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“お忍び ザ・チマタ・パーティ”
(第875876969話参照)
のときはいつも、ナニかしらテーマを持っていく。
今日のテーマは、

ズバリ「男性のホールド」だ。

どんな感じで女性を誘うのか?
組むときの様子は?
コンタクト(接触)に関してはどうか?
踊っている間中の“フィーリング”やいかに?
・・辺りの実態調査ってワケ。

さて、突然ドコからか現れた中年の男性、
手招きするような感じで誘う。
「あ、ワタシ?」
と、軽くアイ・コンタクトで聞き返す。
「そうや、アンタや」
てな感じで、うなずく男性。
笑顔、ではある。
ホッと安心。
空いたところを探すためか、
フロアーの中をズンズン進む男性の後ろを、
はぐれないようにチョコチョコついていく。

踊る場所の“陣取り”が決まったようだ。
ワルツ。
おもむろに、腰を据え、ホールドを構える男性。
さながら

競技会の決勝戦!?

ってな勇壮な雰囲気だ。

目いっぱい広げたホールド。
すでに出来上がりの様子を呈している。
ってことは
「アンタ、コレに合わせなさいよ」
というメッセージなんだろうか?

実際組んでみて、驚いた。
ただの“木枠”と組んでいるみたいなんだ。

カラダに全くそぐわない

背中にあるはずの右手も感じない。

お、いきなりスタート。
やはり、組んでいる実感はナシ。
インナー・スイングで対処、動きの中で組もうと試みる。
混んでいたためもあるのか、フィガーはベーシックのみ。
コレには好感が持てた。

動きの中で、“木枠”を追い続け、終了。
ゆっくりお辞儀をして、頭を上げるや、
アララ、もう目の前から消えているではないか!?
すでに他の女性を誘いに乗り出して行った様子。

・・・フロアーにひとり取り残された感のある私、
ヒトのあい間を縫いながら席に戻ろうとする途中、
別の男性が声をかけてきた。

少し女性っぽい、たおやかな感じの男性だ。
種目はルンバ。
音楽が鳴り出すと、少し、ワタシから離れた位置で、
ビシッとオープン・ポジションに構え、セッティング。
彼流の“完璧バランス”なのだろう。
そのバランスを壊さないよう、
でも、“会話”ができそうな位置に立つワタシ。

万全な用意(?)のワリには、なかなかスタートできない。
カウントを数えているようだ。
目が必死さを物語っている。
それでも、完璧バランスは崩そうとしない。
コンタクトする手の握力が段々強くなってくる。
おっと、
アレだけ数えたにも関わらず、外れてしまった。
エイヤとばかりに、

強引な“出発”

気分はルンバだが、
終始、ワタシとは無関係に踊って・・・終了。

「もう一曲」という風に、人差し指を立てる。
タンゴだ。
右肩が上がり、

かなりクセのあるホールドだ。

しかも、ものすごくセマイ。
背中に回っている男性の手が痛い。
中指と薬指で、プッシュしているのか。

と、男性は耳元で驚いたようにこうささやいた。
「キミ、細いなぁ」
男性にとって、
それが良い事なのか悪いことなのかは、分からない。

またもや、周りの人の多さに救われる。
大技は仕掛けてこなかった。

「もう一曲」の人差し指が立ちかけたが、
「ありがとうございました」
と、丁重にお断り。


席に戻るや否や、
小太りでいかめしい表情の男性が、右手を差し出し・・・

ん? ベテランそうな雰囲気だが
この後、すごい体験が待っていた・・・


      続く第978話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.146 ~学び取る謙虚な姿勢 ~
 
ソレはスロー・フォックストロットのインピタスターンについて、
ワタシがこんな話をしたときのことです。

「男性の2歩目のスウェイ、 “左”なのですね?
ワタシ、現役の頃、ずっと“右”だと思っていました」

すると、“父”は、
「ナニ“左”? ヒール・ターンするところやろ?
“右”でおうてるん違うンカ?(正解じゃないのか)」
真剣な表情で聞いてきます。

ワタシは教科書のインピタスターンの項を、
「ホラ、ここに」
とばかり見せるや、
ソレをサッと奪い取り、怖い表情でジーッと見ています。
そして、おもむろに
ワタシの手に教科書を戻し、すぐさま、シャドウを始めるのです。
ん?
なにやら口のうちでブツブツ言っています。
真顔。
あ、呟き(つぶやき)の内容が分かりました。
「力を抜いて、ナチュラルに・・・」
なんと、自分を戒めている??

しばらくすると、また、教科書を奪い取り、
ページをめくっています。
して、また、シャドウ・・・

ほったらかしにされワタシは、ボーっと突っ立ったまま、
“父”を眺めていました。
しばらくして、
自分の世界の練習に励んでいた“父”が戻ってきました。

なんだか、小さな“感動”の表情?
そして、
「教科書って、思うていた以上に、すごいわ」
と言うのです。
「人体の仕組みの深いところまで、すごく理解している。
さすがチャンピオンが書いた本や」

“父”が言うに、
「ものすごくナチュラルなカラダになって初めて、
教科書を深く理解できるようになるだろう」

そして、ニコッと微笑みながら
「オマエさん、俺より、偉いな」

ダンスのテクニックのことにかけては見栄を張らず、
知らないことは知らないと言い、
知らないことは、貪欲に学び、素直に自分を見つめる“父”

なんだか、
とても、うれしいひと時となったのでした。



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