2014.04.27 (第2651話)チョット中休み エッセイvol.89 ~外の世界VS中の世界~
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チョット中休み エッセイvol.89
外の世界VS中の世界
~ボクのLODは、すでにアル!?(11)~
さて、これから、
ダンス界のマトリックス=仮想現実について、
ちょっくらお話しよう。
「ダンスの世界は、
マトリックス(仮想現実)が、際立ちやすいため、
ホントウが見えにくい」
(第2650話参照)
なんて言ったけど、そのココロは・・・
社交(競技)ダンス界って、
非常に“外”の世界だということ。
意味、ワカルかな?
例えば、
あるシーンを例にとってみよう。
競技カップルがワルツのレッスンを受けている。
コーチャーが言った。
「カラダがユルんでいる。
もっと、しっかりとカタチが見えないとダメだ」
で、ホールド&ポイズを直される。
頭の位置を高くして、
首を伸ばし、肩を下に下ろし、腹部を引き締める。
コンタクトの位置も改善。
見栄えは良くなり、組みやすくも、なる。
が、(コーチャーが)動きを観て、
さらなる指摘を。
「全然、距離が出ていない。
もっと、動かないと、目立たない」
脚の使い方を教わる。
ライズ&ロウァをしっかりすることで、
スイングがかかるようになる。
カタチが良くなり、
動きも大きくなったことで、
次の日が競技会なら、
ひょっとして成績が良くなるかもしれない。
いつもは2次落ちだったのが、
最終予選まで残ったという風に・・・
が、コレは仮想現実・・・なのだ。
つまり、
外側の話ってこと。
ココで行なわれた改善も、
残念ながら、外側である可能性は高い。
ホントウに直さなければならないところは、
内側だ。
内側とは、カラダの内側・・・
インナーマッスルや、関節の使い方
という意味でもあるが、
ここで言いたい仮想現実に対する
“ホントウの現実”は、
もっと内側にアル。
それは、
目に見えない部分のものだ。
深いところからやってくる感覚であり、
モロモロの刺激に寄ってもたらされる感情であり
意識であり・・
いうなれば“魂”に持ちかえることができる部分だ。
ソレに比べれば、
体質
気質
人格・・
ソンナコンナでさえ、外側になる。
ただし、それらは、
感覚・感情・意識の集積でもあるため、
完全なる“仮想現実”とは言い難いが。
ん?
では、主に外側で審査される競技会はどうかって?
非常に分かりやすいカタチでの仮想現実だ。
さて、ココからがメッチャ重要な話になるのだが・・・
仮想現実で、
“優勝すること”
も、
“1次落ちすること”
も、ソレそのものには、意味はない。
価値も、同等だ。
なぜなら、仮想現実だから。
でも、ホラ、
すべてのシーンは、
仮想現実とホントウの現実の2層から
成り立っているということだったよね?
(第2650話参照)
で、意味の成すのは、
仮想現実によって、もたらされる感覚、
感情、意識といった内側の方なのだ。
難しい?
もう少し、説明しよう。
同じ“優勝”と言う体験においても
「喜び、優越感、気分の高揚」を味わい
「よっしゃぁ、次も頑張るぞ」と、
燃える人もいるが、
ある人は、
「え?自分が優勝!?
ウ〜ン・・・なんだか、急に、冷めちゃったよ」
なんて人もいるかもしれない。
“1次落ち”体験にしても
「信じられない!
あり得ない!調子良かったのに」
と落胆する人もいれば、
あるヒトは、
「楽しめたから、充分。
音楽も聴こえたし、良かった。
次にまたトライします」
とか、
「自分は競技には向いていないというか、
ふさわしくないな、と感じました」
となるかもしれない。
いうなれば、
仮想現実という刺激によって生み出された
感覚、感情、意識も、人、それぞれってこと。
で、ソンナコンナな、
内側の世界が、
次へと持ち越されるわけなのだ。
仮想現実は、消える。
残るのは、内側の世界。
で、
その内側の世界の方が、
仮想現実よりもずーっと重要なのだ。
比べ物にはならないくらいに、だ。
なぜなら、
内側の世界は、
ホントウの現実に持ち帰ることがデキルから。
そして、人としての成長は、
ソコ(ホントウの現実)でしか果たされないからだ。
続く第2652話へ
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外の世界VS中の世界
~ボクのLODは、すでにアル!?(11)~
さて、これから、
ダンス界のマトリックス=仮想現実について、
ちょっくらお話しよう。
「ダンスの世界は、
マトリックス(仮想現実)が、際立ちやすいため、
ホントウが見えにくい」
(第2650話参照)
なんて言ったけど、そのココロは・・・
社交(競技)ダンス界って、
非常に“外”の世界だということ。
意味、ワカルかな?
