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another point of view(別観点)vol.3 

進化的なスリコミ!?

~思い込み・プログラミングからの脱出・ガイド(30)~


前回の続き。

Q
「どうして、脳は、
かえって、
まずい結果になるかもしれないのに、
早く落ち着きたいんだろう?」


ジュンコ先生
「あぁ、それはね、

進化的・スリコミだと言われているの」


Q
「進化的・スリコミ?
DNA的に、そうなっているということですか?」


ジュンコ先生
「あぁ、そうね。
簡単に言えば、太古の頃の名残、ね。
情報の整理に、時間をかけていては、
危なかった時代・・・
たとえば、敵に遭遇した場合、
その状況に関するたくさんの情報を
いちいち処理していては時間がかかって、
ヤラレテしまう、でしょ。
それに、
食べ物を探すときにも
『これは食べられるものだろうか?』
と結論を出すのに何十時間もかかっていては、
死んでしまう。
つまり、

できるだけ少ない情報で

的確な結論を出す
ことは、

命に関わる問題だったというわけ」


Q
「ふーん。
でも、本来は、
その『的確な結論を出す』ことのほうが、
大事なのに。
時間をかけてでも、十分な情報を集めて、
分析して・・とやったほうが、
的確な結論が出る確率は上がるのに」


ジュンコ先生
「当然、そうね」


Q
「それに、
今はもう、原始時代じゃないんだから、
太古のような形での、敵にやられたり・・なんてナイ。
脳の機能も、それに合わせて変化すれば良かったのに、
って思うのですが」


ジュンコ先生
「太古のような敵や、問題はなくなったけど、
別の意味での
敵や問題は、かえって増えているから、ね。
脳は、それを察知して、
人体を守ってくれているのだと思うのよ」


Q
「う〜ん、別の意味での、敵、問題・・
確かに、そうですね。
その辺り、
より複雑で、高度になっていますね。
私の場合、
敵や問題は、自分の中にあるような(苦笑)
常に、

自分が一体何を考え、

何を求めて生きているのかわからない


っていうか、

自分を見失ってしまいそう

だし、

自分がナニものであるのか、

わからなくなってしまう
し。

だから、
『あぁ、そうなんだ』
と、安心したい、
思い込みたいんだと思います」


ジュンコ先生
「Qさんのような想いの人は、
たくさんいると思うわ。
脳は、その意識を捉えて、
思い込みの世界を作り出しているのよ。
確かに、

思い込みとは、

真実・事実とは違う思いや考え


であって、
特にネガティブな思い込みは、

その人の人生を台無しにしてしまいかねない。

でも、
思い込みは、脳の機能であり、
誰だってするものといった観点に立てば、
俄然、違った趣(おもむき)となって見えてくる。
思い込み・機能は、使いようだ、ってね」


Q
「うまく利用すれば、
良いってことですね?」


ジュンコ先生
「そのためにある、脳の機能なんだもの。
もっと、使うほうが良い・・・
そのためにも、
もう少しだけ、掘り下げておこうかな」


      続く第3197話へ