2015.02.17 (第2947話)チョット中休み エッセイvol.102 ~大黒柱〜
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ありがとうございます。
以後はキャンセル待ちで受付させていただきます。
チョット中休み エッセイvol.102
大黒柱
~ファミリー・トラブルは愛の勉強!?(14)~
前回の続き。
○○家を舞台に、
繰り広げられてきたさまざまなシーン。
「それは、愛ではなくて、愛情だ」
ということが多々あった。
例えば・・・
結婚して間がナイ、父と母に、
「一緒に暮らさないか?」と、
おじいちゃんとおばあちゃんが声をかけた。
お父さんの給料が少ないため、
生活が大変だろう、助けてあげよう・・・
というのが理由だった。
父と母は大いに助かったし、
おじいちゃんとおばあちゃんの気持ちも満たされた。
が、
母には、こういう想いもあった。
「いろいろ、口出しされるから、不自由だ」
「新婚時代が、なかった」
ずっと不満を抱えていたようなのだ。
父も、
「ずっと肩身が狭かった」
「主導権は、ずっとおじいちゃんにアルため、
自分の出番がなかった」
が、おじいちゃんもおばあちゃんも、
もちろん、悪気があってやったことではない。
愛情だった。
おじいちゃんの遺言で、
父を養子にし、家を継がせたのも、
同じような理由だった。
「譲れる財産といってもこの家だけだが、
娘夫婦を守ってくれるだろう」
弁護士を立てての、由緒正しき遺言だった。
父は、うれしかっただろう。
「こんな“門構え”のある
立派な家の主になることが、
この、オレにできるなんて」
という言葉を何度も聞いた記憶がアル。
が、しかし、母は末娘、
本来継ぐべき長男さんはチャーンといた。
で、長男さんはコウ申し出ていたのだ。
「おじいちゃんが亡くなったら、
自分たちがおばあちゃんと一緒に暮らす。
面倒を看る」
と、ナルと、
父と母は、家から出て行かざるを得なくなる。
母にとっては、
遺言はありがたいものでもあった。
「先行きの暮らしの不安はなくなった・・・」
が、大変なことも背負い込むことになったのだ。
「親戚から、白い目で見られる」
「『あんな頼りないものに継がせて』と、とがめられる」
また、先の心配もできた。
「ヒロコかジュンコか、
どちらかに、継いでもらわないとイケナイ」
遺言に、まんま従うかどうか迷ったが、
結局は、受け入れた。
決め手は、
おじいちゃんとおばあちゃんへの愛情だった。
「死んでいく人の言うことやから、
しゃーないやん(仕方ないでしょ)」
そして、
「おばあちゃんが、
長男さんのお嫁さんを嫌っていたから。
私が面倒をみてあげないと・・・」
こんな事件もあった。
1度だけ、ホンキで、
母は父との離婚を考えたことがアルという。
で、おじいちゃんに、相談した。
すると、烈火のごとく怒られた・・・
断固として、許さないといった感じだった。
理由は、ヒロコとジュンコを守るため。
「2人の娘を片親にする気か!!」
「娘の気持ちを考えろ!!」
ずいぶん後になって、ヒロコもワタシも、
上記の離婚話を母から聞かされたのだが、
2人とも口を揃えて言ったことを覚えている。
「別れたら良かったのに」
あぁ、そう、
コウいう話もアル。
ワタシが“おいた”をした。
母が叱っても、
言うことを聞かずにごねた。
母は、しつけるために、
アシをピシャっと軽く叩いた。
と、それを目にした、
おじいちゃん、お母さんを呼びつけ、
強く叱ったという。
「女の子に、手出しをした。
後(あと)が残ったら、どうするのだ!?」
母は、
「やりにくいなぁ。
しつけも、デキナイ」
こうやって、あげてみると、
おじいちゃんの話ばっかり(苦笑)
おじいちゃーん、ごめんねぇ。
でも、ここが、
大いなるポイントなのだ。
おじいちゃんは、○○家の主軸であった。
まさに、大黒柱。
ダンスでいう、センターだ。
だから、
家族全部のバランスに影響を与えていた。
