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社交ダンスを始めるということ 第246話へ


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特別シリーズ 
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.12 

男性役をすることで開眼!?

“頑張る”と、ダンスは逃げる!?(14)


さて、
エッセイもいよいよ終盤。
ここからは、より、ダンスと絡んだお話を。

「“頑張る”と、ダンスは逃げる」

ことを教えてくれたのは、他でもナイ、ダンスだ。
またまた自分の体験で恐縮だが、
ワタシが
「ただ、頑張っても、できないものはできない。
頑張れば、頑張るほどに、余計にできなくなる」

ってことを、
ハッキリ実感として分かったのは、

本格的に男性役をやり始めてからなんだ。

例えば、
スローフォックストロット リバースターンで、

女性をヒールターンに導くリード。

色んな体験をし、
リードたるもののモロモロが分かるにつれ、
ココロの底からこう思ったものだ。
「なぁんて、リードって繊細なんだろう!?
こりゃぁ、
リキんでエイヤァと
頑張ってできるもんではないわ!」


女性が右足を後退、ついで、
カラダの中から左足を引き寄せる感覚
軸の傾き
重心の移動
筋肉のテンション・・などなど
女性が発する情報をコト細やかに感じ取り、
ソレに、

自分の感覚を加えていく・・・という、

コト細やかな作業。
右腕・手に、
少しでも妙なチカラが入っていたら、
女性の動きが感じとりにくいコトも分かってきた。
かといって、
全くの脱力では、
リードが伝わらないことも分かって来た。
また、
ホールドをした途端に女性の重心位置を察知する必要性も、
感じられるようになってきた。
重心が低すぎる人は、高く、
(床からのエネルギーが届いていなくて)
高すぎる人は、低く
なるように、ホールド操作で導いたり、
床下にビッチリ根を生やして、
“居着いて”しまっている女性の
根っこを切り取り、
踊れる高さにまでエネルギーを上昇させたり、
ソンでもって
カラダのトーンが弱すぎる女性に、
お腹の奥を締めさせる感覚を
リードしたり・・・
そういった、やや特殊なワザも
「頑張って、覚えた」
ものでは決してない。

カラダをゆるめ、

できるだけ無用な頑張り

手放した後についてきた副産物


ばかりなのだ。

「まぁ、それじゃぁ、
パートナーワークができるようになれば、良いのね?
ムダな頑張り気質は治るのね」

という声が上がりそうだが、
うーん、
コトはソウ簡単ではないと伝えておこう。
頑張り気質の女性は、
男性役をしても、頑張っちゃうことがもっぱら、だから。
で、リードをやったつもりでいるが、
案外、的(まと)ハズレで、
実は相手に届いてないケースが、多い
または、
ムダな動きが多すぎる場合も。
(でも、相手女性が上手かったら、気がつかないってもン)

“つもり・リード”で終わらないよう、
繊細かつ効率の良いリード学習を心がけることは重要だ。
もっとも良いのは

カラダの中の

最小限のアクションで、

相手をリードする


ワザを磨くことだ。

「こんな小さなアクションなのに、
相手に伝わるものなのか!?」

最初は、驚きだったけど、
そのうち
「こんなに小さなアクションを起点とスルから
末端まで、正しく伝達できるものなのね」

と、理解できるようになったんだ。

え、
男性の人どうしたらいいの?って?
男性も女性役をヤルっておススメだよ。
すると、
「女性って大変だなぁ。
男性を感じるって・・・
細やかなもんだね」

って知ったり
「良いリードしているつもりだったのに、
振り回していただけか」

とか
「大きなリードをしていたつもりが、
丁寧ではなかった・・・」

などは、
反対の立場になってようやく分かるってモンでもあるよ。
そう、でも、言わば、
社交・競技ダンスそのものがとっても細やかなもの、
なんだよね。
決して、力任せではできない。


      続く第1959話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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