2013.09.09 (第2421話)社交ダンスが教えてくれたこと vol.13 ~キョウギニニゲチャ、ダメ〜
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ 快刀乱麻クリニック目次
社交ダンスを始めるということ 第271話へ
ジュンコ先生の教室のホームページ
特別シリーズ
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.13
キョウギニニゲチャ、ダメ
真・美センスを磨く(24)
社交・競技ダンス界における
美・センスについての対談、
やっとラストに突入??
と思いきや、
話は盛り返しているようだけど。
申し訳ない・・・
もうしばらくおつきあいくださいね。
ジュンコ先生
「“競技重心”の危ない点は、
自分で、
自分が正しく評価ができなくなる
ところなの。
あるがままの自分が見えなくなる。
だから、
自分の本当に良いところも
悪いところも把握できない
自分で自分のことが、
よくわからないまんま、競技会に出て、
“審査員”という他者に、評価をゆだねる。
それで、余計にわからなくなる。
こういった悪循環が、
ダンス界の自尊心を、
変にさせてしまっている
原因の1つだと思うの・・・」
Q
「プロフェッショナルが、競技会のあり方や
そこで生み出される優劣・基準などについて
見直す必要があると?」
ジュンコ先生
「ええ。
でも、ソレは、
審査の公平さとか、
採点基準の変化とかいった、
枝葉の改善のことを指しているのではない。
競技ダンスというのは、
どうしても“矢印”が、
外に向いてしまうものでしょ?
自分をしっかりと見つめる、
自分と向かい合う、
感じるといった方向に行きにくい。
だから、どうしても、
チープな人間を生み出しやすい。
人間のミョーな欲望も刺激する。
競技に重心を置くなら、
プロが、そういったリスクを
よく理解しないとダメだと思う」
Q
「ダンスは他のスポーツのようには
行かないみたいですね」
ジュンコ先生
「そう、単純なものではないからね。
だから、
『競技に出ると、上手くなるよ』
といった誘い文句は危険。
現実は、反対になる場合も多いんだから」
Q
「でも、スタジオの先生に
『競技会を薦められて』
というケースはよく聞きますね」
ジュンコ先生
「競技って特殊なものよ。
“スポーツ・ダンス”という方向に大きく傾いてから、
ますますソウなってきた感がアル。
特に(競技に)向いていないヒトがヤルと、
上手くならないばかりか
カラダを壊したり、
心が壊れたり・・・
とにかく、
プロが安易(あんい=深く考えない)だとダメ。
アマチュアダンサーが、
道を間違ってしまうと思うの。
我を見失うほどに、競技にハマる
勝つことにこだわる
級にこだわる
正しい仲間意識、
パートナーシップが育たない
もめ事が増える
結果、
“ホントウに上手い”
アマチュア競技選手が育たない
また
『競技選手は、エラいんだ』
『級の上のものはスゴいんだ』
と、傲慢化したダンサーが多くなるといった
事態を引き起こす。
一体、なんのための競技なのか?
ありのままを客観視し、
改善して行くべきだと思う」
Q
「ジュニア育成に関しては?」
ジュンコ先生
「難しさを感じるわ。
ワタシは、競技ダンスを
子供たちの心身共の育成に活かすまでに、
プロが成熟しているように思えない。
プロ自体が、乗り越えられていないエリアが
たくさんあると思うから」
Q
「派閥など、内部の乱れのこと?」
ジュンコ先生
「ソレもアル。
もっと個人レベルでのことも含めてね。
そういった点の解決に目を向けずして、
欧米や中国に対抗意識を抱き、
追いつけ、追い越せ、頑張れと、
焚き付け(たきつけ)てはイケナイと思う。
妙に“背伸びした”子供を、
ダンス界ぐるみで作ってしまってはいけないとも。
また、
高齢化への対処
社交用のダンスへの提言など、
一般社会に受け入れてもらいやすそうな方向へ
ダンス界は、逃げちゃイケナイとも思う」
Q
「うわぁ。
これまたすごい意見ですが」
ジュンコ先生
「競技的なものだけではナイ。
もっと言えば
『踊れるって、スゴいだろ?
価値のあることなんだぞ』
というフィーリングから
見直した方が良いと思うの」
Q
「踊れる人間は、エラいみたいな?」
ジュンコ先生
「そう。
そういった姿は、一番、美しくない、
格好が悪いと思う。
プロフェッショナルが、もっと、
率先して
日本の美意識を取り戻すべきだと思う」
Q
「日本の美意識とは、ズバリ?」
ジュンコ先生
「恥を知る心・・・」
ミニ・ミニボイス
前髪パッツンにしてから、ナニヤラ気持ちが変った。
赤系の服を欲したり、
髪をカールしたり、
メークも少し濃いめにしようかな・・・
と、
ものすごく久しぶりに口紅を買いに行った。
が、
お気に入りの色は・・・
「お客様、コレは、ずいぶん前のものですね。
もうすでに生産中止になっておりますが・・・」
続く第2422話へ
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やっとラストに突入??
