
1回1回、作り変えているのですね!?」
と、田島さん。
「そういうことなの。
それでないと、
女性のダンスを邪魔することになっちゃう。
さぁ、カップルで試してみましょうか!?」
続く第984話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.150 ~軍艦マーチはイヤだから ~
教師試験の勉強を通し、
ダンスの“両親”との関係が好転し始めたちょうど同じ頃、
本当の“両親”との関係にも劇的な変化がありました。
「入院中、お世話になったお礼、何かできないかな…」
ソウ思ったワタシはY氏に相談。
映画音楽が好きな両親を想い、
CDプレーヤーを贈ったのです。
有名な映画音楽を集めた
サウンド・コンピレーション2枚も一緒です。
実家を訪れ、直接、手渡し。
両親は思いがけないプレゼントに大喜びです。
「イヤイヤ、コリャァ、すごくイイモノだな。
最新のヤツだろう?」
CDプレーヤーを見て、父は目を丸くしています。
木目調で見た目は少し個性的ですが、
操作が非常に簡単で、ごくありふれた機種を選んでいたため、
そんなに驚くなんて、ちょっと不思議です。
ところが、
「コレとは大違いだな」
と言いながら引っ張り出してきたモノを見て、
先ほどの父の驚きぶりに納得です。
父が手にしていたものとは、
一つ違いの姉が高校の時、
愛用していたカセット・デッキだったのです。
ホコリがかからないように、
きれいにビニール袋で覆われていました。
「え、まだコレ使ってるの?」
ワタシは愉快になります。
「そうさ。コレだってまだ十分、いい音出るんだぜ」
と父は言い、カセットをいれ、スイッチON。
ナニ、この音楽は。
パソドブレ?
と、母が声を上げます。
「もう、やめといて。パチンコ屋みたい」
軍艦マーチ。
どうも“行進曲大全集”といったカセットのようです。
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