2010.07.04 (第1258話)ダンスの根本的“なぜ?”の解決に迫るⅩⅦ~ボディチェック~
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第46話へ
第6回 社交ダンスが上手くなるということ
読者限定 ワークショップのご案内はこちらへ
ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る
快刀乱麻クリニック
ボディチェック
~「床を踏む」とは?~
さてさて、和夫と真理のお話に戻そう。
最近、なぜか“ホールドがしっくりいかない”二人。
(第1244話参照)
ダンス仲間からのアドバイスにより、
「ひょっとして『床を踏む』というテクニックが、
ホールドの問題解決へのてがかり?」
ということになったのだが、
では、「床を踏む」とはどういうことか?
よく分からない二人は、
ジュンコ先生レッスン中に、質問した・・・。
グループレッスンからしばらく経ったある日
練習場にての二人の会話。
和夫
「『床を踏む』って、
結局は、
『床からの反作用エネルギー』をもらうことだったんだけど、
真理ちゃん、理解できたかな?」
真理
「ええ、大丈夫。
頭では理解できたわ(笑)
確かに『床を踏む』は、誤解を生む言葉ね。
本当に床を踏んで動けなくなってしまうとイヤだから、
やらないようにする。
人から『もっと床を踏みなさい』
と注意されても気にしない
その言葉通りに受け取らないようにするわ。
『もっと床を踏みなさい』と言われたら、
『床からの反作用エネルギーをもらいなさい』
と解釈し直しなおすわ」
和夫
「偉いぞ。
よく理解できているじゃん。
カラダではどう?
『床からの反作用エネルギー』もらった感覚、
少しはアルの?」
真理
「うん。
床を意識すると、
ぐっとお腹が締まる感覚はあるわ。
まだ、少しだけど。
カズはどう?
『床から反作用エネルギー』をもらった感覚ってあるの?」
和夫
「あぁ、オレはバッチリあるよ(笑)
お腹は当然締まるし、
カラダの中が吊り上がっていく感覚もある。
エネルギーは胸辺りまで、上がって来ているように思う。
カラダがほぐれているときは、もっと・・・かな。
ソウいう時、何だか、
ものすごく踊れそうな気がするんだ」
真理
「え~、ホント?
じゃぁ、ワタシとスゴく差があるじゃない!?
でも、この間まで、ソンナこと言っていなかったのに。
『床からの反作用エネルギー』の感覚って、
イマイチわからない・・・
これがそうなのか、
自分のやっていることが正しいのかどうか分からない・・・
そう言っていたと思うんだけど。
今日は、スゴい自信ね。
どうして?」
和夫
「実は、グループレッスンの後、
ジュンコ先生にお願いして
“ボディチェック”をしてもらったんだ。
『床を踏むって、実は、こういうことですか?』
ということを。
自分なりに『床からの反作用エネルギー』が、
カラダの中に上がって来た状態を作ってみて、
先生に、正しくできているのかどうか、診てもらったんだ」
真理
「えぇ~そうなの!?
で、先生から合格をもらったのね?」
和夫
「まぁね。
完璧じゃないけど、やっていることは正しいって。
もっとカラダをほぐしていくと、
さらに、『床からの反作用エネルギー』感覚が
鮮明に分かるようになるって言われたよ。
オレ、どうも、その辺を間違っていたみたいなんだ。
つまり、
『床からの反作用エネルギー』感覚が
ちゃんと捉えられていなかったんだ。
せっかく、
『床からの反作用エネルギー』が上がって来ていても、
ソレを、
『リキミ』だと思ってしまって、
『ヤバイ、力、抜かなきゃ』ってやっていたんだ。
エネルギーとリキミの違いが、よくわからなくなっていたし、
カラダに力が入っちゃうのを、
怖がっていたんだね」
真理
「あ、ソレはワタシもそうかもしれない。
力んじゃダメ、力んじゃダメ・・・
ここんところ、ずーっとそうだっだから。
ねぇ、先生からOKをもらったときって、どんな感じだったの?
かなりパワフルな感じ?」
和夫
「うん。
かなりお腹も締まっていたし、
カラダの中も吊り上がっていた。
コレ、力んでるんじゃないかな?という感じもあったけど
先生はソレで良いって。
しばらくは、
習ったように『結果から入る』ことをやるつもりさ。
(第1257話参照)
お腹を締めて、吊り上げて・・・をわざとやって、
からだに覚え込ませる。
カラダほぐしさえ、
ちゃんとできていれば、大丈夫、
リキミ体質にはならない
・・・って先生が言っていたから」
真理
「ワタシもそうしよう。
とりあえずは、
もっと、お腹をもっと締めて、吊り上げてみよう。
カラダほぐしのエクササイズを、
もっと本気でやりながら、ね。
そうしたら、
もう人から『もっと床を踏んで』
って注意されなくなるだろうな。
ねぇ、それはそうと・・・
ジュンコ先生に “ボディチェック”をしてもらうとき、
どうしてワタシを誘ってくれなかったのよ!?
