2014.08.19 (第2765話)社交ダンスを教えるということvol.15 ~循環しない苦しみ〜
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社交ダンスを教えるということvol.15
循環しない苦しみ
もう1つの“夏・祭”(8)
前回の続き。
先生
「今回のライブの中で、
新たな体験がたくさんあったようね」
ジュンコ
「うん。
一夜にして、ドカンって学んだ」
先生
「あれほど、嫌がっていたのに!?」
ジュンコ
「ソウ。
そのことが、一番の学びだったかも。
ワタシ、ね、
“嫌だ”という気持ち、
普段から、すごく多いのよ。
こういう“ライブ”に対してだけではなくて、
ダンスに関わること、ほとんどすべてに対して、
ごねている・・・って、
ジュンコ先生、知っているわよね?」
先生
「もちろん(笑)
いつもソレで、
ヒデ君を困らせていることも、ね。
ヒデ君の“計画”に『嫌だ』しか、
言わないでしょう?」
ジュンコ
「そんなことはないわ。
最近は、即、賛同することもあるもん」
先生
「そうね。
それで・・・今回の学びとは、
もう、そういった『嫌だ』は、ヤメようと?」
ジュンコ
「ううん、違う。
『嫌でも、どうせ、ヤルんだから、
そういったマイナスの感情は排除しなきゃ』
とか、
『嫌がらずに、
自分のための仕事として引き受けるべき』
なんて、無理に思っても解決しない。
かといって、ただ単に、
『嫌だなぁ、でも、仕方ないからヤロウ』
を続けていても成長がない。
今回、学んだのは
『嫌だ』という気持ちにも、いろんな種類がある。
『嫌だ』と感じた時に、そこで終わらずに、
もう一歩踏み込んで、
奥にある“深い想い”を探ってみる、
コレが大事ってこと」
先生
「なるほど。
では、
今回の『嫌だ』の奥に潜んでいた想いとは?」
ジュンコ
「 『循環しないことは、やりたくない』
って想い・・・」
先生
「循環?」
ジュンコ
「そうよ。
“ダンス・ライブ”の話が来たとき、
過去やってきたライブのことを、思い出したのよ。
ライブとしては成功してきたから、
悪いイメージというワケではないんだけれど、
すっごく、大変だったなぁ、
また、アレをやるの?って感じ」
先生
「大変とは、体力的に?」
ジュンコ
「というより、気力、かな。
すごく気を遣うのよ“ビギナー向けライブ”って。
アレコレ準備して、
本番でも、膨大なエネルギーを要する割りには、
還ってくるものが・・・ナイ。
つまり、循環、しない。
とは言え、
『学び』はあるし、
喜んでもらえることも分かっている、
だから、重い腰をあげて、
頑張る・・・結果、心身ともに、疲れる。
終わった後、ガクってなることもあったわ。
今回、ソレを恐れたのだと思う。
このライブでエネルギーを消耗してしまったら、
カラダがもたないって」
先生
「その『還ってくるものが、ナイ』というのは、
“ライブ”をやっても、
それをきっかけに社交ダンスを始める人が、
いないとか?」
ジュンコ
「そーいうことでもある。
『ダンスの素晴らしさを伝えたい』
という使命感からライブをやっていたときは、
『これをきっかけに
社交ダンスを始める人がいたらいいなぁ』
という気持ちもあったわけ。
でもね、ライブ直後は
『楽しかった!コレを機会にダンス、始めます』
なんて言っても、実際にヤル人は、ごくわずか。
または、やっても、
続かないケースがほとんどだった。
続いたとしても、
コチラが、ホントウに行って欲しい方向には、
行ってくれない(苦笑)
『ダンスを通して、自分を見つめ直す』
のではなく
『ダンスを知ったことで、
現実逃避の手段を手に入れた』
って感じ。
本人は、
『楽しい!!』
って、盛り上がっていくのに、
こっちはドンドン冷めてくる。
『ダンスなんて、どうせ “軽い”ものナンだ』
なんて、ガッカリしたり・・・
そーいうモロモロが、嫌、なの」
先生
「自分はなんのために、
ダンスを知らない人々に向けて
“ライブ”をやるのか!?
という根本の部分に、
引っかかりを持ったままになっていたというかしら?」
ジュンコ
「そうね。
だから(“初心者向けライブ”を)
やっても仕方がナイというか、
ソコに対し、エネルギーを遣うのが、
もったいないというか、
そんな気持ちだったンだと思う」
先生
「でも、実際にライブをやってみて、
今は、ドウ感じている?
“初心者向けライブ”は、やっても仕方がナイ?」
ジュンコ
「(首を横に振りながら)
気づいたわ。
『循環しないから、不当に疲れる、
だから、やりたくない』
ソレは“言い訳”だったんだって。
過去、循環しなかったのは
自分の実力、
努力が足りなかっただけだって、ね」
先生
「今回は
『声が出ない』という、
立派な“言い訳”もデキル状況だったわね」
ジュンコ
「ソウ。
『この仕事、ヤルのか?ヤラナイのか?』
で、ヤラナイという選択も、
十分、アリな状態だった」
先生
「もし、やっていなかったら?」
ジュンコ
「ウ〜ン・・・
やった、と思う。
絶対、最後は、やったわね。
実は、途中で気がついたんだけど、
ナニカを選択するとき
ヤリタイか? イヤか?
