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another point of view(別観点)vol.3 

脳は、早く落ち着きたい

~思い込み・プログラミングからの脱出・ガイド(29)~


思い込みの正体は、脳の機能・・・
てな、お話が続いておりますが、いかがですかぁ?

いよいよ、終盤へ。
よろしくお願いします。


Q
「RASとかスコトーマとか・・面白いですねぇ。
思い込みの正体は、

脳の機能と言う意味が少しわかったような。

脳ってモノに興味が湧いてきました」


ジュンコ先生
「あら、良かったわ。
だったら、
脳科学って分野があるんだけど、
その世界をちょこっと覗いてみると良いかもよ。
人間ってモノへの理解が深まるし、
自分自身について、
いろいろ、安心できるんじゃないかしら」


Q
「そうですね。
『自分は思い込みが激しい』
とかって、ミョーに悩まなくなるでしょうね。
だって、みんな、そう、なんだもん。
脳の機能、なんですものね」


ジュンコ先生
「そう!
ワタシ思うに、脳は、ホント、優れもの。
外からやってくる、
とんでもなく膨大な“情報”を、
できる限り省エネで、かつ、
うまく処理しようと、
一生懸命に働いてくれている。
その結果、???な現象も生んでしまう。
その一つが、思い込みって症状ね」


Q
「そうか、脳は、

省エネ志向なのですね(笑)」


ジュンコ先生
「ええ。
あぁ、そういえば、面白い話があるわ。
脳の原理に節約的安定化原理というものあってね・・・
つまり、脳は、

こじつけでも、

なんでも良いから、

早く適当な結論を出して、

安心したい
モノなの・・・

言っている意味、わかる?」


Q
「え?
よく、わかりませんが」


ジュンコ先生
「その、今のQさんのような状態を、
脳は、嫌がるものなのよ。
なんだか、
わからないという不安定な状態を、ね」


Q
「確かに、
今、頭の中に、疑問が飛び交って、
小さなパニックになっているような。
早く、落ち着きたいと願っているような・・・」


ジュンコ先生
「だから、脳は、断片的な情報でもイイので、
とにかく、かき集め、

自分が安心できる

もっともらしい結論を出したがる


この“断片的”というところが、ポイントよ。
結論を導くのに必要な、
十分な量の情報でなくてもOK
むしろ、少ない情報の方がイイ。
熟考して、吟味して・・・は、本来、苦手なの。
この辺り、省エネでいきたいわけ」


Q
「そんなの、やばくない?
テキトーな、結論、になってしまうのではないですか!?」


ジュンコ先生
「そうね(笑)
でも、脳は、なんとかつじつまが合う結論を導き出そうとする。
これも、機能の一種だと言われているわ」


Q
「へぇ〜、だから、人は、

自分にとって、

都合のイイ解釈をしてしまう


ものなのですか?」


ジュンコ先生
「そういうことね。
この、脳の省エネって、
特に左脳の言語システムにおいて顕著(けんちょ)らしいの。
なぜって、言語の大きな役割は、
雑多な情報からなるべく簡単で
安心できる結論を導き出すこと、だから」


Q
「人と会話していて、変になってくるときの理由は、
そのあたりにあるのかもしれませんね。
お互いが、断片的な情報を、自分の都合のイイように、
解釈しながら、話を進めている。
だから、ビミョーに話がずれてくる」


ジュンコ先生
「そうね。
よくあることね。
入ってくる情報の解読が、テキトーになるから、
それに対しての返答も、テキトーになる。
言いながら、
『あれ?
なんか、思っていることと違うことを、言葉にしている』

と、気づいてくる。
でも
『まぁ、イイか・・・』
と、話を進める。
脳は、不安定になりたくないから、ね」


Q
「会話中に
『チョット、待ってください。
今、あなたが言ったこと、理解できないのです』

なんて、ストップ、かけにくいですもん。
つきあいにくいヤツだなって、思われたくない(苦笑)」


ジュンコ先生
「そうね。

だから、本当の会話は、

とてつもなく難しい・・・



Q
「でも、なぜ、なんだろう?
どうして、脳は、そうなんだろう?
かえって、まずい結果になるかもしれないのに、
早く落ち着きたいんだろう?」


ジュンコ先生
「あぁ、それはね・・・」


      続く第3196話へ