fc2ブログ
初めての方へ  目次  テーマ別インデックス  Real Junko Voice目次 

読者限定ワークショップ  快刀乱麻クリニック目次 


社交ダンスを始めるということ 第272話へ


フォロー・アップ・システムのご案内


ジュンコ先生の教室のホームページ


第21回 社交ダンスが上手くなるということ

読者限定 ワークショップのご案内はこちらへ





チョット中休み エッセイvol.88 

“呼吸体”は極意・秘伝!?

~どんな時も“ツリタレフリ子”(4)~


“東京”報告続き。


ヒデ
「ワークショップ2日目、
イマイチ、分からなかった

スポットターンが、見えて来た。

アシを吊り足れることで
カラダの前に“空間”ができるから、
一歩目(接地脚の前に置くアシ)が、
メッチャ小さくても、デキル。
ソコにアシをポトって置いて、
カラダの中を引込むだけで、
回転のきっかけをつかめる。
みぞおちや股関節を時間差で使うと、
迫力のある回転になる感覚が分かった」


リポーター
「種目は・・・ルンバですか?」


ジュンコ先生
「そうよ。
この日のラテンでは、
ツリタレフリ子の“飛行体”と共に
相手とのコミュニケーションのための

“呼吸体”の大切さも伝授したの」


リポーター
「“飛行体”と “呼吸体”ですか?」


ジュンコ先生
「そう。
いわゆる

“踊れるカラダ”のことよ。

今やダンス界も
『ダンスのテクニックを正しく使うためには、
そのテクニックを受け取れるカラダが必要』

という考え方がメジャーになってきた。
では『どういうカラダが必要なのか?』となったとき、
3種類のカラダが要る
・・・というのが、ワタシ的提案なの。
まずは、

飛べるカラダである“飛行体”

ツリタレフリ子・ボディは、この飛行体に含まれる。

それから

“気”のボディである“呼吸体”

2種のカラダの中間に位置する

意識体である“構造体”

これら3種のカラダが揃うことで、
踊れるカラダが万全な状態になる」


リポーター
「1種類だけでは無理だと言うことですか?」


ジュンコ先生
「エエ。
人体はもともと、良い意味で複雑なの。
肉体だけではない。
エネルギー体である“気”という存在は、外せないわ。
“気”を、イメージではなく、
ちゃんと具体的に勉強することはホントウに大切。
肉体操作のみだと、時間がかかるし、
一旦は良くなっても、いろんな意味で難しい。
また、個人的限界もある。
なにより、年齢の高い方が多いダンス界で
単なるアスリート・ボディを求めるのは、
リスキーだと思うしね」


リポーター
「3種類のカラダ作りをしていくと、
高齢者の方々にも安全なダンスが提供デキルと?」


ジュンコ先生
「ええ。
カラダに負担がないように、は、もちろん、
この3種類のカラダが揃うことで
観た目も美しく、
活発、ボリュームある動きのできる
ダンス・ボディへの道が開くことになる・・・
あのね、
今回のワークショップで伝えたかった
グレイト・グレーゾーン
(俗に、極意・秘伝と呼ばれるもの 第2552話参照)
って、実は
“呼吸体”“構造体”そのもののことを指すの」


リポーター
「あぁ、そうなのですね。
先ほど『相手とのコミュニケーションのための“呼吸体”』
と言われましたが」


ジュンコ先生
「そう。
“呼吸体”になると、
非常に質の良いコミュニケーションができる。
直に肉体を介してのもの(コミュニケーション)
との差は歴然よ」


ヒデ
「今回、改めて “呼吸体”の威力を再確認できたわ。
ルンバの時、ただ “ツリタレ”だけを意識した時と、
“呼吸体”になって、相手と共に踊った時の感覚が、
モノスゴク違うからビックリした。
いっぺんにバランスが良くなった」


リポーター
「そんなに違うモノなのですか?」


ジュンコ先生
「ええ。
相手と、ホントウの意味で、
立体的に組めるようになる。
音楽も立体的に聴こえてくるわ」


ヒデ
「そう言えば、
みんなパソドブレ、上手やったなぁ。
カラダがユルんでいるヒトが多くなったので、
気が通りやすくなったのかな」


ジュンコ先生
「そう!パソドブレ、カッコ良かったね。
たった1回でアソコまでできるとは・・・

カラダのチカラが抜ける

って偉大だなと思ったわ」


リポーター
「パソドブレとは、非常に力強いダンスですよね?
それでも、カラダのチカラは抜くと?」


ジュンコ先生
「エエ。
チカラが抜けてユルムほどに、気が通りやすくなる。
その“気”によって、強いシェイピングが生まれる。
気が充満することで、
ボディが膨らみ、張ったようになるし、
チカラがみなぎってくる感覚もある。
リキミではなくパワフル・・・
ソレでようやくパソドブレらしくなるのよ」


リポーター
「へぇ、オモシロソウですが。
リキミとパワフルの一番の違いはナニですか?」


ジュンコ先生
「リキミは“停滞”している感覚
パワフルは“循環”している感覚。
カラダが成長するにつれ、
リキミとパワフルの違いは、
カラダが教えてくれるわ。
“東京”の皆さん
チカラを抜くこと、アシを踏ん張らないこと
そういった核(コア)な意識が、
しっかりと浸透して来ているようで、うれしかった。
パソを非常に上手く踊られた、ある男性、
『日頃から、できるだけ“アシ”を使わないように、
気をつけている』

と、おっしゃったわ」


リポーター
普段から
“飛行体”“呼吸体”感覚・・・いいですね。
それでは、ワークショップ3日目の報告をお願いします」


      続く第2627話へ