初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第163話へ
ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る
快刀乱麻クリニック
アームアクションはつながりが大切!
~魅せる!!ハンド&アーム・テクニック~
前回の続き。
アームアクションについてのグループレッスンが進行中だ。
ジュンコ先生、メンバーから上がった
“アームアクションへの意識”を白板にまとめ始めた。
(第1666話参照)
(1) ヒジから動かす
(2) 肩甲骨を意識
(3) 鎖骨から意識する、広げるように使う
(4) バレエで習ったポール・ド・ブラを活かす
・親指と中指を近づけて手の平の内側にしまう
・脇に“こぶし”一つ分の空間を開ける
・ 肩甲骨を下に下ろして、首を長くする
・ ヒジから先は力を抜く
・二の腕は力こぶのでない方の筋肉(上腕三頭筋)を意識し、
張っておく
・左右の肩甲骨を開いて、使う
ジュンコ先生はみんなの方に向き直り、
「さっきも言ったように、
ここに挙げたものは、すべて一理ある。
どれも参考になるわ。
でも、
アル大切な点を忘れてしまって、
一生懸命練習に励んでも、
目指す正しいアームアクションにはならないわ」
そして、カナちゃんの方を向いて
「最初は体感的にもGOODで、
ビジュアル的にもGOODであっても、
だんだんと、
どこか変だなぁということになっていくでしょうね」
次に、千恵子さんの方を向いて
「バレエのアームワークは、
あらゆるダンスの基礎になっているわ。
でも、本質を学んでいかないと、
転用はもちろん、
おそらくは、
バレエの中でも、実践的に通用しない。
千恵子さんはそのことに気づいているのでしょうね」
千恵子さん、ゆっくりとうなずいている。
「これから、アームアクションについての、
ソノ押さえるべき大切な点、
本質部分についてお話するわね」
「アームアクションをするにおいて、
最も大切なことは・・・つながりなのよ」
すると、トシ子さんから声が上がった。
「つながりとは、相手とのつながり、
コネクションということでしょうか?」
「いいえ、
相手とつながる前の、
自分の中でのつながりなのよ。
さぁ、
具体的にはどういうつながりか、分かるかしら?」
と、ジュンコ先生。
「・・・」
みんな、考え込んでいる。
が、しばらくして、紀子さんが手をあげて
「腕は、鎖骨を通して、
アバラとつながっているので、
アバラとのつながりですか?」
「正解ね。
その続きは?」
と、平田さんが笑いながら、
「“続き”とくれば、こういうことでしょうな。
アバラは、背骨とつながっているし、
背骨は、頭や骨盤につながっている。
骨盤は脚部につながり、
足の裏を介して床とつながっている。
ということで、
床から受け取る反作用エネルギーを
指先にまで伝達するすべてのつながり、
ネットワークを指すのでしょうな」
ジュンコ先生は、微笑みながら
「その通りよ!」
カナちゃんが声を上げた。
「あぁ、そうか。
ひじから動かすとか
肩甲骨から動かすとか
鎖骨から動かすとか言っても、
まだまだ小手先のこと・・・
だから、変なことになっちゃうんだ」
千恵子さんも
「そういえば、
バレエのレッスンの中でも
背中から腕を動かしなさないとか
胸から動かしなさいとか
脚部とのつながりを感じなさいなどと
習った記憶があります。
でも、当時は、
全く意味が分かりませんでした」
紀子さんは苦笑しながら
「それにしても、
すぐに忘れてしまいますわ。
手や腕は、
床からのエネルギーを伝達する導管だって、
何度も習ったのに・・・
意識しないとまだダメ、
実際、つながっていないのでしょうね」
ジュンコ先生は微笑みながら
「足裏から指先までって
“カラダ地図”のなかでも、最も距離がアル。
足裏と指先は“遠い関係”な、わけ。
そこの
“線=ライン”の本数を増やし、
またその関係の精度をあげ、
あるいは、
強化していく過程で目指すアームアクションは、
出来上がっていくものなのよ」
「このあとは、
そういったレッスンをやっていくつもりよ。
でも、その前に明らかにしておきたいこと・・・
手・腕と体幹部のつながりは、
足・脚と体幹部のつながりより、
実は、ずっーと難しいもの
それが“アームアクション”や
“ホールド時のフレーム”の難しさにつながってくる・・・
そのあたりをもう少し解説しておきましょうね」
続く第1668話へ