例えば、
あるシーンを例にとってみよう。
競技カップルがワルツのレッスンを受けている。
コーチャーが言った。
「カラダがユルんでいる。
もっと、しっかりとカタチが見えないとダメだ」
で、ホールド&ポイズを直される。
頭の位置を高くして、
首を伸ばし、肩を下に下ろし、腹部を引き締める。
コンタクトの位置も改善。
見栄えは良くなり、組みやすくも、なる。
が、(コーチャーが)動きを観て、
さらなる指摘を。
「全然、距離が出ていない。
もっと、動かないと、目立たない」
脚の使い方を教わる。
ライズ&ロウァをしっかりすることで、
スイングがかかるようになる。
カタチが良くなり、
動きも大きくなったことで、
次の日が競技会なら、
ひょっとして成績が良くなるかもしれない。
いつもは2次落ちだったのが、
最終予選まで残ったという風に・・・
が、コレは仮想現実・・・なのだ。
つまり、
外側の話ってこと。
ココで行なわれた改善も、
残念ながら、外側である可能性は高い。
ホントウに直さなければならないところは、
内側だ。
内側とは、カラダの内側・・・
インナーマッスルや、関節の使い方
という意味でもあるが、
ここで言いたい仮想現実に対する
“ホントウの現実”は、
もっと内側にアル。
それは、
目に見えない部分のものだ。
深いところからやってくる感覚であり、
モロモロの刺激に寄ってもたらされる感情であり
意識であり・・
いうなれば“魂”に持ちかえることができる部分だ。
ソレに比べれば、
体質
気質
人格・・
ソンナコンナでさえ、外側になる。
ただし、それらは、
感覚・感情・意識の集積でもあるため、
完全なる“仮想現実”とは言い難いが。
ん?
では、主に外側で審査される競技会はどうかって?
非常に分かりやすいカタチでの仮想現実だ。
さて、ココからがメッチャ重要な話になるのだが・・・
仮想現実で、
“優勝すること”
も、
“1次落ちすること”
も、ソレそのものには、意味はない。
価値も、同等だ。
なぜなら、仮想現実だから。
でも、ホラ、
すべてのシーンは、
仮想現実とホントウの現実の2層から
成り立っているということだったよね?
(第2650話参照)
で、意味の成すのは、
仮想現実によって、もたらされる感覚、
感情、意識といった内側の方なのだ。
難しい?
もう少し、説明しよう。
同じ“優勝”と言う体験においても
「喜び、優越感、気分の高揚」を味わい
「よっしゃぁ、次も頑張るぞ」と、
燃える人もいるが、
ある人は、
「え?自分が優勝!?
ウ〜ン・・・なんだか、急に、冷めちゃったよ」
なんて人もいるかもしれない。
“1次落ち”体験にしても
「信じられない!
あり得ない!調子良かったのに」
と落胆する人もいれば、
あるヒトは、
「楽しめたから、充分。
音楽も聴こえたし、良かった。
次にまたトライします」
とか、
「自分は競技には向いていないというか、
ふさわしくないな、と感じました」
となるかもしれない。
いうなれば、
仮想現実という刺激によって生み出された
感覚、感情、意識も、人、それぞれってこと。
で、ソンナコンナな、
内側の世界が、
次へと持ち越されるわけなのだ。
仮想現実は、消える。
残るのは、内側の世界。
で、
その内側の世界の方が、
仮想現実よりもずーっと重要なのだ。
比べ物にはならないくらいに、だ。
なぜなら、
内側の世界は、
ホントウの現実に持ち帰ることがデキルから。
そして、人としての成長は、
ソコ(ホントウの現実)でしか果たされないからだ。
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