一緒だったら、
ホールドも先生に診てもらえたのに」
和夫
「真理ちゃん、
ずーっとノリタケと話し込んでいたじゃないか!?
楽しそうに・・・
だから、声をかけなかったんだよ」
真理
「ワァ~カズったら、やきもち?(笑)
あのとき、『床からの反作用エネルギー』について、
まじめな話をしていたのよ。
でもね、途中から、
ノリタケ君が、スゴく面白いことを言い出して・・・」
続く第1259話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.312 ~カラダの基礎ができている~
小さい頃からモダンバレエをやっていたという後輩に、
ルンバウォークを教えてみたのですが、これまた、上手。
スムーズに体重移動を行なうのです。
腰がちゃんと正しいところに入り、
肩が下ろされ、
ナチュラルなアームアクションまで、一人でにやっています。
ただし、本人が言うに、
「ヒップアクションやボディアクションは苦手です。
こういう動きは、モダンバレエではやりませんから」
確かに、最初は、
ぎこちない動きだったのですが、
持ち前の負けん気と努力でカバーと言ったところでしょうか、
見る間に上達し、
堂に入った“ルンバウォーク”をやっているではありませんか。
ルンバ・バリエーションになると、さらに、力を発揮。
難しいアマルガメーションもさっさと覚え、
ターン、スピンなど、お手のもの、と言った感じです。
たまたま部室に遊びに来ていたアルOGが、
その女性のダンスを観て言いました。
「外国の選手みたいやね。
ムコウの選手ってみんな小さい頃から、バレエ、やっているから、
モノが違うのよね。
カラダの基礎ができているわ」
ちなみに、
ワタシが彼女に、3回生の全日本で負けたのは、
ラテンではなく、スタンダードでした。
私たちは2次落ち、
その女性のカップルは準決勝まで残ったのです。
(このときの口惜しさは、vol.55にも載っています)
「小さい頃からバレエ」
を、ことさらうらやましく思うようになったのは、
その女性との出会いがあったからかもしれません。
そして・・・
「バレエ、習っておけば良かったな」
の体験は、プロになってからも続いたのです。
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第46話へ
第6回 社交ダンスが上手くなるということ
読者限定 ワークショップのご案内はこちらへ
ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る
快刀乱麻クリニック
ボディチェック
~「床を踏む」とは?~
さてさて、和夫と真理のお話に戻そう。
最近、なぜか“ホールドがしっくりいかない”二人。
(第1244話参照)
ダンス仲間からのアドバイスにより、
「ひょっとして『床を踏む』というテクニックが、
ホールドの問題解決へのてがかり?」
ということになったのだが、
では、「床を踏む」とはどういうことか?
よく分からない二人は、
ジュンコ先生レッスン中に、質問した・・・。
グループレッスンからしばらく経ったある日
練習場にての二人の会話。
和夫
「『床を踏む』って、
結局は、
『床からの反作用エネルギー』をもらうことだったんだけど、
真理ちゃん、理解できたかな?」
真理
「ええ、大丈夫。
頭では理解できたわ(笑)
確かに『床を踏む』は、誤解を生む言葉ね。
本当に床を踏んで動けなくなってしまうとイヤだから、
やらないようにする。
人から『もっと床を踏みなさい』
と注意されても気にしない
その言葉通りに受け取らないようにするわ。
『もっと床を踏みなさい』と言われたら、
『床からの反作用エネルギーをもらいなさい』
と解釈し直しなおすわ」
和夫
「偉いぞ。
よく理解できているじゃん。
カラダではどう?
『床からの反作用エネルギー』もらった感覚、
少しはアルの?」
真理
「うん。
床を意識すると、
ぐっとお腹が締まる感覚はあるわ。
まだ、少しだけど。
カズはどう?
『床から反作用エネルギー』をもらった感覚ってあるの?」
和夫
「あぁ、オレはバッチリあるよ(笑)
お腹は当然締まるし、
カラダの中が吊り上がっていく感覚もある。
エネルギーは胸辺りまで、上がって来ているように思う。
カラダがほぐれているときは、もっと・・・かな。
ソウいう時、何だか、
ものすごく踊れそうな気がするんだ」
真理
「え~、ホント?
じゃぁ、ワタシとスゴく差があるじゃない!?
