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社交ダンスを始めるということ 第60話へ




特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.10 

アナタがアナタと踊るとき

ダンス教師・七色変化(16)


ダンス教師の7色目の役割
あなた(生徒さん)の鏡としては、こういうシーンで活かされる・・・

ワタシ、個人レッスン中、
生徒さんにこんな風に声をかけることがアルんだ。

「〇〇さんは、

〇〇さん自身と踊ったことナイでしょ?

一度、踊ってみますか?」


で、生徒サンが女性なら、チョイ男性役
男性なら、女性役をしてもらって
ワタシが〇〇さんに

なりきって一緒に踊るんだ。

このとき、ワタシのダンスは消える。
鏡となって、
生徒さんのダンスを映し出すことに徹するんだ。
生徒さんに自分のダンスを感じてもらうのが大いなる目的だ。

この方法は、効果テキメンだ。
「肩に力が入っていますよ」
とか、
「手が突っ張ってますよ」
などと言った、
口頭によるアドバイスよりも、はるかに説得力を持っている。
ほとんどの人は、驚き、ときに笑い出す。

「え~っ!?ワタシ、

こんなにホールド、固めています?」


「ボクって、こんな感じなんですか?」

で、納得するや、早速直しにかかる人も多い。
直し方は、真剣だ。
さながら、自分の姿をビデオチェックした直後のごとく、だ。

ただしこのレッスン方法には、気をつけるべき点がアル。
“なりきりダンス”をするときは、
悪い部分
(先生側から見て、その人が直したほうが良いと思われる箇所)を、

誇張しないこと

でありながらも、当然、忠実に表現することが肝要。
だもんで、結構、難しい。
ある程度以上のダンス力がナイと、正しいモノマネは無理。
というより“モノマネ”ではダメなんだ。

“再現”でないと、レッスン的効果はナイし、

第一、生徒さんに失礼だ・・・と見ている。
(モノマネは、悪い箇所の誇張にとどまってしまうこと、多し)
また、
信頼関係のアル生徒サンのときにのみ行なった方が良いだろう。
ということも、付け加えておこう。
再現されたことで、
気を悪くされてしまう生徒さんもいるだろうからだ。

てな感じで、
リスキーな“再現・ダンス”レッスンだが、
ダンス教師としての力をつけていくには、
結構良い練習になるんだな。
なぜか?
その生徒サンの動きをより正しく再現するには、
より正しいカラダの動きを観察する、というよりも、

より細やかな、

ココロの動きの観察が必須
だからだ。

ここで、
7色目の役割「あなた(生徒さん)の鏡として」が、
非常にポイント
になってくる。
そう、この“再現・ダンス”って、
自分自身のカラダとココロになるくらいの

真剣フィーリングにならないと、できないことなんだ。

教師自身の単なる思い込みや、
傲慢・生徒サンを下に見る気持ちなど、
邪心が混じると、失敗する
つまり、
まっさらの気持ちで、
対象となる生徒さんのダンスを、
理解しようとしないと、正しい再現が不可能
なんだ。

その生徒さんが、やってしまう
“おかしな動き”とか
なかなか直らない“リキミ”には、
深い根っこが存在する場合がほとんどなのだ。
その根っこの部分を見ずして、
枝葉のみの再現は、あまりにがない。

また、直した方が良い部分に対し、
適切なアドバイスをすることは言うまでもないことだ。


       続く第1306話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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