Real Junko Voice
(目次)
スペシャルバージョン282
~初めての宗教・勧誘~
ウチの母には、4つ違いのお姉さんがいる。
言うまでもなく
ワタシとは、叔母(おば)と姪(めい)の関係だ。
この“おばちゃん夫婦”は揃って、ある宗教団体の幹部、
かなりの“エライさん”だ。
地元ではちょっとした有名人らしい。
その宗教の“シンボル”のタメには、
命をも捧げる勢いで、
さまざまな活動を意欲的に行なっている。
娘2人も信者、
それぞれの“お婿さん”も結婚後、信者になったという。
信者になることを条件として結婚を許したのだろう、
ということだ。
ワタシがまだ幼かった頃、
“おばちゃん一家”は、
しょっちゅう、ウチの実家に遊びにきていた。
ワタシは、
おじちゃんのこともおばちゃんのことも好きだった。
特に従姉妹のお姉ちゃんには、いっぱい遊んでもらった記憶がある。
ところが、
ある時から、分かってきたのだ。
母が“お姉さん一家”のことを、あまり好きではない、ことを。
そして、
当時健在だった“おじいちゃん”と“おばあちゃん”でさえも、
“実の娘一家”の来訪を快く思っていないということを。
きっかけは“小さな事件”だった。
おばちゃんが、ワタシを“勧誘”したのだ。
「ジュンコちゃん、あなたには、才能がある。
おばちゃんたちと一緒に、
世の中の人のために尽くすお勉強をしない?」
ワタシは尋ねた。
「どんな勉強をしたらいいの?」
おばちゃんは、待ってましたとばかりに、
宗教活動の説明を始めた。
“シンボル”の尊さ
ソレを信心していく行為がどれほど有意義であるかを、
ワタシ相手に熱弁したのだ。
信者の“成功・体験談”が収められているという、
カセットテープが手渡された。
その日、
“おばちゃん一家”がいなくなってから、
実家メンバー総出で、
“おばちゃん一家”の悪口が始まった。
「あの宗教をヤルようになってから、おかしくなった」
「口では、良いことばかり言っているが、行動が伴っていない」
「親の目の前で、ジュンコを勧誘するなんて、もってのほか・・・」
“おばちゃん一家”のせいで、
どんな宗教活動でも、毛嫌いするようになったという
“おじいちゃん”の一声が、忘れられない。
「宗教ヤルようなもんに、ろくなモンはいない」
いつも 応援クリック ありがとうございます。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る
快刀乱麻クリニック
アームアクションはつながりが大切!
~魅せる!!ハンド&アーム・テクニック~
前回の続き。
アームアクションについてのグループレッスンが進行中だ。
ジュンコ先生、メンバーから上がった
“アームアクションへの意識”を白板にまとめ始めた。
(第1666話参照)
(1) ヒジから動かす
(2) 肩甲骨を意識
(3) 鎖骨から意識する、広げるように使う
(4) バレエで習ったポール・ド・ブラを活かす
・親指と中指を近づけて手の平の内側にしまう
・脇に“こぶし”一つ分の空間を開ける
・ 肩甲骨を下に下ろして、首を長くする
・ ヒジから先は力を抜く
・二の腕は力こぶのでない方の筋肉(上腕三頭筋)を意識し、
張っておく
・左右の肩甲骨を開いて、使う
ジュンコ先生はみんなの方に向き直り、
「さっきも言ったように、
ここに挙げたものは、すべて一理ある。
どれも参考になるわ。
でも、
アル大切な点を忘れてしまって、
一生懸命練習に励んでも、
目指す正しいアームアクションにはならないわ」
そして、カナちゃんの方を向いて
「最初は体感的にもGOODで、
ビジュアル的にもGOODであっても、
だんだんと、
どこか変だなぁということになっていくでしょうね」
次に、千恵子さんの方を向いて
「バレエのアームワークは、
あらゆるダンスの基礎になっているわ。
でも、本質を学んでいかないと、
転用はもちろん、
おそらくは、
バレエの中でも、実践的に通用しない。
千恵子さんはそのことに気づいているのでしょうね」
千恵子さん、ゆっくりとうなずいている。
「これから、アームアクションについての、
ソノ押さえるべき大切な点、
本質部分についてお話するわね」
「アームアクションをするにおいて、
最も大切なことは・・・つながりなのよ」
すると、トシ子さんから声が上がった。
「つながりとは、相手とのつながり、
コネクションということでしょうか?」
「いいえ、
相手とつながる前の、
自分の中でのつながりなのよ。
さぁ、
