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社交ダンスを始めるということ 更新しました




特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.10 

良い習慣を植え付け、ソコから進化させていく

ダンス教師・七色変化(19)


ダンス教師の普遍的役割

その3 

良い習慣を植え付け、

ソコから進化させていく役割


さぁ、大事な役割だ。

例をあげれば、こういうシーン・・・
アル生徒さんが、やってきて、教師であるアナタに言う。
「ワタシ、このままではダメだと思うのです。
でも、ドコが悪いのか分かりません。
もっと上手くなるには、
ドコをドウ変えたら良いのですか?」


アナタは、その生徒さんが、
「右ヒジを張って、リキませ、
ホールドの枠を保持している」
ことに、気がつく。
そこで、
ありのままに告げ、改良を施す。リキミをとったのだ。
途端に、非常にスムーズに踊れるようになる。
生徒さんもビックリだ。
ところが、その非常にスムーズなダンスは、
ソノ1回きり・・・すぐに元に戻ってしまう。
なぜだ!?!?
答えはカンタン
「右ヒジを張って、力ませ、
ホールドの枠を保持する」
ことが、

“習慣”になってしまっているから、だ。

生徒サンの今現在のダンスは、
一朝一夕にできあがったものではない。
かなりの年月がかかっている。
で、その年月の間、その人なりの、

あらゆる習慣性

カラダ&ココロに作り出している


ハズなんだ。

ダンス教師のヤルべきことは、
生徒さんの持っている習慣性の中から、
良いモンと悪いモンを見抜き、
良いモンは継続させ、
悪いモンは改良させる
その上で、
現状のダンスをさらに良くするために、
新しい良い習慣を植え付けていく

スラーッと書き並べるとカンタンそうだけど、
イヤイヤ、なかなか上手くはいかない。
習慣を変えるって、かなり難しいことなんだな。

さて、虎の巻にはこう書いているよ。
「ダンスは繰り返される習慣性の中で形成されるものである。
ただ『懸命に』ではなく、
より『賢明』にダンスを習得していくには、
習慣の持つ強力な力をまず味方につけてしまうことが大切だ。
つまり、
ダンス上達のためには、徹底して悪い習慣を改善し、
良い習慣をココロとカラダに植え付けていく。
作業・プロセスが重要なのである。
この行程に一緒に携わり(たずさわり)教育・指導していくのが、
ダンス教師の役割である」


次に、
良い習慣を植え付けていくために必要な3つの条件を挙げ、

① 良い習慣とはナニを指すのか?
② なぜ、ソレが良い習慣なのか?
③ それは、どうやってするのか?

「この3つの条件に対して
生徒サンが納得できるクリアな答えが必要だ」
としている。

また、すでについてしまっている悪い習慣をとるには、

① どんな習慣がついてしまっているのか?
② ソレはなぜいけないのか?
③ どうすれば直るのか?

(ダンス教師が生徒さんに対し)
これら3つをちゃんと説明することが、大事

なにしろ、いったん身に付いた習慣って、
スゴく改善しにくいもの。
本格的な改善のためには、
ダンス教師による
ちゃんとしたサポート・アドバイスなりが必要だ。
その際、同時に、
ダンス教師と生徒サンの間に、

信頼関係を築いていくコトも重要になってくるだろう。

虎の巻より抜粋
「悪習慣の改善は難しく、かなり強い動機付けが必要である。
無意識化してしまっているクセは、
意識的な作り直しを忍耐強くやらないと直らないのだ。
混乱と葛藤の結果、元の習慣に戻されてしまう人も多い。
頭では理解できても、
いざ(改善作業を)実行してみると難しすぎる、
あるいは、自分には不可能だと感じてしまうのだ。
コレまでの安定を崩してまで変化させるよりも、
不調和な状況に慣れてしまった方が、
良いと自分に言い聞かせようとするかも知れない」


ナニヤラ思い当たる人、いっぱいいるかも!?
変わるって大変だもんね。
ザゼツしちゃいそうになるよねぇ。
で、虎の巻にはこう続いているよ。

「この不安定な時期を
いかに楽しみながら、スムーズに、
有意義に乗り越えさせてあげられるか、が、
ダンス教師の課題である」


「(生徒さんが)悪習慣から抜けられない裏には、
隠された意図がある・・・
ということをダンス教師は知らなければならない。
その悪習慣は、本人にとっては心地よく“利益”もあるため、
いけない?
おかしい?
とは気がつきながらも、
捨てきれないで繰り返されてしまったものが多いということだ。
ダンス教師の価値観を押し付けたり、
無理矢理方向を変えさせることなどできないし、
かえって危険である」


うーん、この辺り難しいよね。

教師が、生徒サンの気持ちを、

ドコまで理解できるか
にかかっているんだろうね。

生徒サンが習慣を、
定着させてしまうまでにかかった年月を思いやり、
(改善は)あせらず、ゆっくりと、でも着実に、が基本。

虎の巻抜粋
「どんな表面的現れであっても
無意識化された過去の経験に深い根を下ろしたものであり、
“その人そのもの”になっている、
非常に変化しにくくなっているケースが多いということを、
ダンス教師は知らねばならない。
安易に外観を取り繕うために、
枝葉末節の習慣性を変えるよう指示を与える。
または、
習慣性などには目を向けず、
ただ単に新たなテクニックを与えても、
生徒さんは決して上手くならない」


ともあれダンス教師自身が、
まず、
自分の習慣を見直し、
良くないなぁってモンは、勇気をもって改めていく・・・

ソレがもっとも大事かもね。


       続く第1309話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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