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社交ダンスを始めるということ 第42話へ




快刀乱麻クリニック

最近、アナタと組みにくい・・・

~ダンスの 根本的“なぜ?”の解決に迫る~


ジュンコ先生のグループレッスンで知り合い、
練習仲間としてカップルを組んだ和夫と真理
(第68話参照)
ところが最近、
カップルとしての伸び悩み・スランプ期を迎えていた。
二人の話を聞いてみよう。


和夫
「なぜか、真理ちゃんと組みにくくなってきたんだ。
特に、スタンダード種目のホールドが、ピンとこない。
でも、ソレって、
よく考えてみるとそんな最近のこと、じゃない。
かなり前から、お互いおかしいなとは気がついていたけれど、
理由もよくわからないから、
特に指摘する事もなく、ただ、踊っていたんだ」


真理
「そうね。
結局、ワタシの方から、
『ねぇ、ワタシ、組みにくくない?』 
って尋ねてみて、
ソコから二人で意見を言い合って・・・
それぞれに、ダンスの知識もついて来ているから、
余計にややこしくもなったけど、
話し合って良かったよね」


和夫
「うん、良かった。
でも、ワルツを踊っていて、
やっぱり、変だなぁ、組みにくいなぁって困っていたら、
練習場で、よく一緒になる勝山さんが、
『ちょっと見てあげようか?』 ということになったんだ」


真理
「勝山さんは競技選手。
確か、次期、A級になるって噂の実力者。
練習場で、パートナーである奥さんと、踊る姿を、
ワタシ、いつもうっとりしながら観ていたわ。
でも勝山さんのアドバイス、まだ、私には、難しくって・・・。
ねぇ、カズは理解できた?
『真理さんが、

床をもっと踏めるようになれば良い
 

って、
私、アドバイスもらったでしょ?」


和夫
「あぁ、感覚では分かるよ。
勝山さんに直してもらって、
真理ちゃん、

床に対して、重く立ってくれただろ?

あのとき、ものすごく組みやすかったもの」


真理
「そのぉ、『重く立ってくれた』って言われても、
自分では何をしたのか、よくわかっていないんだよね。
でも、そんなに組みやすかったの?
いつもは、どんな風なの?私・・・」


和夫
「いつもは、

軽すぎて、右手が抜けちゃうんだ」


真理
「右手って、私の背中に回している方ね。
でも、女性って、軽い方がいいんじゃないの?
“重い”という言葉自体、女性にとったら、
良い印象じゃないんだけど」


和夫
「真理ちゃん、誤解していない?(笑)
重いと言っても “体重”のことではないんだよ」


真理
「そのあたり、理解不能(笑)
でも・・・ちょっと、
今、思い出したんだけど、
勝山さんに
『真理さん、それが床を踏んでいる状態ですよ』 
と言われたとき、こんな感じだったんじゃないかなぁ。
ちょっと、和夫、組んでくれない?」


二人はホールドをしてみている。


真理
「どう?」


和夫
「あ、いい線いってるかも。
いつもより組みやすい。
床を踏んでいるように、少しは、感じるよ」


真理
「でもね、私、

床を踏もうとは全然思っていないの」


和夫
「?」


真理

お腹に力を入れてみたの。

ぐーって、腹圧をかけるように」


和夫
「・・・なるほど。
なぜ、真理ちゃんと組みにくかったのか、
少し見えて来たぞ」


真理
「私は、全然見えてこないけど」


和夫
「ちょうどいいや。
明日のグループレッスンで、
この辺のこと、質問してみようか」


真理
「そうね・・・
ねぇ、私から(質問)してもいい?」


       続く第1245話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.300 ~冷めたカラダ・温まったカラダ~

ワタシは現役時代、
ほんのわずかな期間ですが、
モダンバレエのレッスンを受けた時期があります。
スタジオも競技も辞める方向に傾きかけていた晩期の頃です。

モダンバレエのプロとして活躍していた彼女Mさんと知り合ったのは、
ダンス教師協会のショーの時でした。

当時、年に1回、
大阪府のダンス教師協会の先生方が総出演する
ショーが開催されていました。
会場は、今はなき、ダンスホール・メトロや、ワールド。
当日は、
関係者やお客さん(生徒さん)で満席になり、
時に立ち見が出るほど、
人気のアル催しであったことを記憶しています。
イメージとしては、
今で言う、バーン・ザ・フロアーの縮小版・・・
(あぁ、コレは例えが良すぎるな。
レベルが違いすぎて、余計にイメージしにくいかもしれません)

ストーリー性のあるダンスシーンが何幕かあり、
その中で、
メインとなる一幕での主人公に、私たちカップルが選ばれたのです。
ところが、ソコで披露するダンスは、
いわゆる、社交ダンスではなく、
モダンバレエ的な要素の多い、ショーダンス。
Mさんは、
そのショーダンスの振り付け&指導にやってきたのでした。

その一幕には、
私たち以外にも数組のカップルが選出されていました。
皆、先輩ばかり。
その中から主役に抜擢されことで、
ワタシは、非常に緊張し、また、気負ってもいました。
うれしい気持ちより、怖い気持ちの方が勝っていたように思います。

Mさんのレッスン初回、
彼女は、レッスン会場として指定された梅田近辺のとあるスタジオに、
かなり早い時間にやって来たと言います。
「準備がアルので」
予定よりどれくらい前からスタジオ入りがOKか、
前もって担当者に打診があったそうです。

Mさんは、やって来てすぐに、丹念にストレッチ
その後もしばらく、エクササイズをやっていたという・・・

私たち、社交ダンスプロ集団が時間ギリギリに到着した時は、
すでに、
彼女のカラダが十分に温まり、準備万端な様子だったのです。

さて、レッスンが始まりましたが、
早くも冷めたカラダの私たちと、
温まったカラダのMさんとの間に溝が・・・



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