具体的にはどういうつながりか、分かるかしら?」
と、ジュンコ先生。
「・・・」
みんな、考え込んでいる。
が、しばらくして、紀子さんが手をあげて
「腕は、鎖骨を通して、
アバラとつながっているので、
アバラとのつながりですか?」
「正解ね。
その続きは?」
と、平田さんが笑いながら、
「“続き”とくれば、こういうことでしょうな。
アバラは、背骨とつながっているし、
背骨は、頭や骨盤につながっている。
骨盤は脚部につながり、
足の裏を介して床とつながっている。
ということで、
床から受け取る反作用エネルギーを
指先にまで伝達するすべてのつながり、
ネットワークを指すのでしょうな」
ジュンコ先生は、微笑みながら
「その通りよ!」
カナちゃんが声を上げた。
「あぁ、そうか。
ひじから動かすとか
肩甲骨から動かすとか
鎖骨から動かすとか言っても、
まだまだ小手先のこと・・・
だから、変なことになっちゃうんだ」
千恵子さんも
「そういえば、
バレエのレッスンの中でも
背中から腕を動かしなさないとか
胸から動かしなさいとか
脚部とのつながりを感じなさいなどと
習った記憶があります。
でも、当時は、
全く意味が分かりませんでした」
紀子さんは苦笑しながら
「それにしても、
すぐに忘れてしまいますわ。
手や腕は、
床からのエネルギーを伝達する導管だって、
何度も習ったのに・・・
意識しないとまだダメ、
実際、つながっていないのでしょうね」
ジュンコ先生は微笑みながら
「足裏から指先までって
“カラダ地図”のなかでも、最も距離がアル。
足裏と指先は“遠い関係”な、わけ。
そこの
“線=ライン”の本数を増やし、
またその関係の精度をあげ、
あるいは、
強化していく過程で目指すアームアクションは、
出来上がっていくものなのよ」
「このあとは、
そういったレッスンをやっていくつもりよ。
でも、その前に明らかにしておきたいこと・・・
手・腕と体幹部のつながりは、
足・脚と体幹部のつながりより、
実は、ずっーと難しいもの
それが“アームアクション”や
“ホールド時のフレーム”の難しさにつながってくる・・・
そのあたりをもう少し解説しておきましょうね」
続く第1668話へ
Real Junko Voice
(目次)
スペシャルバージョン282
~初めての宗教・勧誘~
ウチの母には、4つ違いのお姉さんがいる。
言うまでもなく
ワタシとは、叔母(おば)と姪(めい)の関係だ。
この“おばちゃん夫婦”は揃って、ある宗教団体の幹部、
かなりの“エライさん”だ。
地元ではちょっとした有名人らしい。
その宗教の“シンボル”のタメには、
命をも捧げる勢いで、
さまざまな活動を意欲的に行なっている。
娘2人も信者、
それぞれの“お婿さん”も結婚後、信者になったという。
信者になることを条件として結婚を許したのだろう、
ということだ。
ワタシがまだ幼かった頃、
“おばちゃん一家”は、
しょっちゅう、ウチの実家に遊びにきていた。
ワタシは、
おじちゃんのこともおばちゃんのことも好きだった。
特に従姉妹のお姉ちゃんには、いっぱい遊んでもらった記憶がある。
ところが、
ある時から、分かってきたのだ。
母が“お姉さん一家”のことを、あまり好きではない、ことを。
そして、
当時健在だった“おじいちゃん”と“おばあちゃん”でさえも、
“実の娘一家”の来訪を快く思っていないということを。
きっかけは“小さな事件”だった。
おばちゃんが、ワタシを“勧誘”したのだ。
「ジュンコちゃん、あなたには、才能がある。
おばちゃんたちと一緒に、
世の中の人のために尽くすお勉強をしない?」
ワタシは尋ねた。
「どんな勉強をしたらいいの?」
おばちゃんは、待ってましたとばかりに、
宗教活動の説明を始めた。
“シンボル”の尊さ
ソレを信心していく行為がどれほど有意義であるかを、
ワタシ相手に熱弁したのだ。
信者の“成功・体験談”が収められているという、
カセットテープが手渡された。
その日、
“おばちゃん一家”がいなくなってから、
実家メンバー総出で、
“おばちゃん一家”の悪口が始まった。
「あの宗教をヤルようになってから、おかしくなった」
「口では、良いことばかり言っているが、行動が伴っていない」
「親の目の前で、ジュンコを勧誘するなんて、もってのほか・・・」
“おばちゃん一家”のせいで、
どんな宗教活動でも、毛嫌いするようになったという
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