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社交ダンスを始めるということ 第286話へ


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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.15 

“伝わる”ことを知っている

もう1つの“夏・祭”(7)


ジュンコさんとジュンコ先生の対談
長いお話になってしまって、ごめんなさーい。
そろそろ、終盤。
続きをどうぞ。


先生
「(参加者に)
ダンスの楽しさを体験してもらえたのかしら?」


ジュンコ
「あ・・・そう・・・思い出した。
自分が変わったなと思った点・・・
参加者に
『ダンスの楽しさを伝えよう』
って、意図が、なくなっていたのよ」


先生
「ほう!?
以前は『ダンスの楽しさを伝えよう』
と思っていたわけね?」


ジュンコ
「うん。
ダンスをやったことがナイ方々に向けて、
『音楽に乗って、相手と踊ることって、
こんなに楽しいものなんですよ』
と、伝えたかった・・・と思う。
それに
『競技ダンスと社交ダンスは違うんですよ
テレビで良く目にするモノは、
競技ダンスで、アレは難しい
でも、コレから体験していただくのは社交ダンス
大丈夫、誰でも即、踊れますよ
リフレッシュやコミュニケーションに良いですよ』
とも。
ダンスのこと、理解して欲しいと言うか、
ナニヤラ世間のダンスに対する
“誤解”を解きたいというか・・・」


先生
「そういう辺りに
“使命感”を持っていた感じかな」


ジュンコ
「そう、ね。
でもね、今回、そういう想いが、なくなっていた。
同じような言葉を使っていても、全く・・・違うの。
ズバリ言うとね、
ダンスのことは、どうでも良いって感じ(笑)」


先生
「ブログの紹介も、スタジオの宣伝も、
なかったわね」


ジュンコ
「だって
『コレを機会に社交ダンス、始めませんか?』 
なぁんて気が、全然、ないんだもん(笑)
伝えたいメッセージは、
ダンスそのものでは、ないからね。
ダンスは、あくまで、手段、目的ではナイ・・・
この想いはずーっと昔から変らないけど、
この6年間、目一杯、ダンスの勉強をやってみて、
たくさん“教えて”きて
さらに、強化したんだろうな。
『伝えたいメッセージは、
ダンスそのものでは、ない』ってね」


先生
「じゃあ、どういったコトを伝えたかったの?
今回のライブで」


ジュンコ
「ウーン・・・
その辺りもビミョーに変化を感じたんだけど、
伝えたいことって、ナイのよ。
伝わるって知ったから。
ステップを教えて、組み方を教えて、
『こうするのよ』って、やってみせて、
指示を出して“練習”させて、
後は『任せた』って感じ。
自分たちのスキにして、
スキなだけ体験すればイイヤって思ったの」


先生
「最後に “フリータイム”を設けたのも、
ソウいう意味ね」


ジュンコ
「ええ。
参加者のほとんどが、独身。
“触れる”と色々感じるだろうから
“婚活”的に使うも良し(笑)
音楽が好きな人は、ノって踊るもヨシ。
人それぞれ、さまざまで、イイ。
ダンスは守備範囲が広いから、
色んな使い方ができるでしょ」


先生
「ジュンコさん、この6年間で
ダンスというものが持っている“チカラ”を、
より深く知ったのかも知れないわね」


ジュンコ
「あぁ、ソウだろうな。
だから、任せることができたんだと思っている。
それにね、
参加者のほとんどが“教師” であったことも大きいわ。
教師って“伝える側の人”でしょ。
ダンスを通して、知った世界感をきっと
“現場”に活かすことがデキルと思うのよ。
自分の生徒たちに
『先生ね、夏休みに、社交ダンスを初体験したんだよ。
その時ね、生まれて初めてのコウ言う感覚を知ったんだ』
なぁんて、話したりして・・・。
“教師”という仕事は、
たくさんの体験を積んだ方がいいもん。
その点、
社交ダンスって、
普段、感じないようなものばっかり体験するから
スゴく良いと思ったわ」


先生
「ジュンコさんも“教師”
今回のライブの中で、
新たな体験がたくさんあったようね」


ジュンコ
「うん。
一夜にして、ドカンって学んだ」


先生
「あれほど、嫌がっていたのに!?」


ジュンコ
「ソウ。
そのことが、一番の学びだったかも・・・」


       続く第2765話へ