でも、この間まで、ソンナこと言っていなかったのに。
『床からの反作用エネルギー』の感覚って、
イマイチわからない・・・
これがそうなのか、
自分のやっていることが正しいのかどうか分からない・・・
そう言っていたと思うんだけど。
今日は、スゴい自信ね。
どうして?」
和夫
「実は、グループレッスンの後、
ジュンコ先生にお願いして
“ボディチェック”をしてもらったんだ。
『床を踏むって、実は、こういうことですか?』
ということを。
自分なりに『床からの反作用エネルギー』が、
カラダの中に上がって来た状態を作ってみて、
先生に、正しくできているのかどうか、診てもらったんだ」
真理
「えぇ~そうなの!?
で、先生から合格をもらったのね?」
和夫
「まぁね。
完璧じゃないけど、やっていることは正しいって。
もっとカラダをほぐしていくと、
さらに、『床からの反作用エネルギー』感覚が
鮮明に分かるようになるって言われたよ。
オレ、どうも、その辺を間違っていたみたいなんだ。
つまり、
『床からの反作用エネルギー』感覚が
ちゃんと捉えられていなかったんだ。
せっかく、
『床からの反作用エネルギー』が上がって来ていても、
ソレを、
『リキミ』だと思ってしまって、
『ヤバイ、力、抜かなきゃ』ってやっていたんだ。
エネルギーとリキミの違いが、よくわからなくなっていたし、
カラダに力が入っちゃうのを、
怖がっていたんだね」
真理
「あ、ソレはワタシもそうかもしれない。
力んじゃダメ、力んじゃダメ・・・
ここんところ、ずーっとそうだっだから。
ねぇ、先生からOKをもらったときって、どんな感じだったの?
かなりパワフルな感じ?」
和夫
「うん。
かなりお腹も締まっていたし、
カラダの中も吊り上がっていた。
コレ、力んでるんじゃないかな?という感じもあったけど
先生はソレで良いって。
しばらくは、
習ったように『結果から入る』ことをやるつもりさ。
(第1257話参照)
お腹を締めて、吊り上げて・・・をわざとやって、
からだに覚え込ませる。
カラダほぐしさえ、
ちゃんとできていれば、大丈夫、
リキミ体質にはならない
・・・って先生が言っていたから」
真理
「ワタシもそうしよう。
とりあえずは、
もっと、お腹をもっと締めて、吊り上げてみよう。
カラダほぐしのエクササイズを、
もっと本気でやりながら、ね。
そうしたら、
もう人から『もっと床を踏んで』
って注意されなくなるだろうな。
ねぇ、それはそうと・・・
ジュンコ先生に “ボディチェック”をしてもらうとき、
どうしてワタシを誘ってくれなかったのよ!?
一緒だったら、
ホールドも先生に診てもらえたのに」
和夫
「真理ちゃん、
ずーっとノリタケと話し込んでいたじゃないか!?
楽しそうに・・・
だから、声をかけなかったんだよ」
真理
「ワァ~カズったら、やきもち?(笑)
あのとき、『床からの反作用エネルギー』について、
まじめな話をしていたのよ。
でもね、途中から、
ノリタケ君が、スゴく面白いことを言い出して・・・」
続く第1259話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.312 ~カラダの基礎ができている~
小さい頃からモダンバレエをやっていたという後輩に、
ルンバウォークを教えてみたのですが、これまた、上手。
スムーズに体重移動を行なうのです。
腰がちゃんと正しいところに入り、
肩が下ろされ、
ナチュラルなアームアクションまで、一人でにやっています。
ただし、本人が言うに、
「ヒップアクションやボディアクションは苦手です。
こういう動きは、モダンバレエではやりませんから」
確かに、最初は、
ぎこちない動きだったのですが、
持ち前の負けん気と努力でカバーと言ったところでしょうか、
見る間に上達し、
堂に入った“ルンバウォーク”をやっているではありませんか。
ルンバ・バリエーションになると、さらに、力を発揮。
難しいアマルガメーションもさっさと覚え、
ターン、スピンなど、お手のもの、と言った感じです。
たまたま部室に遊びに来ていたアルOGが、
その女性のダンスを観て言いました。
「外国の選手みたいやね。
ムコウの選手ってみんな小さい頃から、バレエ、やっているから、
モノが違うのよね。
カラダの基礎ができているわ」
ちなみに、
ワタシが彼女に、3回生の全日本で負けたのは、
ラテンではなく、スタンダードでした。
私たちは2次落ち、
その女性のカップルは準決勝まで残ったのです。
(このときの口惜しさは、vol.55にも載っています)
「小さい頃からバレエ」
を、ことさらうらやましく思うようになったのは、
その女性との出会いがあったからかもしれません。
そして・・・
「バレエ、習っておけば良かったな」
の体験は、プロになってからも続いたのです。
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
| Home |