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社交ダンスを始めるということ 第53話へ




ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る
快刀乱麻クリニック

初心者・ホールド・リキミ要因(1)

~肩に関する謎~


Qさんとジュンコ先生の対談のつづき。

なぜ、肩に力が入ってしまうのか?

なぜ、僧帽筋が緊張状態になるのか?


初心者“ボク”(第1279話参照)と、
初心者“ワタシ”(第1280話参照)の体験の中に、
その原因をみていきましょ。


ジュンコ先生
「まずは“ボク”の体験から。
ドコがリキミの原因になっているか分かるかしら?」



「そうですね、
ココかなって部分を挙げてみます。
1つ目
鏡の前につれて行かれて、いきなりカタチから作らされた。
しかも、出来上がりのカタチを教えられ、
そのうち慣れると言われた。
2つ目
これまた、いきなりボディコンタクトをとった。
相手は、若い女の先生だったので余計に緊張した・・・と思う。
3つ目
たくさん指示を受けた。
しかも、最初から絶対できないでしょ?
みたいなものばっかり」


ジュンコ先生
「正解よ。
今、挙げてもらった部分が、すべてリキミの要因
“ボク”は、

ホールドとはカタチのことであり、

女性と必ずボディコンタクトをとり、
ものすごくたくさん気をつけるべきものがある
大変な作業だと解釈したんでしょうね。
こんなだと、
ホールドをしなきゃとなった時点で、ココロが構えてしまうから、
もう、その時点でリキミを誘発、
ソンナ癖がついてしまうの」



「あのぉ、改めてこうやって見てみると、
この“ボク”の体験は、極端な例かな?と思うのですが。
こんなにたくさんのリキミ体験を、
一度に体験することってないと思うのですが」


ジュンコ先生
「でも、似たような体験をした人は多いんじゃないかしら。
それに、
“ボク”のような体験が1つでもあれば、
ソコから、
ホールドをする=肩に力を入れてしまう
習慣ができてしまう場合が多い
わ」



「一つでも?
それなら、ワタシも経験、あります。
最初のレッスンで、
“ヒジをピンとはって、顔を上に向ける”
いわゆる、
ホールドのカタチから習いました」


ジュンコ先生
「じゃぁ、ホールドをカタチから学ぶと、
なぜ、肩に力が入る習慣ができるかは、分かるかな?」



「まず、初心者にソンナカタチできっこない!
だから、がんばって、リキんでしまう。
ソレに、カタチをキープしようとスル。
これも、初心者には無理。
肩に力が入ってしまう・・
こうやって、考えてみると
他にもたくさんありそうですね」


ジュンコ先生
「そうなの。
カタチの作り方そのもののミス、
というのも大きなリキミの原因なのよ。
初心者がキレイなカタチのホールドをしようとなると、
そのほとんどが、

アウターマッスル使用になる・・

コレが問題なの。
それに、
この“ボク”のケースで危ないのは、

自分の先生としか組めない

ホールドになってしまう
恐れがあるってこと。

先生のカタチにあわせて、
ホールドを作ったら、そうなって当然。
コレが、後々、リキミの原因になることが多いの」



「どういうことですか?」


ジュンコ先生
先生にあわせてカタチで作ったホールドは、
融通が利かない

他の女性と組むたびに、
『うまく組めない!』とカラダが察知して、
その度にリキむことになる。
肩に力が入っちゃうというわけ」



「そういうこと、ですか・・・
あの、ボディコンタクトや、
その他、“ボク”が先生から受けたたくさんの指示も、
初心者にはまだ早すぎるように、思うのですが」


ジュンコ先生
「その通りなの。

指示は必要最小限でないと、

すぐに力んでしまう
からね。

とくに、いきなりのボディコンタクトは、刺激が強すぎる。
カラダが固くならない人はいないでしょう」



「考えてみれば、そうですよね。
では、次に“ワタシ”の体験の方を見直してみます。
(第1280話参照)
これも、リキミ要因、いっぱいありそうです!」


       続く第1283話へ





Real Junko Voice
(目次)

スペシャルバージョン66

~良質の筋肉を持っている、ビギナー~ 

A子は、全くの初心者。
30代前半。
がっちりとした体格だが、特にスポーツはしていないようだ。
「運動不足です・・・」
と、照れたように告げた。

ダンス未経験者のカラダに触れる貴重な瞬間だ。
怖がらせないように、丁寧に、
彼女の手に、触れた。

冷たい手。
ワタシは慎重に、コネクトしていった。

綿のような柔らかさ・・・

そして、
「こ、コレは!?」

驚いた。

欲しい“重み”が、あるのだ。

ほぐれたカラダのものだけが有する、
“腕”の重みをすでに彼女は、手に入れている!?

なぜだ?
ガゼン、興味がわいてきた。
が、ココロを鎮め、
カンタンなステップを仕掛けてみた。

と、
ワタシのカラダに電気が走った。

彼女の“筋肉”は、
ワタシの動的エネルギーを正確に受け取り、
全身に伝達を始めているではないか。
リードに対し、
ゆとりアル時間を経て、足が動いているのを見ても、
彼女の筋肉の伝達能力の高さが伺える。

ワタシは、
ステップに変化を付けてみた。
彼女は、
「楽しい!」
を連発しながら、みごとに、ついてきた。

「楽しい!」
口から出る言葉は、ビギナーのそれだったが、
カラダはハシャグことも、ない。
落ち着いた気配は、すでに熟練者・・・

楽しかったのは、ワタシも同じだった。
それは、
世界のトップダンサーからも感じたことのない、
素晴らしいフィーリング
だった。

「あぁ、コレが良質の筋肉、というものか」
(第121122話参照 良質の筋肉とは?が分かります)

目指す方向が見えた、気がした。
そして、
彼女はワタシのモデリングの師となったのだ。

まずは彼女の意識調査から始めたのだが、意外にも・・・



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