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社交ダンスを始めるということ 第271話へ


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特別シリーズ 
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.13 

一体何のプロ?

真・美センスを磨く(22)


テーマは、

社交・競技ダンス界における

美・センス


について
の対談、ようやく佳境へ!?

「アマチュア・ダンサーの手本となるべき
プロフェッショナルが、
正しいプライドを持つ・・・
それが、
社交・競技ダンス界における、
美・センスアップのキーだと思う」

と、ジュンコ先生は言うのだが、
さて・・・


ジュンコ先生
「ここでいうプライドって、
自尊心と同じと思って欲しいんだけど、
自尊心という意味は、分かるかしら?」


Q
「自分を尊敬する心
・・・大事にスル心でしょうか・・・」


ジュンコ先生
「それでOKよ。
自分という人格を尊敬し、
大事にスルためには、
まず、
素っ裸、

あるがままの自分を、

知る必要がある
と思うのよ。

ソノ上で
強みと弱みを十分理解するように努める。
強みは活かし、さらに伸ばす。
弱みは、優しく丁寧に扱う。
弱みの部分を傷つけ、
さらに弱くしてしまわないように、
自分で守る。
守りながら、鍛えていく・・・
そういうプロセスを経て、
人格が成長することで、
正しいプライドを育てていくことが
できるようになると、思うの」


Q
「あのぉ・・・
ダンス界のプロは、
正しいプライドを育てていないヒトが、
多いということなのでしょうか?」


ジュンコ先生
「正直、そう感じる。
今から話すのは、その一例なんだけど。
スタジオ勤務していた時、
年2回のホテルパーティがあった。
最初、ソレに携わったときは、
非常にカルチャー・ショックだった。
生徒サンと先生が踊るモロモロにも驚いたわ。
でもね、もっとビックリしたのは、
ラストにあった “プロフェッショナル・ショー”
一組ずつデモを踊るんだけど、
ダンスを全く知らないヒトが観ても、
『このヒトたち・・・上手くないね』
と、ハッキリわかるカップルが数組・・
ワタシは、気の毒に思った。
踊りたくないのに、何か理由があって、
無理矢理、踊らされているんだと思ったの。
でも、後で師匠に聞くと、これが大違い!
『踊らせて欲しい』
と、頼まれているっていうじゃない。
ソノ理由を聞いてさらに、ビックリ。
『スタジオの宣伝になるから』って。
ワタシは思ったの。
『宣伝になるどころか
それって、逆効果じゃないの?』」


Q
「わぁ〜、
胸がザワザワしてきました」


ジュンコ先生
「こういうような話はいっぱいアル。
競技選手という泊(はく)がないと
カッコ悪いから、
または、
スタジオの経営に差し支えが出るからという理由で、
競技に出るプロもいる」


Q
「その人、ダンスの実力は・・・」


ジュンコ先生
「競技会で何度も目撃したことはあるけど、
生徒サンが観たら、
余計にまずいんじゃないかな?
と、心配になった。
他にも、
『自尊心ってモノがナイんじゃないか!?』
って、
思ってしまうようなエピソードは、
もう、たくさんある」


Q
「あのぉ、プロって、
ダンサーのプロと経営のプロと、
教師としてのプロと・・
ソンナコンナが、
ごっちゃになっているんじゃ?」


ジュンコ先生
「そうね。
一体、自分がナニのために
ダンスをやっているのだろう?
という“根本”を押さえていなければ、

自分が何のプロなのかも

よくわからない位置にいってしまう


だから、

本来の役割を果たせない

ズレちゃうから、変になる。
スタジオ経営のプロが、
宣伝のためにダンサーをやったら、
美しくない自分をさらしてしまう。
ダンサーとしてのプロが、教師をやったら、
知的でない、
カッコ悪い自分を
表出させてしまうことだってありうる。
ダンサーとしてのプロや、
教師のプロが、
スタジオ経営にやっきになる・・・
これまた恥ずかしいと、ワタシは思う」


Q
「でも、現役ダンサーのヒトのほとんどが、
教師のプロもやっていますよね?
それに、
自分たちで教室を持っているヒトも多いし・・・」


ジュンコ先生
「現状は、そうね。
すべてが悪いとは思わない。
イイ部分もあるだろうけれど、
ソレ以上に、問題はたくさんあると思う」


Q
「学連からプロになるヒトも多いですよね?」


ジュンコ先生
「あぁ、その辺のことも、
懸念(けねん)材料がいっぱいアルわ。
正しい人格が育たないうちに、
万が一、選手として
“売れて”しまったら大変だと思っている。
ダンサーのプロだけをやるならまだしも、
教師のプロも同時にやる訳でしょ?
ちゃんと、教師としての勉強をしなくとも、
ダンサー知識だけで、
デキちゃう部分も多々あるから、さらに問題ね」


Q
「またまた、
スゴい話になってしまったように思うのですが」


ジュンコ先生
「そうね。
でも、悪い流れは食い止めないと、
この先、大変だと思う。
あるがままの自分を観るどころか
不誠実な人格、
ウソっぽい人格になってしまう可能性が高い。
結局のところ
正しい自尊心は育ちにくいとみている。
今のままのダンス界では・・・」


ミニ・ミニボイス
久しぶりの大阪。
リアル・ミキヒコが、空港まで迎えにきてくれた。
(電話で連絡を取り合っていたので、
声には毎日出合っていた)
意識はスっと切り替えられるが、
カラダがまだ追いついていない。
ゆっくり休まなきゃ。
留守の間に、
スタジオのデッキが修理され
クーラーの清掃も終了。
色々変化があったようだ。
さぁて・・・


      続く第2420話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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