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社交ダンスを始めるということ 第191話へ


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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.14 

何も知らないという前提で

レッスンを行う


ビギナー・レッスン考(2)


ビギナー・レッスンは、
現役ダンス教師にとって、
非常に大事なものだ・・・と、ワタシは思う。
なぜなら、

多くの“気づき”を与えてくれるからだ。

正直、
中上級者や競技ダンサー対象のレッスンだけでは、
色んな意味で“レッスン勘”が鈍ってくるように思うんだ。
平たく言えば、
ホンマに良いレッスンができなくなってしまう。
っていうか、

ダメ・レッスンをやっていても

気づかなくなってきてしまうんだな。

実は、ワタクシ、
フツーのレッスンやらワークに、
疑問・行き詰まりを感じると、
ビギナー・レッスンを基盤として考え直すことにしているんだ。
「まっさらなビギナーさんに対してなら、
どうするだろう?
どんな風に伝えるだろう?」

って、具合にね。
すると、
意識が変わる。
教師として、

初心に戻ることができるんだ。

ゆえに、
ビギナー・レッスンは、
ワタシにとって
日々のレッスンの軌道修正が行なえる場なんだな。

ん?
ダメ・レッスンってどんなレッスン?
うーん、そうね、イローンなケースがあるよね。
でも、ハッキリ言えるのは、
そのダメ・レッスンをビギナーさんに向けてやっちゃうと、
「あぁ~失敗した」
ってことが、メチャンコ分かりやすいってモン。
その辺りが
“気づき”となるわけよ。

ってことで、ワタシが学び得た
いくつかの気づきについて話してみよう。

ビギナーさんは、当然ながら、ダンスを知らない
だもんで、

「生徒サンは、

ナニも知らないという前提で

レッスンを行なうこと」


が、当たり前に、容易にできるんだな。
言い換えれば
ビギナー・レッスンで、
「ダンスは初心者でも、大人(おとな)なんだから、
マァ、コノくらいの理解はできるだろう」

などと、勝手な“読み”で、
レベルを吊り上げ、
しかるべき段階を踏むのを怠ると、
ビギナーさんのカラダがざわつき始めるんだ。
「難しくて、できませーん」
「おもしろくないでーす」
「全然、楽しくない!」

スタジオ内は重苦しいムードに包まれ、
教師は汗・・・
果てには
「できない、自分が、悪いんだ」
「ドンくさいから、私には、無理」

という、
コンプレックスを早々に抱かしてしまい
「ダンス、むいてないみたいだから、やーめた」
そっぽを向かれてしまう結末に。
ダメ・レッスンが、

後悔・レッスンになっちゃうこともあるのよね。

ワタクシ思うに
ビギナーさんが“できない”“踊れない”のは、
100%、コッチが悪い訳で、
ビギナーさんのせいでは、決して、ない。
ビギナーさんは、
誉められ、励まされ、愛されるのみ。
ソレがビギナーさんの特権だ。
ビギナーさんに
「なぜ、こんなことも、できないの!?」
と、いう立場から教えることなど、
あってはならないことだもん。
できるだけ
超えるべきバーを低く設定し、
順序良く、1個1個超えていけるように配置。
気がつくと
「アラ?
こんなところまでやって来れたのね!
うれしい!」

そんなレッスンでないと、
ビギナーさんの重荷になるだろうから・・・

が、通常レッスンでは、なかなかそうはいかないんだよね。
ついつい、

“知っている”前提で、レッスンを行なってしまうんだ。

で、できない姿を見て、
「どうやったら、できるか」
のレッスンばかりに終始してしまう。
その根底に或るココロが、
「コノくらいは、できるはず・・・
(なのに、どうしてできないんだ?)」

である場合など、最悪だ。
生徒サンは、教師のココロを感じ取り、
デキル喜びや、
デキルうれしさに向かって、学ぶのではなく、
デキなくて悔しいから
デキない自分に腹が立って

ただむやみにがんばる人を量産する

結果になっちゃうのよね。

ビギナー・レッスンでの
気づき・その1
「生徒は何も知らないという前提で
レッスンを行うこと。
教師にとっては分かりきったことでも、
生徒にとっては難しいものだから」


これって、アノ大学時代の教育実習での学びよね。
(第433話参照)
キモに命じていてもついつい忘れがちなこと。


      続く第1766話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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