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チョット中休み エッセイvol.102 

責任は母にアル?

~ファミリー・トラブルは愛の勉強!?(7)~


前回の続き。

姉ヒロコは言った。
「私、思うねんけど
お父さん、
気づいていても、信じたくないから、
それを違うと思い込もうとしていたか
または・・・気がつかない、フリをしていた・・・
お父さん “了見”狭いヤロ?」


「了見が狭い」

これは、昔から父にくっついていた代名詞だ。
母の“父・評価”の1つで
「了見が狭い男やなぁ」
は、母の口癖でもあった。

「了見」とは、考え、気持ち、
よく考えて判断することの意。
「了見が狭い」とは、

「何かを判断する際に、結論に至るための、
考えの範囲が狭いこと」


「ココロに余裕がナイ」

という意味でもある。

「了見が狭い男やなぁ」
と、がっかりしたように言う母の姿を、
2人の娘は、よく目にしていた。
母の“父・評価”は、コレ以外にもいくつかアルが、
みんないわゆる“悪口”だった。

「お父さんみたいな、
○○な男と、結婚したら、アカンで」

コレも母から良く聞いた言葉だ。
○○には、もちろん、良くない評価が入る。
聞く度に、子供ココロに暗い影が落ちたのを、
今も実感として覚えている。
そして、
母の“父・評価”は、まんま、
娘たちの“父・評価”にもなっていった・・・

ヒロコ発言に戻ろう。
「お父さん “了見”狭いヤロ?
ムッチャ、動揺して
お母さんの“病気”を、マトモに、
受け入れられへんかったと思うねん。
信じたくナイって・・・
でもな、それは、
お母さんも責任があると思う」


ここから、ヒロコ発言は、
面白い展開を見せた。
「お母さんが、お父さんを甘やかして来たからや。
お母さんが、お父さんの、
察知する力や考える力を奪ったんや」

そして
「お母さんが、お父さんに
『了見が狭い男』というレッテルを貼ったから
元々『了見が狭い』因子があったのが助長されて
本当に『了見が狭い男』となった・・・」

というのが、ヒロコの見解だった。

母は父より年上だ。
母は父に対し、
かばってあげなきゃ、
やって上げなきゃという、
姉さん女房的意識もあった。
役所関係、近所付き合いは、
当然のことながら、
その他ややこしいモロモロ・・
「それは普通、フツー、
ご主人が、ヤルでしょ!?」

ということまで、母がやってしまっていた。
「お父さんに任せたら、
余計に面倒なことにナル」

by 母
娘の進学問題をはじめ、
家族間にナニかトラブルがあっても、
母は父に相談することはなかった。
「お父さんと話し合っても、らちがあかん」
by 母
実際、父は、家のことについて、
ナニも知らない状態だった。

さて、さらに、興味深い、ヒロコ発言。
「コレは、推測やけど・・・
お母さんが認知症になったのも、
ムッチャ、意味がアル。
ある意味、これも、お母さんの責任や・・・」



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