と思いきや、
話は盛り返しているようだけど。
申し訳ない・・・
もうしばらくおつきあいくださいね。
ジュンコ先生
「“競技重心”の危ない点は、
自分で、
自分が正しく評価ができなくなる
ところなの。
あるがままの自分が見えなくなる。
だから、
自分の本当に良いところも
悪いところも把握できない
自分で自分のことが、
よくわからないまんま、競技会に出て、
“審査員”という他者に、評価をゆだねる。
それで、余計にわからなくなる。
こういった悪循環が、
ダンス界の自尊心を、
変にさせてしまっている
原因の1つだと思うの・・・」
Q
「プロフェッショナルが、競技会のあり方や
そこで生み出される優劣・基準などについて
見直す必要があると?」
ジュンコ先生
「ええ。
でも、ソレは、
審査の公平さとか、
採点基準の変化とかいった、
枝葉の改善のことを指しているのではない。
競技ダンスというのは、
どうしても“矢印”が、
外に向いてしまうものでしょ?
自分をしっかりと見つめる、
自分と向かい合う、
感じるといった方向に行きにくい。
だから、どうしても、
チープな人間を生み出しやすい。
人間のミョーな欲望も刺激する。
競技に重心を置くなら、
プロが、そういったリスクを
よく理解しないとダメだと思う」
Q
「ダンスは他のスポーツのようには
行かないみたいですね」
ジュンコ先生
「そう、単純なものではないからね。
だから、
『競技に出ると、上手くなるよ』
といった誘い文句は危険。
現実は、反対になる場合も多いんだから」
Q
「でも、スタジオの先生に
『競技会を薦められて』
というケースはよく聞きますね」
ジュンコ先生
「競技って特殊なものよ。
“スポーツ・ダンス”という方向に大きく傾いてから、
ますますソウなってきた感がアル。
特に(競技に)向いていないヒトがヤルと、
上手くならないばかりか
カラダを壊したり、
心が壊れたり・・・
とにかく、
プロが安易(あんい=深く考えない)だとダメ。
アマチュアダンサーが、
道を間違ってしまうと思うの。
我を見失うほどに、競技にハマる
勝つことにこだわる
級にこだわる
正しい仲間意識、
パートナーシップが育たない
もめ事が増える
結果、
“ホントウに上手い”
アマチュア競技選手が育たない
また
『競技選手は、エラいんだ』
『級の上のものはスゴいんだ』
と、傲慢化したダンサーが多くなるといった
事態を引き起こす。
一体、なんのための競技なのか?
ありのままを客観視し、
改善して行くべきだと思う」
Q
「ジュニア育成に関しては?」
ジュンコ先生
「難しさを感じるわ。
ワタシは、競技ダンスを
子供たちの心身共の育成に活かすまでに、
プロが成熟しているように思えない。
プロ自体が、乗り越えられていないエリアが
たくさんあると思うから」
Q
「派閥など、内部の乱れのこと?」
ジュンコ先生
「ソレもアル。
もっと個人レベルでのことも含めてね。
そういった点の解決に目を向けずして、
欧米や中国に対抗意識を抱き、
追いつけ、追い越せ、頑張れと、
焚き付け(たきつけ)てはイケナイと思う。
妙に“背伸びした”子供を、
ダンス界ぐるみで作ってしまってはいけないとも。
また、
高齢化への対処
社交用のダンスへの提言など、
一般社会に受け入れてもらいやすそうな方向へ
ダンス界は、逃げちゃイケナイとも思う」
Q
「うわぁ。
これまたすごい意見ですが」
ジュンコ先生
「競技的なものだけではナイ。
もっと言えば
『踊れるって、スゴいだろ?
価値のあることなんだぞ』
というフィーリングから
見直した方が良いと思うの」
Q
「踊れる人間は、エラいみたいな?」
ジュンコ先生
「そう。
そういった姿は、一番、美しくない、
格好が悪いと思う。
プロフェッショナルが、もっと、
率先して
日本の美意識を取り戻すべきだと思う」
Q
「日本の美意識とは、ズバリ?」
ジュンコ先生
「恥を知る心・・・」
ミニ・ミニボイス
前髪パッツンにしてから、ナニヤラ気持ちが変った。
赤系の服を欲したり、
髪をカールしたり、
メークも少し濃いめにしようかな・・・
と、
ものすごく久しぶりに口紅を買いに行った。
が、
お気に入りの色は・・・
「お客様、コレは、ずいぶん前のものですね。
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