2010.06.23 (第1247話)ダンスの根本的“なぜ?”の解決に迫るⅥ~「床を踏む」と同義の表現~
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ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る
快刀乱麻クリニック
「床を踏む」と同義の表現
~「床を踏む」とは?~
第1244話の続きでーす。
本文に入る前に、お知らせ・・・
ジュンコ先生のグループレッスンの形態に変化。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」
みんなの要望で、
前半の1時間はラテン、
後半の1時間がスタンダードのレッスンが行われることに。
種目は、何週かごとに交代。
ラテンはルンバ
スタンダードはワルツからの、スタートとなった。
その日の後半、ワルツの時間中
「何か質問がアル人は、いつでも言ってね」
というジュンコ先生の声に、真理が手を挙げた。
「どう理解して良いのか分からない、
ダンステクニックがあります。
『床を踏む』ことです。
私は『床をしっかりと踏めていない』と、言われるのですが、
意味がよくわからないのです」
すると、平田さんが声を上げた。
「いいですな。
ちょうど、自分が指導しているサークルでも、
ちょうど同じ質問がでていました。
どう、答えて良いか難しいと困っていたところですわ」
ハナコさんは、
「自分のリーダーからも、よく“注意”を受けます。
『床をもっとしっかり踏みなさい』と。
でも、私、真理さんと同じく、
どう理解していいのか分からないので、
あるとき、ぐっとお腹に力を入れてみたのです」
「お腹に力を入れる!?
一緒だ」
と、心の中で思う、真理。
(第1244話参照)
ハナコさんの声が続く。
「そうすると、不思議なことに相手からOKが出たのです。
『そうそう、それで良い』と。
それからは、
『床を踏んで』と言われるたびに、
ぐっとお腹に力を入れていますが、
正直、なぜ良いのか分からないのです。
『床を踏む』とは一体どういうことなんだろう?
といつも思っていました」
と、ココでようやくジュンコ先生が、口を開いた。
「『床を踏む』
確かに難解な表現ね。
『踏む』 と言えば、脚でやる行為のようなのに、
なぜ、 “ぐっとお腹に力を入れる”ことで、
相手からOKが出るのか?
『床を踏む』とはどういう行為をさすのか?
コレは非常に重要なテーマだし、
みんなにも必要な知識のようなので、
レッスンで、取り上げてみましょう」
ジュンコ先生の言葉は続く。
「『床を踏む』と同じ意味を表す、
ダンス的表現は、いろいろあるわ。
今から白板に書き出すから
それらから、
『床を踏む』とは?どうのように理解すれば良いのかを
感じ取ってみて欲しいの」
ジュンコ先生はそういって、白板に以下のように書いた。
床をプレスする
床に重みを加えて立つ
床の反作用エネルギーをもらう
「そして、
『床を踏む』ことがちゃんとできるようになるに従って、
以下ような、ダンステクニックにつながっていくわ。
相手と重みで組む
コレは、
肉体のコンタクトで行なうより
ずっと高度なホールドの形態だけど、
目指してほしいものではある」
真理と和夫は、同時に
「あっ、これだ」
ピンと来た。
「重みで組む・・・どうやら、
自分たちは、これができていなかったんだ」
ジュンコ先生は続ける。
「では、実際に、
『床を踏む』体験をしてもらいましょうね。
その前に、
『床に立つ』ココから、見直していきましょう」
続く第1248話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.301 ~温度差・アリアリ~
6月20日の続き。
Mさんの振り付け&指導が始まったのは、
予定時刻の朝8時を少し回ってからのことでした。
1カップル、到着が遅れたからです。
開始後も、なんだか全体がかみ合いません。
皆、ダラダラ、全然、乗ってこないのです。
「起きたばかりで、思うようにカラダが動かない」
「夕べもレッスンが遅くまであったから」
「このところ、競技会続きで、カラダが重い」
レッスン場の雰囲気は、なかなか良くなる気配がありません。
確かに、
競技会シーズン中の朝8時からのレッスンは、キツイ。
おまけに、
自分たちの競技成績には関係がない、ショーへの出演練習。
しかも、その他大勢役・・
となったら、
気分の乗らないレッスンになっても仕方がないのかもしれません。
ガヤガヤ、ダラダラが続く中、
Mさんの次の言葉に、みんなは初めて反応しました。
「今回のショーは、
全員、ハダシになってもらいます」
後でMさんは、このときの様子をこんな風に話してくれました。
「私の言葉を聞いて、
ほとんどの人は抵抗を示しているのが分かったわ。
え?ダンスシューズを脱ぐの?
ハダシ?
嫌だなぁって感じね。
でも、
アナタ達(ワタシと“その人”のこと)は、
その場ですぐにシューズを脱いでしょ?