おじいちゃんの狂いは、
全員の狂いにつながったというワケだ・・・
続く第2948話へ
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前回の続き。
○○家を舞台に、
繰り広げられてきたさまざまなシーン。
「それは、愛ではなくて、愛情だ」
ということが多々あった。
例えば・・・
結婚して間がナイ、父と母に、
「一緒に暮らさないか?」と、
おじいちゃんとおばあちゃんが声をかけた。
お父さんの給料が少ないため、
生活が大変だろう、助けてあげよう・・・
というのが理由だった。
父と母は大いに助かったし、
おじいちゃんとおばあちゃんの気持ちも満たされた。
が、
母には、こういう想いもあった。
「いろいろ、口出しされるから、不自由だ」
「新婚時代が、なかった」
ずっと不満を抱えていたようなのだ。
父も、
「ずっと肩身が狭かった」
「主導権は、ずっとおじいちゃんにアルため、
自分の出番がなかった」
が、おじいちゃんもおばあちゃんも、
もちろん、悪気があってやったことではない。
愛情だった。
おじいちゃんの遺言で、
父を養子にし、家を継がせたのも、
同じような理由だった。
「譲れる財産といってもこの家だけだが、
娘夫婦を守ってくれるだろう」
弁護士を立てての、由緒正しき遺言だった。
父は、うれしかっただろう。
「こんな“門構え”のある
立派な家の主になることが、
この、オレにできるなんて」
という言葉を何度も聞いた記憶がアル。
が、しかし、母は末娘、
本来継ぐべき長男さんはチャーンといた。
で、長男さんはコウ申し出ていたのだ。
「おじいちゃんが亡くなったら、
自分たちがおばあちゃんと一緒に暮らす。
面倒を看る」
と、ナルと、
父と母は、家から出て行かざるを得なくなる。
母にとっては、
遺言はありがたいものでもあった。
「先行きの暮らしの不安はなくなった・・・」
が、大変なことも背負い込むことになったのだ。
「親戚から、白い目で見られる」
「『あんな頼りないものに継がせて』と、とがめられる」
また、先の心配もできた。
「ヒロコかジュンコか、
どちらかに、継いでもらわないとイケナイ」
遺言に、まんま従うかどうか迷ったが、
結局は、受け入れた。
決め手は、
おじいちゃんとおばあちゃんへの愛情だった。
「死んでいく人の言うことやから、
しゃーないやん(仕方ないでしょ)」
そして、
「おばあちゃんが、
長男さんのお嫁さんを嫌っていたから。
私が面倒をみてあげないと・・・」
こんな事件もあった。
1度だけ、ホンキで、
母は父との離婚を考えたことがアルという。
で、おじいちゃんに、相談した。
すると、烈火のごとく怒られた・・・
断固として、許さないといった感じだった。
理由は、ヒロコとジュンコを守るため。
「2人の娘を片親にする気か!!」
「娘の気持ちを考えろ!!」
ずいぶん後になって、ヒロコもワタシも、
上記の離婚話を母から聞かされたのだが、
2人とも口を揃えて言ったことを覚えている。
「別れたら良かったのに」
あぁ、そう、
コウいう話もアル。
ワタシが“おいた”をした。
母が叱っても、
言うことを聞かずにごねた。
母は、しつけるために、
アシをピシャっと軽く叩いた。
と、それを目にした、
おじいちゃん、お母さんを呼びつけ、
強く叱ったという。
「女の子に、手出しをした。
後(あと)が残ったら、どうするのだ!?」
母は、
「やりにくいなぁ。
しつけも、デキナイ」
こうやって、あげてみると、
おじいちゃんの話ばっかり(苦笑)
おじいちゃーん、ごめんねぇ。
でも、ここが、
大いなるポイントなのだ。
おじいちゃんは、○○家の主軸であった。
まさに、大黒柱。
ダンスでいう、センターだ。
だから、
家族全部のバランスに影響を与えていた。
おじいちゃんの狂いは、
全員の狂いにつながったというワケだ・・・
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