2011.01.14 (第1452話)ダンスの根本的“なぜ?”の解決に迫るCⅩⅩⅩⅤ~乗れる曲から、始める~
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第102話へ
ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る
快刀乱麻クリニック
乗れる曲から、始める
~ザ・音楽トラブル~
ではでは、
快刀乱麻クリニックに訪れたあの“患者サン”のお話に戻りましょ。
(第1443話参照)
Tさん 52歳 ダンス歴6年
「ボクの悩みは、
ルンバとチャチャチャの音が、取れないことです」
そんなTさんに対し、
「『ルンバとチャチャチャの音を取れるようにしましょうね』
と、即、ノウハウ伝授を行なっても、まずは成功しない。
“音楽が取れない”というのは、単なる症状で、
その真相原因は深い場合が多い」
と、ジュンコ先生。
「むやみに即効性を期待せず、
無理なく、ゆっくりと、
でも着実なる“改善”に導くコトが大事。
そのためにも、
まず、ちゃんと診断をし、その後も観察を続ける必要がアル」
という。
しかも
「観察をするのは、
『音を外している時』
の状態・状況ではなく
『音楽に向かっていく時』
の状態、状況よ」
(第1444話参照)
さぁて、
ジュンコ先生、
悩めるTさんをどのように導いていったのだろうか?
Q
「Tさんの診断結果はどうだったのですか?
なぜ、音楽がハズレちゃってたんでしょう?」
ジュンコ先生
「 色々な曲を
20曲くらい聴いてもらっての診断だったんだけど、
“過集中”(かしゅうちゅう)の傾向がたぶんにあったわね。
(過集中に関する詳しいお話は第649話参照)
一生懸命、音楽を聴こうとして、
気持ちもカラダも固まってしまっていたようね。
音楽そのものに関しては、
スムーズに乗っていける曲とソウでナイ曲があるようだった。
そして
乗ってイケナイ曲・・・
カラダになかなか入って来ない曲ほど、
過集中気味になる。
だから、余計に音を外す結果を生む」
Q
「なるほど。
最初の段階で“あぁ、難しい曲だな”って思っちゃったら、
なかなかスムーズに乗ってはイケナイですものねぇ」
ジュンコ先生
「そうなの。
音楽って本当に人それぞれ・・・なのよ。
どの曲を難しいと感じるかも個人差があるし、
好みも大きく関わってくる。
ルンバやチャチャチャといったラテンミュージックが、
すーっとカラダに入って来ない、
なんてヒトがいても全然不思議じゃないわ」
Q
「ということは、
『音楽が取れない、外れてしまう』というのも、
不思議ではナイということですね?」
ジュンコ先生
「そう!
ソノ辺りの心理的なことはまた、
オイオイ取り上げるけれども、
とにかく、
音楽が取れないことは恥ずかしいことではないわ」
Q
「そういう言葉を聞くだけで、
ホッとするヒトも多いんじゃぁないでしょうか。
で、
そのTさんにはどのような“処方箋”を与えたのですか?」
ジュンコ先生
「診断した曲の中から
音が取れた曲
カラダが乗りやすそうだった曲を
セレクトして、紹介。
『セレクトした音楽を気が向いた時、
しょっちゅう、聞くこと。
別に踊らなくてもイイし、単なるBGMで良いから、
とにかく、たくさんの回数を聞く。
踊りたくなったときは、
この音楽に乗って、好きなように踊る・・・を、試してみて』
と、提案したわ」
Q
「あのぉ、セレクトは、
取れなかった曲ではなくて、
正解だった曲、でいいのですか?