すごく、うれしかった」
すぐにダンスシューズを脱いだのは、
「ラッキー!
シューズから解放される」
という気持ちからの行動であり、
コレはいわば、誤解なのですが、
この私たちのアクションにより、Mさんは救われたというのです。
「おかげで、やる気を取り戻せた。
もう、帰りたくなっていたんだもの。
だってねぇ・・・」
その後に続いた言葉にワタシはショックを受けたのですが・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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ラテンはルンバ
スタンダードはワルツからの、スタートとなった。
その日の後半、ワルツの時間中
「何か質問がアル人は、いつでも言ってね」
というジュンコ先生の声に、真理が手を挙げた。
「どう理解して良いのか分からない、
ダンステクニックがあります。
『床を踏む』ことです。
私は『床をしっかりと踏めていない』と、言われるのですが、
意味がよくわからないのです」
すると、平田さんが声を上げた。
「いいですな。
ちょうど、自分が指導しているサークルでも、
ちょうど同じ質問がでていました。
どう、答えて良いか難しいと困っていたところですわ」
ハナコさんは、
「自分のリーダーからも、よく“注意”を受けます。
『床をもっとしっかり踏みなさい』と。
でも、私、真理さんと同じく、
どう理解していいのか分からないので、
あるとき、ぐっとお腹に力を入れてみたのです」
「お腹に力を入れる!?
一緒だ」
と、心の中で思う、真理。
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「そうすると、不思議なことに相手からOKが出たのです。
『そうそう、それで良い』と。
それからは、
『床を踏んで』と言われるたびに、
ぐっとお腹に力を入れていますが、
正直、なぜ良いのか分からないのです。
『床を踏む』とは一体どういうことなんだろう?
といつも思っていました」
と、ココでようやくジュンコ先生が、口を開いた。
「『床を踏む』
確かに難解な表現ね。
『踏む』 と言えば、脚でやる行為のようなのに、
なぜ、 “ぐっとお腹に力を入れる”ことで、
相手からOKが出るのか?
『床を踏む』とはどういう行為をさすのか?
コレは非常に重要なテーマだし、
みんなにも必要な知識のようなので、
レッスンで、取り上げてみましょう」
ジュンコ先生の言葉は続く。
「『床を踏む』と同じ意味を表す、
ダンス的表現は、いろいろあるわ。
今から白板に書き出すから
それらから、
『床を踏む』とは?どうのように理解すれば良いのかを
感じ取ってみて欲しいの」
ジュンコ先生はそういって、白板に以下のように書いた。
床をプレスする
床に重みを加えて立つ
床の反作用エネルギーをもらう
「そして、
『床を踏む』ことがちゃんとできるようになるに従って、
以下ような、ダンステクニックにつながっていくわ。
相手と重みで組む
コレは、
肉体のコンタクトで行なうより
ずっと高度なホールドの形態だけど、
目指してほしいものではある」
真理と和夫は、同時に
「あっ、これだ」
ピンと来た。
「重みで組む・・・どうやら、
自分たちは、これができていなかったんだ」
ジュンコ先生は続ける。
「では、実際に、
『床を踏む』体験をしてもらいましょうね。
その前に、
『床に立つ』ココから、見直していきましょう」
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6月20日の続き。
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1カップル、到着が遅れたからです。
開始後も、なんだか全体がかみ合いません。
皆、ダラダラ、全然、乗ってこないのです。
「起きたばかりで、思うようにカラダが動かない」
「夕べもレッスンが遅くまであったから」
「このところ、競技会続きで、カラダが重い」
レッスン場の雰囲気は、なかなか良くなる気配がありません。
確かに、
競技会シーズン中の朝8時からのレッスンは、キツイ。
おまけに、
自分たちの競技成績には関係がない、ショーへの出演練習。
しかも、その他大勢役・・
となったら、
気分の乗らないレッスンになっても仕方がないのかもしれません。
ガヤガヤ、ダラダラが続く中、
Mさんの次の言葉に、みんなは初めて反応しました。
「今回のショーは、
全員、ハダシになってもらいます」
後でMさんは、このときの様子をこんな風に話してくれました。
「私の言葉を聞いて、
ほとんどの人は抵抗を示しているのが分かったわ。
え?ダンスシューズを脱ぐの?
ハダシ?
嫌だなぁって感じね。
でも、
アナタ達(ワタシと“その人”のこと)は、
その場ですぐにシューズを脱いでしょ?
すごく、うれしかった」
すぐにダンスシューズを脱いだのは、
「ラッキー!
シューズから解放される」
という気持ちからの行動であり、
コレはいわば、誤解なのですが、
この私たちのアクションにより、Mさんは救われたというのです。
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