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チョット中休み エッセイvol.123
上手くなるより、競技で勝ちたい!?
~社交ダンスが上手くならない本当の理由(12)~
「社交ダンスが上手くならない本当の理由」
ジュンコ先生と
ターン・プロ1年目のジュンコさんとの対話。
第3277話の続きです。
ジュンコ先生
「ジュンコさんは、競技で頑張っていきたいのね?
でも、話を聞いていると、
辛いことばっかりみたいじゃない?
なぜ、それなのに、競技を?」
ジュンコ
「何かの試練だって思うのよね。
自分に負けたらダメって気もする。
それにね、たまぁに、良いこともあるのよ。
そういう時、普段がダメだから、余計に、嬉しいの。
だから、努力する。
競技に向けて頑張っていると、
『少しは、上手くなったのかも』
って時もあるのよ」
ジュンコ先生
「お、初めて聞いたわ、そういう明るい話題(笑)
『少しは、上手くなったのかも』
と思うときとは、どういうときなの?」
ジュンコ
「思いがけず、競技で、結果が出たとき。
勝てなくても、いつもより、
チェック数が多いとき。
パートナーに厳しい先生が、
チェックを入れてくれたとき。
レッスンで、
コーチャーにあまり怒られないとき。
オーナーが、私ではなく、
リーダーの方を注意するとき。
練習中、
リーダーが、途中で何も言わずに、
1曲踊ってくれるとき・・」
ジュンコ先生
「そうか・・・ちょっと聞いていい?
ジュンコさんは、ダンスが上手くなりたいの?
競技会で勝ちたいの?」
ジュンコ
「両方よ。
さっき、話したように、競技会で勝つってことは、
ダンスが上手い証だもの」
ジュンコ先生
「本当にそうかしら?
ジュンコさんは、
学生チャンピオンだったんでしょ?
勝ってきたんでしょ?
で、ダンスはどう?
上手いの?自信あるの?」
ジュンコ
「今更、そんなこと、聞かないでよ。
自信なんてないわ。
上手くもない。
だから、上手くなりたくって、
がんばっているんじゃない!?」
ジュンコ先生
「おかしいわね。
上手くないジュンコさんが勝ってきたということは、
競技会で勝つってことが、
ダンスが上手い証では、ないじゃない!?
上手くないのに、チャンピオンになったのでしょ?
それも、1回や2回ではない。
学生の頃は、
たくさん、タイトルを取ってきたわね?
それなのに、自信がない、
上手くないって、
ずーっと言っているじゃない?」
ジュンコ
「それは、リーダーが上手かったから。
私は、添え物だったのよ。
だから、自分が、上手くなりたいの。
私の評価が欲しいのよ」
ジュンコ先生
「話しを元に戻しましょうか・・・
ジュンコさんは、
ダンスが上手くなりたいの?
競技会で勝ちたいの?
神様が、どちらか一方だけ、
必ず叶えてあげるっていうなら、
どっちを選ぶ?」
ジュンコ
「・・・」
ジュンコ先生
「どっち?」
ジュンコ
「競技で勝ちたい。
勝って、私をバカにしてきた人を見返してやりたい。
リーダーの力ではなく、自分の力で勝ちたいの」
ジュンコ先生
「ジュンコさんに、習っている生徒さん、
ちょっと気の毒ね・・・」
ジュンコ
「え?」
ジュンコ先生
「戦闘意欲の強い先生に習っていて、
社交ダンスが、上手くなるかしら、ね」
ジュンコ
「・・・」
ジュンコ先生
「ジュンコさんのダンスが上手くならないのは、
競技会に対する気持ちのせいではないかしら?」
ジュンコ
「勝ちたいって気持ち?
でもそれがあるから、
練習も頑張れるんだもん。
あ、でも、私が、
一生懸命、練習するのは、
勝ちたいというより、
上手くなりたいからだけど」
ジュンコ先生
「その練習自体が、問題だったら?」
ジュンコ
「え?」
ジュンコ先生
「練習をすることが、
ジュンコさんのダンスが上手くならない原因だったら?」
ジュンコ
「練習方法が良くないってこと?」
ジュンコ先生
「まぁ、そうね。
練習方法は、かなり、
改善の余地があるように感じたけれどね」
(第3269話参照)
ジュンコ
「じゃぁ、
どこを変えたら良いか教えてよ」
ジュンコ先生
「さぁて、言っても、
納得してくれるかしら、ね」
ミニ・ミニ ボイス
父が亡くなってから、
22時間後、母も静かに息を引き取った。
一緒に、告別式を迎えることとなった。
「父と母、仲良くして欲しい」
それが、ワタシの社交ダンス・ルーツだった。
最期、それが叶った・・・
続く第3281話へ
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上手くなるより、競技で勝ちたい!?