外した曲の方を何度も聴いて
取れるようになるまで練習するものかな、と思ったので」
ジュンコ先生
「ソンナ練習をしたら、余計に過集中になっちゃうわ。
いい?ココからが大事な点よ。
音楽トラブル改善に向けてのスタートは、
自然にカラダが反応し、
「あぁ、踊りたいなぁ」という曲に、
出合うことから始まればベスト
先生側は
診断後も観察を続けながら、
『あぁ、この方のカラダは
こういう音楽を欲しているのかしら?』
を探って行かなければならないわ。
もちろん、本人の情熱と協力があってこそ、
のお話だけれどね・・・」
続く第1453話へ
Real Junko Voice
(目次)
スペシャルバージョン164
~パワースポット・・・足止め・カウントダウン~
9日の記事の続き。
11時15分頃、“現場”近くに到着。
やや離れた駐車場に車を止め、
チンチン電車の線路伝いに、神社まで歩いて向かう。
人は、チラホラ。
みんな厚着をし、足早だ。
大社を目指していることは一目瞭然。
ヒデ君
「思ったより、静かやな。混んでなさそうや」
楽勝、ムードだった。
ところが、神社に着き、驚いた。
“露店(ろてん)”の数が、ハンパじゃなくスゴいのだ。
お祭り大好き、ヒデ君の目の色が変わった。
「トウモロコシ、メッチャうまそう」
「金魚すくいは、さすがにナイかなぁ」
ワタシはワタシで、
くじ引きの景品として出されている“リラックマ”にココロ奪われ・・
と、最初は、
アチコチ寄り道しながら、余裕な時間を過ごしていたのだが、
突然、事態が変わった。
「あれぇ?人、スゴく増えてる。
いつの間に!?」
遠くライトアップされた“太鼓橋”が、
人の波でうねっているのが目に入ったのだ。
そういえば、周りも明らかに人が増加している・・・
「ヤバい、遊び過ぎた。
急がなきゃ」
気持ちを切り替え、先を進んだ。
ところが、時、すでに遅し。
“ドン付き”が、すぐにやってきた。
それ以上、先に進めなくなったのだ。
なのに、後ろからは、人がドンドンやってくる。
ほどなく、動きは完全ストップ。
前に進むことも後戻りもできなくなってしまった。
背伸びして、周りを見渡す。
全方向、人・ひと・ヒト・・
神社内に“流入”してきた大量の人の間に、
はまり込んでしまったような状態だ。
「なんじゃぁ?コレ、異常やで。
いっつも、ココ、こんなんなんかぁ?」
「エラいことになったなぁ」
独り言を言いながら、ひたすらあきれるヒデ君。
太鼓橋まででも、まだ距離は相当あるはずだ。
ソコから目指すべき拝殿までは・・・もう、見当がつかない。
時計を見る。
もう、じっとしたまま、20分ほど経過している。
しばらくして・・・あぁ、カウントダウンが始まってしまった。
「こんなとこで、イヤやぁ~」
若い女性の声が響く。
が、容赦なく時は過ぎ、
3・2・1・・
「あけましておめでとう」
思いがけない、スタートになってしまったぞ・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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(第1443話参照)
Tさん 52歳 ダンス歴6年
「ボクの悩みは、
ルンバとチャチャチャの音が、取れないことです」
そんなTさんに対し、
「『ルンバとチャチャチャの音を取れるようにしましょうね』
と、即、ノウハウ伝授を行なっても、まずは成功しない。
“音楽が取れない”というのは、単なる症状で、
その真相原因は深い場合が多い」
と、ジュンコ先生。
「むやみに即効性を期待せず、
無理なく、ゆっくりと、
でも着実なる“改善”に導くコトが大事。
そのためにも、
まず、ちゃんと診断をし、その後も観察を続ける必要がアル」
という。
しかも
「観察をするのは、
『音を外している時』
の状態・状況ではなく
『音楽に向かっていく時』
の状態、状況よ」
(第1444話参照)
さぁて、
ジュンコ先生、
悩めるTさんをどのように導いていったのだろうか?
Q
「Tさんの診断結果はどうだったのですか?
なぜ、音楽がハズレちゃってたんでしょう?」
ジュンコ先生
「 色々な曲を
20曲くらい聴いてもらっての診断だったんだけど、
“過集中”(かしゅうちゅう)の傾向がたぶんにあったわね。
(過集中に関する詳しいお話は第649話参照)
一生懸命、音楽を聴こうとして、
気持ちもカラダも固まってしまっていたようね。
音楽そのものに関しては、
スムーズに乗っていける曲とソウでナイ曲があるようだった。
そして
乗ってイケナイ曲・・・
カラダになかなか入って来ない曲ほど、
過集中気味になる。
だから、余計に音を外す結果を生む」
Q
「なるほど。
最初の段階で“あぁ、難しい曲だな”って思っちゃったら、
なかなかスムーズに乗ってはイケナイですものねぇ」
ジュンコ先生
「そうなの。
音楽って本当に人それぞれ・・・なのよ。
どの曲を難しいと感じるかも個人差があるし、
好みも大きく関わってくる。
ルンバやチャチャチャといったラテンミュージックが、
すーっとカラダに入って来ない、
なんてヒトがいても全然不思議じゃないわ」
Q
「ということは、
『音楽が取れない、外れてしまう』というのも、
不思議ではナイということですね?」
ジュンコ先生
「そう!
