2010.07.09 (第1263話)ダンスの根本的“なぜ?”の解決に迫るⅩⅩⅡ~二律背反による重みの現れ~
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第48話へ
ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る
快刀乱麻クリニック
二律背反による重みの現れ
~「床を踏む」とは?~
前号の続き。
ジュンコ先生のグループレッスンで、
ナチュラル・スピンターンの回転に入る前、
「パートナーの足が早く出て来て、
二人のタイミングが合わない。
今までは『もっと床を踏んで』と注意していたが
・・・どうしたら良いのか」
という質問に、
「女性のスピンターン回転に入る前の、
左足の上でカラダの中を使っている」
とジュンコ先生。
その動きについて・・・
ジュンコ先生は言う。
「コレは、この左足上だけではなく、
実は、すべてのステップに対して言えることなんだけど。
次のステップに向かう前に、
体重の乗っている方の足の上で、
ある運動が起こることで、エネルギーを生み出している。
そうすれば、
床からの反作用エネルギーも増え、
いわゆる
『床をしっかりと踏んだ状態になるわ』」
アル運動とは、抵抗運動だ。
抵抗運動とは、
簡単に次にホイホイ乗っていかないこと、
次のステップに対し、反対の運動を行なうこと、だ。
そうすることによって、
運動に二律背反性を生み出す。
(二律背反については第71・278話参照)
コレにより運動は良い意味での
フラストレーションをもち、
(欲求不満=詳しくは第1145話参照)
エネルギーが高まるんだ。
カラダの性能が上がり、
分化が進むにつれて、二律背反性は複雑化
(第1256話参照)
しかも、
意識的に「反対運動しなきゃ」とがんばらなくても、
だんだん無意識化してくるんだ。
(ここまでくれば、天才ダンサー!?)
なぜか?
ある一つの運動に対し、
多くのパーツが関わるからだ。
そのすべてのパーツに対し、ベリーナチュラルに重力が働く。
それに対し、自動的に反対方向に抗力が働き・・・
ってところから、
二律背反性が始まるからだ。
平たく言えば、
一つの運動に関わった多くのパーツすべてに、
上手い具合に抵抗運動が働くんだ、
ちょうど良い加減に、ね。
(この辺りの計算はカラダのセンサーが自動的にやってくれる)
すべては、
重力下で、スムーズな運動が“こけないで”できるよう・・・
さて、女性のスピンターンを例にとって説明しよう。
女性のスピンターンの4歩目は簡単に言えば、
右足前進
右回転のローテーション運動だ。
この運動自体、カラダの内側で行なう
・・・まず、コレが大事。
次に、
このカラダの中での
右足前進
右回転のローテーション
対し、抵抗運動、つまり反対の運動を起こす。
カラダの中を引き込み、
左回転の運動をスルということだ。
もちろん、行なわれる運動はコレだけではない。
実際は、もっともっと複雑だけど、
カラダの性能がアップするにつれ、
ソンナコンナは自動化されるってワケ。
結果、
チャーンと、こけないで立てて、
スムーズにカラダが運ばれ
今の動きに対し最適の重みが生み出される。
ハァ、知れば知るほど、カラダってスゴいよぉ~
はよう(早く)自らのカラダの性能をもっともっとアップさせ、
ある運動に対する
リアクションのすべてを、
自動化に持ち込みたい
・・・と願う、ジュンコ先生なのだ。
コレにて
「床を踏む」とは?
シリーズはいったん終了。
快刀乱麻クリニック
つぎなるテーマは・・・
続く第1264話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.317 ~潜在意識で受け取るレッスン~
R夫人が、ルンバ・ウォークのレッスンで、
強調したかったのは、
「フット(足元)とボディ(カラダ)の関連性」
であったと思われます。
残念ながら、当時のワタシは、
どんなに素晴らしいレッスンを受けても、
どうしても表面的にしか捉えることができませんでした。
上記“オモワレマス”という表現が、ソレを物語っています。
それでも、
「レッスンを受けていて、本当に良かった」
今ならそう、素直に思うことができるのです。
ソレは、以下のような考えに基づいています。
「頭でもカラダでも理解できない、
自分には高度すぎると思われる内容のレッスンであっても、
『聞いたって、仕方がない』
などと切り捨てるものは、一切ナイ。
ココロ静かに、耳を傾けるべきだ。
なぜなら、
潜在意識では、聞き取り、理解納得している場合が多いからだ。
そのレッスン内容が、
原理原則的に正しいものであるなら、なおさらだ。
しかるべき時がやってくると、
『あぁ、あれは、こういうことだったのか』
と、突然、分かるモノとなるだろう」
R夫人のルンバ・ウォークレッスンが、まさにそう。
あるとき、急にひらめいたのです。
「あぁ、あのとき、R夫人はこういう感覚を伝えたかったんだな」
そう、ほとんどのコーチャーが伝えたいのは“感覚”なのです。
でも、悲しいかな、
カラダが育っていないときは、
“感覚”を学ぶことが非常に難しいのです。
今から思えば、
当時のワタシは“感覚”が開かれていないカラダのまんま、
頭で一生懸命、
コーチャーの言わんとすることを、
解読しようと試みていたのだろうと思われます。
そんなワタシにも
