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社交ダンスを始めるということ 第191話へ


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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.14 

無垢な手・・・

ビギナー・レッスン考(1)


(シリーズの途中ですが、エッセイに寄り道させて下さいね)

カノジョの手に、触れる。
瞬間、

フワァッ~

恥じらいと喜びと不安が入り交じった空気が立ち上る。
鋭敏な指先は、電気を発するがごとく、だ。
ほんの少し、怖い、
無垢(むく)な、手。

「今、コレから、
コノ手を通し、
コノ方のカラダの中に、
ダンスを伝えていく、光栄」


ワタシのカラダは、
普段よりも
繊細
敏感
ソレでいて
強靭(きょうじん=しなやかで粘り強い)に
“設定”される。

ステップ、開始。
ワタシは、脅かさないように、ゆるりと動き始める。
それでも、
戸惑っている感触が返ってくる。
そりゃぁそうだ、

人生初のダンス体験・・・

すぐさま、カノジョは“超・集中状態”に誘われる。
カラダの中に吹き込まれる動きを、
夢中になって追い始めている。
無垢な手は汗ばみ、緊張から固くなる。
ワタシの指にしがみついてくる。
が、
ワタシは、しがみつかせたまんまで、
同じステップを何度も何度も繰り返す。

ワタシは、
“与え続け”る。

いつしか、カノジョ自身の中で対話が始まる。
「こんなんで、いいの?」
「あ、少しわかってきたぞ」
「できた!」
「ちょっと、しくじった」
「あぁ、今は、うまくできた」


カノジョは、
落ち着いてきた、ようだ。
指はやわらぎ、元の鋭敏さを取り戻す。

しばらくすると、
ワタシは、
与えるばかりではなく、もらう側にまわってみたり、する。

果たして2人の中に循環が始まる。
カノジョは、
生まれてこのかた、体験したことのナイ、
コミュニケーション・フィーリングに魅了されていく・・・

終了。

カノジョの中に入り込んだ“動き”は、

“ライン=線”として残る。

そして、約1ヶ月後、
そのラインは驚くべき成長を
“まったくひとりでに”遂げているのである!?
ジャ、ジャーン~

以上は、

ビギナーさんのレッスン・シーンなんだな。

昔、
「お客様は、神様です」
なぁんて言葉あったけど
(三波春夫・・・なつかし過ぎ!?)
ワタシ思うに

「生徒さんは、宝です」

中でも

「ビギナーさんは“至宝”です」

至宝(しほう)・・・この上なく大切な宝。

最近、その“至宝”に遭遇する機会がめっぽう増え、
ホンマホンマ
ありがたい事・・・
ってことで、コノ場を借りまして、
チョイと
ワタクシ的ビギナー・レッスン考を
まとめてみたいと思うますんで、
しばし、
おつきあいくださいませ。


      続く第1765話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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