ソノ辺りの心理的なことはまた、
オイオイ取り上げるけれども、
とにかく、
音楽が取れないことは恥ずかしいことではないわ」
Q
「そういう言葉を聞くだけで、
ホッとするヒトも多いんじゃぁないでしょうか。
で、
そのTさんにはどのような“処方箋”を与えたのですか?」
ジュンコ先生
「診断した曲の中から
音が取れた曲
カラダが乗りやすそうだった曲を
セレクトして、紹介。
『セレクトした音楽を気が向いた時、
しょっちゅう、聞くこと。
別に踊らなくてもイイし、単なるBGMで良いから、
とにかく、たくさんの回数を聞く。
踊りたくなったときは、
この音楽に乗って、好きなように踊る・・・を、試してみて』
と、提案したわ」
Q
「あのぉ、セレクトは、
取れなかった曲ではなくて、
正解だった曲、でいいのですか?
外した曲の方を何度も聴いて
取れるようになるまで練習するものかな、と思ったので」
ジュンコ先生
「ソンナ練習をしたら、余計に過集中になっちゃうわ。
いい?ココからが大事な点よ。
音楽トラブル改善に向けてのスタートは、
自然にカラダが反応し、
「あぁ、踊りたいなぁ」という曲に、
出合うことから始まればベスト
先生側は
診断後も観察を続けながら、
『あぁ、この方のカラダは
こういう音楽を欲しているのかしら?』
を探って行かなければならないわ。
もちろん、本人の情熱と協力があってこそ、
のお話だけれどね・・・」
続く第1453話へ
Real Junko Voice
(目次)
スペシャルバージョン164
~パワースポット・・・足止め・カウントダウン~
9日の記事の続き。
11時15分頃、“現場”近くに到着。
やや離れた駐車場に車を止め、
チンチン電車の線路伝いに、神社まで歩いて向かう。
人は、チラホラ。
みんな厚着をし、足早だ。
大社を目指していることは一目瞭然。
ヒデ君
「思ったより、静かやな。混んでなさそうや」
楽勝、ムードだった。
ところが、神社に着き、驚いた。
“露店(ろてん)”の数が、ハンパじゃなくスゴいのだ。
お祭り大好き、ヒデ君の目の色が変わった。
「トウモロコシ、メッチャうまそう」
「金魚すくいは、さすがにナイかなぁ」
ワタシはワタシで、
くじ引きの景品として出されている“リラックマ”にココロ奪われ・・
と、最初は、
アチコチ寄り道しながら、余裕な時間を過ごしていたのだが、
突然、事態が変わった。
「あれぇ?人、スゴく増えてる。
いつの間に!?」
遠くライトアップされた“太鼓橋”が、
人の波でうねっているのが目に入ったのだ。
そういえば、周りも明らかに人が増加している・・・
「ヤバい、遊び過ぎた。
急がなきゃ」
気持ちを切り替え、先を進んだ。
ところが、時、すでに遅し。
“ドン付き”が、すぐにやってきた。
それ以上、先に進めなくなったのだ。
なのに、後ろからは、人がドンドンやってくる。
ほどなく、動きは完全ストップ。
前に進むことも後戻りもできなくなってしまった。
背伸びして、周りを見渡す。
全方向、人・ひと・ヒト・・
神社内に“流入”してきた大量の人の間に、
はまり込んでしまったような状態だ。
「なんじゃぁ?コレ、異常やで。
いっつも、ココ、こんなんなんかぁ?」
「エラいことになったなぁ」
独り言を言いながら、ひたすらあきれるヒデ君。
太鼓橋まででも、まだ距離は相当あるはずだ。
ソコから目指すべき拝殿までは・・・もう、見当がつかない。
時計を見る。
もう、じっとしたまま、20分ほど経過している。
しばらくして・・・あぁ、カウントダウンが始まってしまった。
「こんなとこで、イヤやぁ~」
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