R夫人のルンバ・ウォークは優しく、そして、丁寧に・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第48話へ
ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る
快刀乱麻クリニック
二律背反による重みの現れ
~「床を踏む」とは?~
前号の続き。
ジュンコ先生のグループレッスンで、
ナチュラル・スピンターンの回転に入る前、
「パートナーの足が早く出て来て、
二人のタイミングが合わない。
今までは『もっと床を踏んで』と注意していたが
・・・どうしたら良いのか」
という質問に、
「女性のスピンターン回転に入る前の、
左足の上でカラダの中を使っている」
とジュンコ先生。
その動きについて・・・
ジュンコ先生は言う。
「コレは、この左足上だけではなく、
実は、すべてのステップに対して言えることなんだけど。
次のステップに向かう前に、
体重の乗っている方の足の上で、
ある運動が起こることで、エネルギーを生み出している。
そうすれば、
床からの反作用エネルギーも増え、
いわゆる
『床をしっかりと踏んだ状態になるわ』」
アル運動とは、抵抗運動だ。
抵抗運動とは、
簡単に次にホイホイ乗っていかないこと、
次のステップに対し、反対の運動を行なうこと、だ。
そうすることによって、
運動に二律背反性を生み出す。
(二律背反については第71・278話参照)
コレにより運動は良い意味での
フラストレーションをもち、
(欲求不満=詳しくは第1145話参照)
エネルギーが高まるんだ。
カラダの性能が上がり、
分化が進むにつれて、二律背反性は複雑化
(第1256話参照)
しかも、
意識的に「反対運動しなきゃ」とがんばらなくても、
だんだん無意識化してくるんだ。
(ここまでくれば、天才ダンサー!?)
なぜか?
ある一つの運動に対し、
多くのパーツが関わるからだ。
そのすべてのパーツに対し、ベリーナチュラルに重力が働く。
それに対し、自動的に反対方向に抗力が働き・・・
ってところから、
二律背反性が始まるからだ。
平たく言えば、
一つの運動に関わった多くのパーツすべてに、
上手い具合に抵抗運動が働くんだ、
ちょうど良い加減に、ね。
(この辺りの計算はカラダのセンサーが自動的にやってくれる)
すべては、
重力下で、スムーズな運動が“こけないで”できるよう・・・
さて、女性のスピンターンを例にとって説明しよう。
女性のスピンターンの4歩目は簡単に言えば、
右足前進
右回転のローテーション運動だ。
この運動自体、カラダの内側で行なう
・・・まず、コレが大事。
次に、
このカラダの中での
右足前進
右回転のローテーション
対し、抵抗運動、つまり反対の運動を起こす。
カラダの中を引き込み、
左回転の運動をスルということだ。
もちろん、行なわれる運動はコレだけではない。
実際は、もっともっと複雑だけど、
カラダの性能がアップするにつれ、
ソンナコンナは自動化されるってワケ。
結果、
チャーンと、こけないで立てて、
スムーズにカラダが運ばれ
今の動きに対し最適の重みが生み出される。
ハァ、知れば知るほど、カラダってスゴいよぉ~
はよう(早く)自らのカラダの性能をもっともっとアップさせ、
ある運動に対する
リアクションのすべてを、
自動化に持ち込みたい
・・・と願う、ジュンコ先生なのだ。
コレにて
「床を踏む」とは?
シリーズはいったん終了。
快刀乱麻クリニック
つぎなるテーマは・・・
続く第1264話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.317 ~潜在意識で受け取るレッスン~
R夫人が、ルンバ・ウォークのレッスンで、
強調したかったのは、
「フット(足元)とボディ(カラダ)の関連性」
であったと思われます。
残念ながら、当時のワタシは、
どんなに素晴らしいレッスンを受けても、
どうしても表面的にしか捉えることができませんでした。
上記“オモワレマス”という表現が、ソレを物語っています。
それでも、
「レッスンを受けていて、本当に良かった」
今ならそう、素直に思うことができるのです。
ソレは、以下のような考えに基づいています。
「頭でもカラダでも理解できない、
自分には高度すぎると思われる内容のレッスンであっても、
『聞いたって、仕方がない』
などと切り捨てるものは、一切ナイ。
ココロ静かに、耳を傾けるべきだ。
なぜなら、
潜在意識では、聞き取り、理解納得している場合が多いからだ。
そのレッスン内容が、
原理原則的に正しいものであるなら、なおさらだ。
しかるべき時がやってくると、
『あぁ、あれは、こういうことだったのか』
と、突然、分かるモノとなるだろう」
R夫人のルンバ・ウォークレッスンが、まさにそう。
あるとき、急にひらめいたのです。
「あぁ、あのとき、R夫人はこういう感覚を伝えたかったんだな」
そう、ほとんどのコーチャーが伝えたいのは“感覚”なのです。
でも、悲しいかな、
カラダが育っていないときは、
“感覚”を学ぶことが非常に難しいのです。
今から思えば、
当時のワタシは“感覚”が開かれていないカラダのまんま、
頭で一生懸命、
コーチャーの言わんとすることを、
解読しようと試みていたのだろうと思われます。
そんなワタシにも
R夫人のルンバ・ウォークは優しく、そして、丁寧に・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
| Home |