好きか? 嫌いか?
では、決められなくなってきているって」
続く第2766話へ
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もう1つの“夏・祭”(8)
前回の続き。
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「今回のライブの中で、
新たな体験がたくさんあったようね」
ジュンコ
「うん。
一夜にして、ドカンって学んだ」
先生
「あれほど、嫌がっていたのに!?」
ジュンコ
「ソウ。
そのことが、一番の学びだったかも。
ワタシ、ね、
“嫌だ”という気持ち、
普段から、すごく多いのよ。
こういう“ライブ”に対してだけではなくて、
ダンスに関わること、ほとんどすべてに対して、
ごねている・・・って、
ジュンコ先生、知っているわよね?」
先生
「もちろん(笑)
いつもソレで、
ヒデ君を困らせていることも、ね。
ヒデ君の“計画”に『嫌だ』しか、
言わないでしょう?」
ジュンコ
「そんなことはないわ。
最近は、即、賛同することもあるもん」
先生
「そうね。
それで・・・今回の学びとは、
もう、そういった『嫌だ』は、ヤメようと?」
ジュンコ
「ううん、違う。
『嫌でも、どうせ、ヤルんだから、
そういったマイナスの感情は排除しなきゃ』
とか、
『嫌がらずに、
自分のための仕事として引き受けるべき』
なんて、無理に思っても解決しない。
かといって、ただ単に、
『嫌だなぁ、でも、仕方ないからヤロウ』
を続けていても成長がない。
今回、学んだのは
『嫌だ』という気持ちにも、いろんな種類がある。
『嫌だ』と感じた時に、そこで終わらずに、
もう一歩踏み込んで、
奥にある“深い想い”を探ってみる、
コレが大事ってこと」
先生
「なるほど。
では、
今回の『嫌だ』の奥に潜んでいた想いとは?」
ジュンコ
「 『循環しないことは、やりたくない』
って想い・・・」
先生
「循環?」
ジュンコ
「そうよ。
“ダンス・ライブ”の話が来たとき、
過去やってきたライブのことを、思い出したのよ。
ライブとしては成功してきたから、
悪いイメージというワケではないんだけれど、
すっごく、大変だったなぁ、
また、アレをやるの?って感じ」
先生
「大変とは、体力的に?」
ジュンコ
「というより、気力、かな。
すごく気を遣うのよ“ビギナー向けライブ”って。
アレコレ準備して、
本番でも、膨大なエネルギーを要する割りには、
還ってくるものが・・・ナイ。
つまり、循環、しない。
とは言え、
『学び』はあるし、
喜んでもらえることも分かっている、
だから、重い腰をあげて、
頑張る・・・結果、心身ともに、疲れる。
終わった後、ガクってなることもあったわ。
今回、ソレを恐れたのだと思う。
このライブでエネルギーを消耗してしまったら、
カラダがもたないって」
先生
「その『還ってくるものが、ナイ』というのは、
“ライブ”をやっても、
それをきっかけに社交ダンスを始める人が、
いないとか?」
ジュンコ
「そーいうことでもある。
『ダンスの素晴らしさを伝えたい』
という使命感からライブをやっていたときは、
『これをきっかけに
社交ダンスを始める人がいたらいいなぁ』
という気持ちもあったわけ。
でもね、ライブ直後は
『楽しかった!コレを機会にダンス、始めます』
なんて言っても、実際にヤル人は、ごくわずか。
または、やっても、
続かないケースがほとんどだった。
続いたとしても、
コチラが、ホントウに行って欲しい方向には、
行ってくれない(苦笑)
『ダンスを通して、自分を見つめ直す』
のではなく
『ダンスを知ったことで、
現実逃避の手段を手に入れた』
って感じ。
本人は、
『楽しい!!』
って、盛り上がっていくのに、
こっちはドンドン冷めてくる。
『ダンスなんて、どうせ “軽い”ものナンだ』
なんて、ガッカリしたり・・・
そーいうモロモロが、嫌、なの」
先生
「自分はなんのために、
ダンスを知らない人々に向けて
“ライブ”をやるのか!?
という根本の部分に、
引っかかりを持ったままになっていたというかしら?」
ジュンコ
「そうね。
だから(“初心者向けライブ”を)
やっても仕方がナイというか、
ソコに対し、エネルギーを遣うのが、
もったいないというか、
そんな気持ちだったンだと思う」
先生
「でも、実際にライブをやってみて、
今は、ドウ感じている?
“初心者向けライブ”は、やっても仕方がナイ?」
ジュンコ
「(首を横に振りながら)
気づいたわ。
『循環しないから、不当に疲れる、
だから、やりたくない』
ソレは“言い訳”だったんだって。
過去、循環しなかったのは
自分の実力、
努力が足りなかっただけだって、ね」
先生
「今回は
『声が出ない』という、
立派な“言い訳”もデキル状況だったわね」
ジュンコ
「ソウ。
『この仕事、ヤルのか?ヤラナイのか?』
で、ヤラナイという選択も、
十分、アリな状態だった」
先生
「もし、やっていなかったら?」
ジュンコ
「ウ〜ン・・・
やった、と思う。
絶対、最後は、やったわね。
実は、途中で気がついたんだけど、
ナニカを選択するとき
ヤリタイか? イヤか?
好きか? 嫌いか?
では、決められなくなってきているって」
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