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読者限定ワークショップ

社交ダンスを始めるということ 第79話へ




特別シリーズ 
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.8 

踊っていないのになぜ勝てる!?

一視同仁のココロへの旅(5)


そういえば・・・
ワークショップのしょっぱなに、
ヒデ君よりジュンコ先生の紹介があるんだな。
そこでヒデ君、まじめぇな面持ちで、
ブログ左横の写真の下に載っているプロフィールを、
まんま読み上げるわけよ。
「スタンダード・ラテンともにプロA級取得」
とか、
「○○戦優勝」
とかっていうアレ。
ワタシ、この時間がベリー苦手。
なーんか、いたたまれないのよねぇ。
イヤ、別にプロフィール内容にウソがあるわけではないし、
堂々していていいんだけれどもね、
ただねぇ~
よーく覚えているわけよ。
プロA級で一応“活躍”していた、アノ当時、
自分がどんなダンスをしていたかって。
そりゃぁもう

とんでもないダンスをしていたんですから(苦笑)

え、それって、どんなダンスかって?
そうね・・・一言で言うなら、

“リキミまくりダンス”

とにかく、カラダを固めて、
一生懸命がんばって踊っていた、って感じかな。
で、現ジュンコ先生が、
「コレ、メッチャ大事よぉ」
と、提言している核(かく)の部分=
ジュンコメソッドのかけらもナシ
今から思えば、
「え~っ!うそぉ~!信じられなーい!!??」
な、
ホンマ、スゴいダンスだったんだ。

エネルギー操作なんて、知ったこっちゃナイ(笑)
重力エネルギー? 反作用エネルギー?
感じたこともなければ、考えたこともなかったよ。
インナーマッスルの存在も知らず、
アウターマッスルで、しっかりカタチを作って、
足で一生懸命“こいで”踊っていたな。
肩甲骨も骨盤も、モチ、不自由だった。
音楽
ただ鳴っているのを聞いていただけ、
モチ、聴いてなどいない。

そういや、
ナーンにも感じて踊っていなかったなぁ。

床も相手も音楽も、

“感じる”なんて対象ではなかった
んだ。

おまけに自分のことも。
全く感じていなかったし感じようともしていなかった・・・

怖いのは、
「それでも、なんとか、踊れていた」
ってコトだ。
というより、
「踊りとしてのカタチを成していた」
ってコト。
それ以上に恐ろしいのは、
「一応、A級選手で成績もソコソコとれていた」
という事実だろうね。
言い換えれば、

「他者の目には

ちゃんと結構上手に(!?)

踊っているように見えていた」


コレは相当怖い・・・
だってワタシ、思っていましたもん。
「オーイ、審査員の先生方よ、ドコを見てるんだ?」
って。
「だまされチャァ、ダメじゃん!
おかしいじゃん!」

って。

かくして、
自分たちが勝つことで、審査員への信頼を失っていくという、
ミョーな構図が出来上がってしまったんだ。
「審査員は、正しく見ていない人が、多い」
と同時に、
「見る人が見たらきっと、
中身のないダンスだって、バレちゃうんだろうな」

いつも恐れてもいたものな。

さすがにお師匠サン夫妻は、
ソノ辺り正しく見ていてくれた、唯一のヒトだろう。
「なんで、あの踊りで勝つんや!?」
苦笑いしているときも多かったよ。

コレは幸いだった。

もう一つの幸いは、
ワタシ自身
「自分が“踊れていない”という自覚があった」
ことだろう。
「他者から良い評価を受けても、
自分では、それに値していないとよく分かっていた」
コト・・・ちょっとは正しく自分のことを見ていたという訳だ。

ただ(ココからが超大事なんだけど)
お師匠サン夫妻も、
ワタシも、
ある意味、正しく見ていた(他の人よりも)かも知れないが、
真の正しく見るではなかったんだな。
なぜなら、

開かれた目で見ていたのでは、なかったから・・・
(第1371話参照)

そこらへんに“気づき”を持ち始めたのは、
競技ではなく、
教師の体験からだったのだ。


       続く第1374話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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