~社交ダンスが上手くならない本当の理由(12)~
「社交ダンスが上手くならない本当の理由」
ジュンコ先生と
ターン・プロ1年目のジュンコさんとの対話。
第3277話の続きです。
ジュンコ先生
「ジュンコさんは、競技で頑張っていきたいのね?
でも、話を聞いていると、
辛いことばっかりみたいじゃない?
なぜ、それなのに、競技を?」
ジュンコ
「何かの試練だって思うのよね。
自分に負けたらダメって気もする。
それにね、たまぁに、良いこともあるのよ。
そういう時、普段がダメだから、余計に、嬉しいの。
だから、努力する。
競技に向けて頑張っていると、
『少しは、上手くなったのかも』
って時もあるのよ」
ジュンコ先生
「お、初めて聞いたわ、そういう明るい話題(笑)
『少しは、上手くなったのかも』
と思うときとは、どういうときなの?」
ジュンコ
「思いがけず、競技で、結果が出たとき。
勝てなくても、いつもより、
チェック数が多いとき。
パートナーに厳しい先生が、
チェックを入れてくれたとき。
レッスンで、
コーチャーにあまり怒られないとき。
オーナーが、私ではなく、
リーダーの方を注意するとき。
練習中、
リーダーが、途中で何も言わずに、
1曲踊ってくれるとき・・」
ジュンコ先生
「そうか・・・ちょっと聞いていい?
ジュンコさんは、ダンスが上手くなりたいの?
競技会で勝ちたいの?」
ジュンコ
「両方よ。
さっき、話したように、競技会で勝つってことは、
ダンスが上手い証だもの」
ジュンコ先生
「本当にそうかしら?
ジュンコさんは、
学生チャンピオンだったんでしょ?
勝ってきたんでしょ?
で、ダンスはどう?
上手いの?自信あるの?」
ジュンコ
「今更、そんなこと、聞かないでよ。
自信なんてないわ。
上手くもない。
だから、上手くなりたくって、
がんばっているんじゃない!?」
ジュンコ先生
「おかしいわね。
上手くないジュンコさんが勝ってきたということは、
競技会で勝つってことが、
ダンスが上手い証では、ないじゃない!?
上手くないのに、チャンピオンになったのでしょ?
それも、1回や2回ではない。
学生の頃は、
たくさん、タイトルを取ってきたわね?
それなのに、自信がない、
上手くないって、
ずーっと言っているじゃない?」
ジュンコ
「それは、リーダーが上手かったから。
私は、添え物だったのよ。
だから、自分が、上手くなりたいの。
私の評価が欲しいのよ」
ジュンコ先生
「話しを元に戻しましょうか・・・
ジュンコさんは、
ダンスが上手くなりたいの?
競技会で勝ちたいの?
神様が、どちらか一方だけ、
必ず叶えてあげるっていうなら、
どっちを選ぶ?」
ジュンコ
「・・・」
ジュンコ先生
「どっち?」
ジュンコ
「競技で勝ちたい。
勝って、私をバカにしてきた人を見返してやりたい。
リーダーの力ではなく、自分の力で勝ちたいの」
ジュンコ先生
「ジュンコさんに、習っている生徒さん、
ちょっと気の毒ね・・・」
ジュンコ
「え?」
ジュンコ先生
「戦闘意欲の強い先生に習っていて、
社交ダンスが、上手くなるかしら、ね」
ジュンコ
「・・・」
ジュンコ先生
「ジュンコさんのダンスが上手くならないのは、
競技会に対する気持ちのせいではないかしら?」
ジュンコ
「勝ちたいって気持ち?
でもそれがあるから、
練習も頑張れるんだもん。
あ、でも、私が、
一生懸命、練習するのは、
勝ちたいというより、
上手くなりたいからだけど」
ジュンコ先生
「その練習自体が、問題だったら?」
ジュンコ
「え?」
ジュンコ先生
「練習をすることが、
ジュンコさんのダンスが上手くならない原因だったら?」
ジュンコ
「練習方法が良くないってこと?」
ジュンコ先生
「まぁ、そうね。
練習方法は、かなり、
改善の余地があるように感じたけれどね」
(第3269話参照)
ジュンコ
「じゃぁ、
どこを変えたら良いか教えてよ」
ジュンコ先生
「さぁて、言っても、
納得してくれるかしら、ね」
ミニ・ミニ ボイス
父が亡くなってから、
22時間後、母も静かに息を引き取った。
一緒に、告別式を迎えることとなった。
「父と母、仲良くして欲しい」
それが、ワタシの社交ダンス・ルーツだった。
最期、それが叶った・・・
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